2007年07月31日
【T】 TORMORE / トーモア
スペイサイド地区T
【T】 TORMORE / トーモア
●ウェブ・サイト・・・・http://www.tormore.com/
●所在地・・・・・・・・Grantown on Spey, Morayshire
●創立・・・・・・・・・1960年
●所有者・・・・・・・・Allied Distillers Ltd.(Pernod Ricard S.A.)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×4基 再留×4基
●仕込み水・・・・・・・クアボッキー川
●ブレンド銘柄
バランタイン
ロング・ジョン
シンジケート 58/6
*シンジケート以外はアライド系ブレンデッド・ウイスキー。歴史的背景は特に無さそうだが、トーモア蒸留所の看板にはロング・ジョンという文字が入っている。
【ティスティング No.66】
トーモア 10年熟成 43% 蒸留所詰め
For Japan(サントリー・アライドライオンズ), 90's Rotation
【色】
薄いゴールド。(チャート0.3~0.4)
【香り】
カラメル、蜂蜜、溶剤、バニラ、ナッツの香ばしさ、マーマレード。強烈な主張は無くそれぞれの香りがソフト。又は平均的に混和している印象。
【味、フィニッシュ】
蜂蜜、ナッツ、ジンジャー、クローブ。香りの印象よりスパイシー。蜂蜜とバニラの余韻。タンニンはほとんど感じず、切れ上がりは早くスムース。
【総評】
とてもスムースで、モルト・ウイスキーらしい個性も味わいもあるが、残念ながらこのトーモアは誰が飲んでも印象に残り辛いと思う。
決して不味いと言っている訳では無いので誤解して欲しくは無いが、ある意味、バランスの悪いギスギスしたような物の方が印象には残りやすいので、スムースで平均点なモルトは、時によって記憶の彼方へ埋没して行くと言わざるを得ないでしょう。
アイラのピーテッド・モルトを例えるなら分かり易いと思うが、あのヨード香は好きな人には堪らない美味さと言えるでしょうが、片や全くダメだと言う方も居ます。つまり、一方の方向から見ればバランスが悪いとも言え、今回のボトルのようなスタイルが好きだと言う人も実際居るかと思う。しかし、印象に残るのは間違い無くピーティなウイスキーで、「ほら、あの、臭いヤツ」とか言って、再度オーダーが入ったり、そのままドップリはまっちゃったりする方も沢山いらっしゃいます。
現在やたらピーテッドが流行っているのは、こういった背景や、ウイスキー人口が増えたからだろうと思うが、本来のウイスキーの旨みを知る為には、今回のようなベーシックなスペイサイドやハイランドのモルト・ウイスキーで、しっかり舌や鼻を慣らすことをお勧めします。また、そうやって鍛えるとピーテッド・モルトの良し悪しがハッキリ分かるようになります。
正直、ピートだけ効いたつまらない物も横行しているので、アイラ好きの自称ウイスキー・マニアな方は、是非スペイサイドのウイスキーにも目を向けて欲しい。最初は物足りなかったりもするかと思うが、それはそれ、しっかり味わいもあるので、しばらくピーテッドを封印するつもりで飲み続けてみて下さい。結果、ピーテッド・モルトの隠れた味わいや本当の良さが体感出来ると思いますよ。
★今回で一応スペイサイド地区は制覇しましたので、次回よりハイランド地区へ移行致します。リクエストがあればその限りではありませんのでご遠慮無く!!一発目は以前リクエスト頂いたロスト・ディスティラーのベン・ウィヴィスからの予定です!ウイスキーを愛する全ての方、これからも宜しくお願い致します!!
2007年07月29日
【T】 TOMINTOUL / トミントゥール
スペイサイド地区T
【T】 TOMINTOUL / トミントゥール
●ウェブ・サイト・・・・http://www.tomintouldistillery.co.uk/ http://www.angusdundee.co.uk/
●所在地・・・・・・・・Ballindalloch, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1964年
●所有者・・・・・・・・Angus Dundee plc
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・バラントルアン山の泉
●ブレンド銘柄
フィンドレーター
シンジケート 58/6
ホワイト&マッカイ
*上記のブレンデッドはホワイト&マッカイ社に所属していた頃のデータなので、2000年よりアンガス・ダンディ社となった現在はブレンドされているかは分からない。他にもあるが、おおまかにアンガス・ダンディ社の商品は以下の通り。
Tomintoul
Glencadam
The Dundee
Old Dundee 12yo
Angus Dundee 30yo
Angus Dundee Pure Malt
Parkers
Parkers 12yo
Glen Parker Speyside Single Malt
Scottish Royal
Scottish Royal 12yo
Mackillop's Choice (http://www.mackillopschoice.com/)
【ティスティング No.65】
トミントゥール 8年熟成 43% 蒸留所詰め
For Japan(ソニー・トレーディング), 7~80's Rotation
【色】
ゴールド。(チャート0.5~0.6)
【香り】
ドライなバニラとボンド。カラメル、ココナッツ、ナツメグ。ヒネが無く良好。
【味、フィニッシュ】
ジンジャーを主としたスパイシーさと、バニラ、ナッツ、僅かに花。タンニンは柔らかい。以外に長いアフター・フレーバーはヒリヒリとしたスパイスとバニラの甘さ。
【総評】
オールド・ボトルながら若々しい姿を留めているボトル。しかし、現在の10年辺りのシングル・モルトとは一線を画す味わいは、流石に「時代」を感じてしまう。
やはり古いとはゆえ若いので、そうそう変化して行く物では無いが、良好な麦芽ウイスキーと言った感じは非常に好感が持てる。
2000年、アンガスダンディー社へ移行してからは、長熟物などもリリースされるようになりラインナップも増えた。また、記憶に新しいが、バラントルアンと言う水源の山の名を付けたピーテッド・モルトなどもリリースされ、益々面白くなって来た蒸留所かも知れない。
ボトラー系も多種多様にリリースされているようですので、比較する楽しみもあると言えるでしょう。
昨日のタムナヴーリン同様リベット谷のウイスキーなので、「スペイサイド・グレンリベット・ウォーター」との相性は当然良いと思います。
2007年07月28日
【T】 TAMNAVULIN / タムナヴーリン
スペイサイド地区T
【T】 TAMNAVULIN / タムナヴーリン
●ウェブ・サイト・・・・なし http://www.whyteandmackay.co.uk/
●所在地・・・・・・・・Ballindalloch, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1966年
●所有者・・・・・・・・JBB Greater Europe Plc
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×3基 再留×3基
●仕込み水・・・・・・・サブタレーニアンの泉(Springs at Easterton)
●ブレンド銘柄
エジンバラ
エジンバラ・ウェイン
フィンドレーター
ザ・マッカンガス
マッキンレーズ
ノーザン・スコット
スコッツ・クラブ
スコッツ・グレイ
シンジケート 58/6
グレン・フォイル
ホワイト&マッカイ
*分かっているだけでも上記の数のブレンデッド・ウイスキーへブレンドされているので、シングル・モルトとしてのラインナップの少なさも頷ける気がする。本などで調べていると、複合企業らしく色々な会社名が出てくるので、少し混乱してしまう。大全に書いてあるキンダル・インターナショナル社(The Kyndal International)を調べてもみたが、現在オフィシャル・サイト(http://www.kyndal.co.uk/)は閉鎖状態なので、上記データにはホワイト&マッカイ社から改められたJBBグレイター・ヨーロッパ社とした。
ブレンデッドのほとんどは系列のインバーゴードン・ディスティラーズ社(Invergordon Grain Distillery)からのものが当然多く、今の所例外はザ・マッカンガス位。グレン・フォイルは唯一見かけない銘柄だと思うが、ロスト・ディスティラーのグレン・フォイル(Glenfoyle 1826-1923 Southern Highland)がブレンドされていた訳では無いと思う。
【ティスティング No.64】
タムナヴーリン・グレンリベット 10年熟成 40% 蒸留所詰め
90's Rotation
【色】
薄いゴールド。(チャート0.2~0.3)
【香り】
藁、バニラ、アニス・シード、花、蜂蜜。香ばしく食欲をそそる感じ。
【味、フィニッシュ】
もみ殻や藁と、ほうじ茶の様な香ばしさが特徴的。ココナッツ、蜂蜜、非常に穏やかなタンニン分。フィニッシュは短いが香ばしい感じが後感として残る。
【総評】
トップ・ノートから藁のニュアンスがあるので、「ま~た、これ系か~・・。」と期待しなかった分、よくよく嗅いでいると、非常に香ばしい良い香りがあるので、「お!以外に良いんじゃな~い☆」と思ってしまった(笑)。
藁っぽさは相当強いが、香ばしさと手を結んだようで、ほうじ茶の様なニュアンスになっているとても面白い1本。現在のニュー・ラベルは飲んでいないので分かりかねるが、機会があれば一度試してみては如何だろうか?
現在の蒸留所詰めは12年物のみだと思うが、スティルマン・ドラム・シリーズの長熟物も探せばまだ見つかるはず。ボトラー関係は以外に見つけやすそうなので、オフィシャルとの比較も楽しめると思う。
また、ウスケバでもブログを書いてある最近話題の水「スペイサイド・グレンリベット・ウォーター」との相性は、リベット谷のウイスキーなので当然ベスト・マッチする可能性が高いでしょうね!!
2007年07月27日
【T】 TAMDHU / タムドゥー
スペイサイド地区T
【T】 TAMDHU / タムドゥー
●ウェブ・サイト・・・・なし http://www.edringtongroup.com/ http://www.thefamousgrouse.com/
●所在地・・・・・・・・Knockando, Morayshire
●創立・・・・・・・・・1897年
●所有者・・・・・・・・Highland Distillers Co plc(The Edrington Group)
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×3基 再留×3基
●仕込み水・・・・・・・蒸留所下にある泉
●ブレンド銘柄
カティサーク
フェイマス・グラウス
ダンヒル
*全て系列ブランドのブレンデッド・ウイスキー。ブレンデッド大全には書いて無いが、タムドゥー蒸留所の看板には「THE HOME OF DUNHILL SCOTCH WHISKY」と、大きく記載があることからも、ダンヒルに対してはこれ以上無い関係を物語っているように思える。
【ティスティング No.63】
タムドゥー 42年熟成 1958-2000 40.8% ハート・ブラザーズ詰め
Cask Strength
【色】
ゴールド。(チャート0.5~0.6)
【香り】
バニラ、バナナやメロン、ある種の花、溶剤、ジンジャー、コーヒーの様な甘い香り。何かが途出していることが無く、非常に一体感のある香り。グラスに鼻を突っ込んで深呼吸がしたくなる!!(笑)
【味、フィニッシュ】
繊細な部類とは思うが長熟であることは明らか。蜂蜜、バニラ、ワックスで磨かれた古い木、ここまで長熟でありながら非常に柔らかいタンニン。最初から最後まで波もパンチも無いが、程良い長さの、物凄く気持ちが良いフィニッシュを迎える。
【総評】
40年を超える熟成なのにスルスルと飲めるので、ある意味勿体無いウイスキー(笑)。イメージからすると、もう少し噛み応えのあるタンニン分があっても良さそうなのに、柔らかくスムースなボディは熟成期間を忘れてしまう程だ。
今回のタムドゥーは、1950年前後に再稼動、72年にはスティル2基から4基に、続いて75年に現在のスタイルに拡張した経緯がある。つまり今回のボトルは、スティルが2基の時代のもので、より手作り感の強いウイスキーだと言えるかと思う。
現在は蒸留所より、普及品のノン・エイジ、18年、25年と、以前よりはラインナップが増え、ボトラー関係はG&Mを筆頭に、割合見かけることが多いので、多様な楽しみ方が出来る銘柄と言えるでしょう。
割と最近飲んだS・M・W・Sの8.33(売り切れ)も、16年ながらメチャ美味かったことも記しておきます。
2007年07月26日
【S】 STRATHMILL / ストラスミル
スペイサイド地区S
【S】 STRATHMILL / ストラスミル
●ウェブ・サイト・・・・なし J&B http://www.jbscotch.com/ http://www.diageo.com/
●所在地・・・・・・・・Keith, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1891年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・敷地内の泉
●ブレンド銘柄
J&B
スペイ・ロイヤル
*現在は花と動物シリーズにてシングル・モルトもリリースされているが、原酒の多くがJ&Bに使用されていると見て良いでしょう。現在、スペイ・ロイヤルのリリースは無さそうです。
【ティスティング No.62】
ストラスミル 10年熟成 43% シグナトリー詰め
Scottish Wildlife, 90's Rotation
【色】
白ワイン。(チャート0.1)
【香り】
バニラ、青い草、花、オレンジもしくは乳酸。おおまかにはフローラルな印象。
【味、フィニッシュ】
甘さが強い為、藁っぽさも香ばしく感じる。蜜のような甘さから藁、そして乳酸。タンニンはほとんど感じず、気持ちの良いフィニッシュ。長くは無い。
【総評】
非常に素直な良いモルト。若いながらスピリッティな部分が無く、ウイスキーとしての完成が見受けられる。「欲を言えば」と、いう言葉は出てこない仕上がり。
また、印象には残り辛いかも知れないが、万人へ勧めれる優しさも併せ持っているので、使い勝手も良い1本と言えるでしょう。
現在ボトラー関係は、10年以内のショート・エイジから40年超のものまでラインナップされ、ウイスキー・ラヴァーのニーズに答えているようですが、ほんの10年前はほとんど見かけない蒸留所の1つで、私も余り飲んだ記憶の無い銘柄です。
1度ロング・エイジも飲んでみたいとは思ってますが、正直、中々手が出ない銘柄とも言えるかも知れませんね。
2007年07月25日
【S】 STRATHISLA / ストラスアイラ
スペイサイド地区S
【S】 STRATHISLA / ストラスアイラ
●ウェブ・サイト・・・・http://www.chivas.com/
●所在地・・・・・・・・Keith, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1786年
●所有者・・・・・・・・Chivas Brothers Ltd.(Pernod Ricard S.A.)
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×11基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・フォン・ブイエンの泉(The Broomhill Springとの表記もある)
●ブレンド銘柄
シーバス・リーガル
ロイヤル・サルート
100パイパーズ
ザ・マッカンガス
*ザ・マッカンガス以外は系列ブランドだが、シーバス・リーガルの新しいブランドの為に試作されたブレンデッドの復刻版的要素を持っている為、あながち無関係では無い。全て味わいの中心的に使用されているので、余程ブレンダーからの信頼が厚いのだろう。
【ティスティング No.61】
58.10(ストラスアイラ)33年熟成 1973-2006 51% S・M・W・S詰め
【色】
濃い琥珀色。(チャート0.9~1.1)
【香り】
クリーミーなバニラ、蜂蜜、火を通した杏やリンゴ、レーズン、ワックス、カラメル、奥にスペア・ミントの様なものも感じる。強く無いが複雑。
【味、フィニッシュ】
非常に甘く、バニラを主体とした焦がした木材。淡くナツメグやシナモンなどのスパイス。蜂蜜の甘さが続き、最後に一筋のスモーク。余韻は長くとても美味しいが、今1つ充足感に乏しい。シェリー・ホッグスヘッドからの物だが、こてこてのシェリーらしさは無い。
【総評】
バランス良過ぎて平坦な印象。柔らかく、長熟シングル・モルトらしいと言えばそうなんだが、印象が弱い為リピートし辛い1本かも知れない。
モルト・ラヴァーなら最初の1杯目から飲めそうな感じで、オフィシャルしか飲んだことが無い方へとか、初心者向けと言っても差し支え無いかも?
ストラスアイラは言わずと知れたシーバス・リーガル社系列のメイン・モルトなので、ボトラー物が少なくても良いような気がするが、関係が深いと言われているG&Mから多彩なボトリングがされているので、以外に多く見かけることだろう。また、他の新旧ボトラーズ・ブランドも結構好んでボトリングしているみたいなので「ストラスアイラ」だけでも相当な数がリリースされているはずだ。
また、グレン・キースの項でも触れたが、実験的にピートを炊き込み蒸留された「クレイグダフ」という銘柄は、本来ストラスアイラで蒸留したことになっている。しかし、現在シグナトリーからリリースされているクレイグダフは、事実上と言うか、多くのサイトでグレン・キースからとなっているので非常に府に落ちない。
この事態は両蒸留所の元マネージャーの発言で「グレン・キース=クレイグダフ」ということに落ち着いているのはもちろん存じてはいますが、私的にはいまだにスッキリしない事柄だ!!ちなみに、グレン・キースの実験モルトは「グレンアイラ」と言うれっきとした名前があり、同じくシグナトリーからリリースされているので、またまた混乱してしまう。
つまり、グレン・キースでしか実験していないということで、クレイグダフとグレンアイラは同じもの?もしくはフェノール値を変えたのか?・・・ん~、分からん!誰か~、ちゃんと説明してくれ~~い!!
2007年07月24日
【S】 SPEYBURN / スペイバーン
スペイサイド地区S
【S】 SPEYBURN / スペイバーン
●ウェブ・サイト・・・・http://www.speyburndistillery.com/
●所在地・・・・・・・・Rothes, Morayshire
●創立・・・・・・・・・1897年
●所有者・・・・・・・・Inver House Distillers Ltd.
●発酵槽・・・・・・・・カラ松×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・グランティ川(バーチフィールド川)
●ブレンド銘柄
インバー・ハウス
キングジョージ4世
*1990年前後、旧オーナーのUD社(現ディアジオ)よりインバー・ハウス・ディスティラーズ社が買収した経緯がある為、現在ディアジオ系のキングジョージ4世にブレンドされているかは不明。また、国内輸入も無いみたいだ。
ちなみに現在のインバー・ハウス・ディスティラーズ社のラインナップは以下の通りで、4つのシングル・モルトは少なからずブレンドされていると考えられます。
●Single Malt
Old Pulteney
Balblair
anCnoc (Knockdhu)
Speyburn
●Blended Malt (Vatted Malt)
Blairmhor
Hankey Bannister
●Blended
MacArthur's
Catto's
Hankey Bannister
Pinwinnie Royale
Inver House Green Plaid
【ティスティング No.60】
スペイバーン 25年熟成 1977-2003 61.1% 蒸留所詰め
Bottle Number 390 of ???, Cask Number 1810
【色】
濃いマホガニー。栗色。(チャート1.6~1.7)
【香り】
カラメル、レーズン、デメララ系ダーク・ラム、バニラ、酸。官能的で複雑。やや、渋さを連想させる香りもあるが、その分濃厚でリッチな味わいが期待出来る。
【味、フィニッシュ】
ハイ・プルーフ・ラムの様相。レーズン、ナッツ、スパイス、プリンのカラメルのような甘さと重厚なタンニン。酸を帯びているので割合スルッと入って来る。やはり長熟デメララ系ダーク・ラムと多く重なる部分を感じ、麦が原料とは思えないほどだ。当然アフターは長い。
【総評】
今回の物は、最近のディスティラー詰めスペイバーンではほとんど見かけなくなった濃厚なダーク・シェリー物!!「甘酸辛苦渋」全ての味わいが勢揃いで、バランスとしては「甘」と「苦」、次に「辛」が途出しており、ダーク系シェリー物の王道的味わいながら、非常に熱く、超へヴィーな1本と言えよう。
これを開栓した時は「グッハ~、シェリー物なのに何て強力!&シッブ~!」とか思ったんだが、数年経ち、多少角が取れ、多様な味わいが複雑に絡んだリッチさが出て来たように思う。んっ!間違い無く味が乗って来た所だろう!!
また、シェリー物にはありがちなゴムのような香りが無いので嫌味が無い。恐らくスパニッシュでは無く、アメリカン・オークのシェリー樽ということも推察出来る。
しかし、誰でもっていう訳には行かないハイ・プルーフなので、若干人を選ぶシングル・モルトの1つなのは間違い無い。また、応用の効かない無骨さも併せ持っているので、マッカランなどのシェリー・バランスが好きな人には勧め難いかも知れません。
ボトラー関係は少ない部類なので、色々と楽しむことは余り出来ないが、蒸留所から割合多様なボトルがリリースされているので、比較して見るのも一興だとは思う。
2007年07月22日
【P】 PITTYVAICH / ピティヴェアック
スペイサイド地区P
【P】 PITTYVAICH / ピティヴェアック
●ウェブ・サイト・・・・なし http://www.diageo.com/ http://www.singlemalt.jp/
●所在地・・・・・・・・Dufftown, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1823年
●閉鎖・・・・・・・・・2003年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・バリーモアとコンバリーズの泉
●ブレンド銘柄
ベル
*1993年から休止していたが、とうとう2003年には取り壊されたらしい。よって現在のベルにブレンドされているかは分かりかねるが、休止より14年、取り壊しより4年程度なので恐らくストックはまだあると思われるが・・、さて!?
【ティスティング No.59】
ピティヴェアック 12年熟成 (Flora & Fauna)43% 旧UD社詰め
90's Rotation
【色】
琥珀色。一見してシェリー樽の影響が分かる。(チャート0.8~0.9)
【香り】
オロロソ・シェリー、バニラ、カラメル、ナッツ。奥にオールド・ボトル的なニュアンスも。
【味、フィニッシュ】
カラメルとバニラの甘み。ナツメグなどのスパイスとレーズン。ゴム臭くは無いが、ヨーロピアン・オークのような腰のある甘さとタンニンが若干ボディを太くしている。12年熟成群の中ではアフターが長い方だろう。
【総評】
同じようなスタイルが無い訳では無いが、オフィシャル・ボトルの中では飲む価値がある1本。花と動物シリーズで見かけなくなれば、マニア必須アイテムに化けても可笑しくは無いだろう。
シェリー、バニラを軸とした複雑な味わいは12年熟成とは思えない出来で、飲み方もさほど選ばないので、バーテンダー・サイドとしては重宝するアイテムかも知れない。
ボトラー関係は、詰めている会社が多いので容易に入手可能だが、ショート・エイジのものが意外に少ないように思える。ゆえに、「美味しい!」というイメージを持った人が意外と多い蒸留所かも知れませんね。
2007年07月21日
【M】 MORTLACH / モートラック
スペイサイド地区M
【M】 MORTLACH / モートラック
●ウェブ・サイト・・・・なし http://www.diageo.com/ http://www.singlemalt.jp/
●所在地・・・・・・・・Dufftown, Keith, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1823年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・カラ松×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×3基 再留×3基
●仕込み水・・・・・・・コンバルヒルの泉
●ブレンド銘柄
ジョニー・ウォーカー
ジョン・バー
*ジョン・バーも、実質ナンバー・ワン・ブレンデッドであるジョニー・ウォーカー系列のブレンデッド・ウイスキー。1923年、ジョン・ウォーカー&サンズ社が所有した以降、今もメイン・モルトの1つとしてブレンドされている。特に1978年デビュー銘柄のジョン・バーは、モートラックが味わいの中心を担っているらしい。
【ティスティング No.58】
モートラック 20年熟成 1978-1998 62.2% 蒸留所詰め
RARE MALT SELECTION
【色】
ゴールド。(チャート0.5~0.6)
【香り】
酒精の強さは明らかに「ツン」とした刺激。バニラが支配的。藁、水あめ、淡くピート、麹の様な香りや花のニュアンスも。
【味、フィニッシュ】
酒精が強く唇が痺れる。なおも注意深く探ると、バニラと麦芽の嫌味無き甘さ。藁や干し草、余り強く無いタンニン。ストレートだと味わい辛く、加水後アフターが長いことに気付く。
【総評】
非常にパワフルで凶暴なモルト・ウイスキー!口に含むと徐々に麻痺して来るのが分かるほどだ!!
しかし、味わいについては正直普代点。何かがブチ切れて途出していることも無く無難にまとまっている感じがする。あえて言うなら、嫌味の無い麦芽糖のような美味しい甘さ位か・・。
モートラックで過去味わって感じるのは、シェリー樽との相性が良さだと思うが、今回のスタイルだとあと10年、20年は熟成の余地があるように思える。
ストレートだと痺れて分からなくなるし、加水しても崩れないので、トゥワイス・アップで飲むべきウイスキーかも知れません。
通常商品としては花と動物シリーズの16年物が現在もリリースされており、ボトラーズ関係も多く、多彩な味わいを楽しめる蒸留所だと言えるでしょう。
2007年07月20日
【M】 MOSSTOWIE / モストウィー
スペイサイド地区M
【M】 MOSSTOWIE / モストウィー
●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Elgin, Morayshire
●創立・・・・・・・・・1824年
●所有者・・・・・・・・Allied Distillers Ltd.(Pernod Ricard S.A.)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×18基
●蒸留器・・・・・・・・初留×3基 再留×3基
●仕込み水・・・・・・・ブラック・バーン
●ブレンド銘柄
バランタイン
アンバサダー
*データはミルトンダフに準じます。ローモンド・スティルの導入時期は1964年~1981年まで。ミルトンダフ同様、上記ブレンデッドへブレンドされていたと見なすしかないかも?可能性としては他にオールド・スマグラーが考えられる。
【ティスティング No.57】
モストウィー 17年熟成 1978-1995 43% ブラッカダー詰め
Distilled 3/10/1978, Bottled 11/1995, Cask Number 54085
【色】
薄いゴールド。(チャート0.2~0.3)
【香り】
バニラ、注射液、バイオレット、麦芽、キャラメル。ツンとしたアルコールそのものの刺激はあるが、おおむね麦芽とフローラルといった印象。
【味、フィニッシュ】
非常にシャープなウイスキー。バニラや麦芽の甘さ、スパイスというよりアルコールのピリピリ感。押さえ気味なタンニンで、フィニッシュは短く、スパッ・・と、切れる。
【総評】
アルコールが立っているので、相当覆い隠してる味わいがある。嫌味は全く無く、飲んだ直後に忘れてしまいそうだ。
俗に言うオイリーさはどこに行ったのか、絡みつきも一切無く、クールでドライなフィニッシュはダンディズムさえ感じてしまう(笑)。
今回ものはドライな面が前面に出てるが、濃厚でビッグなものもあるので、このテイスティング・ノートがモストウィーの全てでは無いことを一応断っておく(恐らくこのボトルの味わいの方が珍しい)。
ローモンド・スティルが撤去され早26年、まだ見つけることは可能で、当然長熟物で安価では無いかも知れないが、希少さや今後の値上がり等考えると、ウイスキー・ジャンキーなら2、3本位はストックしたい所でしょうね。
2007年07月19日
【M】 MILTONDUFF / ミルトンダフ
スペイサイド地区M
【M】 MILTONDUFF / ミルトンダフ
●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Elgin, Morayshire
●創立・・・・・・・・・1824年
●所有者・・・・・・・・Allied Distillers Ltd.(Pernod Ricard S.A.)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×18基
●蒸留器・・・・・・・・初留×3基 再留×3基
●仕込み水・・・・・・・ブラック・バーン
●ブレンド銘柄
バランタイン
アンバサダー
*バランタインにブレンドされる魔法の7柱の1つとして余りにも有名な銘柄。アンバサダーも系列ブランドでメイン・モルトの1つだが、輸出専用なので英国ではリリースされてないらしい。
2005年、ペルノ・リカール社買収後は複雑で良く分からないが、間違い無くオフィシャル・ボトルを見かけ辛くなった銘柄だ。時折G&Mのボトルをオフィシャル扱いしてる向きもある。(参考)http://allieddomecq.com/
【ティスティング No.56】
ミルトンダフ・グレンリベット 12年熟成 43% 蒸留所詰め
For Japan (Suntory Allied), 90's Rotation
【色】
薄いゴールド。(チャート0.3)
【香り】
バニラ、麦芽、軽くフローラルさとカラメル。非常にソフト・タッチな香り。
【味、フィニッシュ】
麦芽の甘み、蜜のような感じもある。藁っぽさは少なく余計な味が無いのでスムースな飲み心地。アフター・フレーバーはバニラと余り苦さの無いタンニン。フィニッシュは割合早め。
【総評】
おおむね綺麗でクリーンなモルト・ウイスキー。麦芽自体の甘みが非常に心地が良く、流石バランタインの原酒といった所だ。
残念ながら近年はオフィシャル・ボトルをほとんど見かけなくなったが、色々なボトラーから様々なスタイルで詰められているので、割合楽しみの多い蒸留所かも知れない。
明日掲載予定の、1964年から導入され1981年に撤去されたローモンド・スティル版の「モストウィー」も現在購入可能なので、比較してみるのも面白いと思います。
2007年07月18日
【M】 MANNOCHMORE / マノックモア
スペイサイド地区M
【M】 MANNOCHMORE / マノックモア
●ウェブ・サイト・・・・なし http://www.diageo.com/ http://www.singlemalt.jp/
●所在地・・・・・・・・Elgin, Morayshire
●創立・・・・・・・・・1971年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×3基 再留×3基
●仕込み水・・・・・・・バードン川
●ブレンド銘柄
ヘイグ
ディンプル
*グレンロッシーの敷地内に建設された第2蒸留所で、共にヘイグ系ブレンデッドの中核になる原酒だ。
【ティスティング No.55】
マノックモア 1984-1994 40% ゴードン・アンド・マックファイル詰め
Connoisseurs Choice
【色】
琥珀色。(チャート0.7~0.8)
【香り】
カラメル、干し椎茸、バニラ、干し葡萄。シェリー系オールド・ボトルの香り。
【味、フィニッシュ】
強くバニラ、麦芽、干し葡萄、少しシナモン系スパイス。アフター・フレーバーの長さは10年程度の熟成にしては良好。安定感のある味わい。
【総評】
今回のボトルはリリースから12、3年経過してるが、麦芽を噛んだ時のような味わいが実に良い。香りにヒネは出てるが私的には全く問題無し。言ってしまえばその部分も味わいの一端になっていて、実質10年熟成とは思えない深みさえ感じる程だ。
オフィシャルの花と動物シリーズは、漫画レモンハートなどで「最も白いモルト・ウイスキー」として紹介されているが、1996年、同蒸留所より「最も黒いモルト・ウイスキー」ロッホデューがリリースされた時は結構な話題、というか物議をかもしたものだ。
また、このロッホデューは日本でリリースされる前に個人輸入したので思い出に残っているが、最初飲んだ時「ギネスの濃縮液か!?」と、思える位衝撃的で、これまでのウイスキーとは全く異なるスタイルを提示された気分になったものだ。
最近、ホットなジャパニーズ・ウイスキーをリリースしているベンチャー・ウイスキーさんからも「スケアクロウ」という、同様なものがリリースされているので興味がある人は是非試して欲しい。比較すれば本家よりスケアクロウの方が美味しいことが分かります。流石繊細な舌を持つ日本人!流石イチローさんって思うはずですよ!!
2007年07月17日
【M】 MACALLAN / マッカラン
スペイサイド地区M
【M】 MACALLAN / マッカラン
●ウェブ・サイト・・・・http://www.themacallan.com/ http://www.themacallan.jp/
●所在地・・・・・・・・Craigellachie, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1824年
●所有者・・・・・・・・Highland Distillers Co plc
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×16基
●蒸留器・・・・・・・・初留×7基 再留×14基
●仕込み水・・・・・・・蒸留所下の5つの井戸水
●ブレンド銘柄
フェイマス・グラウス
タプローズ
*古くからトップ・ドレッシングとしてブレンダーの間では評価が高いと言われているマッカランだが、公表されているのはオーナー詰めのフェイマス・グラウスかタプローズ位なものだ。評価は下降気味だが、現在もシングル・モルトとして非常に人気が高い為、意外とブレンデッドへ供給する余裕が無いのかも知れない。
【ティスティング No.54】
マッカラン・グレンリヴェット 35年熟成 1940蒸留 43% ゴードン・アンド・マックファイル詰め
Gordon and Macphail Original Label, In Sherry Wood, For Italy, 70's Rotation
【色】
琥珀色。(チャート0.8~0.9)
【香り】
オールド・シェリー、レザー、樹脂、バニラ、カラメル、ピート、僅かに漬物臭。古いボトルだが素晴らしい香りに満ちてる。
【味、フィニッシュ】
腰のあるバニラとタンニン。スパイシーかつモルティ。シェリーは前面的では無くピートを連想する味わいが野性味を演出しているようだ。
【総評】
超メジャーなマッカランはベーシックな物を酷評しようかと思いましたが(笑)、どうせなら誰もやらないような物をと思い、スティルが6基しか無かった時代、それも2次大戦を過したウイスキーをチョイスしました。
案外見かけるのでご存知の方も多かろうと思いますが、マッカランはG&Mと非常に縁が深く、現在においてもアレだけ大きな文字でMACALLANと書いてあるボトルは他のボトラーじゃ考えられないでしょう。
今回のボトルは不穏な空気漂う1940年に蒸留されたもので、その後のマッカランの名声を勝ち得たスタイルとは全く違うカラーの味わい。
シェリーを軸とした複雑で濃厚な香りにピートの演出、シャープさやスレンダーさを併せ持つ飽きのこない味わいは、ザ・オールド・スペイサイドと言った印象がある。
マッカラン・フリークの方は60年代の物を良く勧められるが、なぜ60年代なのか分かる為にも4、50年代のマッカランも1度は飲んでみるべきだと私は考える。また、チャレンジする価値が十分あるウイスキーだと確信しています。
正し!ハッキリ言って別物なので、濃いシェリーのマッカランを連想すると期待外れになりかねません。あくまで「別物」としての認識を持って飲まれた方がベターだと思います。
2007年07月12日
【L】 LONGMORN / ロングモーン
スペイサイド地区L
【L】 LONGMORN / ロングモーン
●ウェブ・サイト・・・・なし CHIVAS REGAL http://www.chivas.com/
●所在地・・・・・・・・Elgin, Morayshire
●創立・・・・・・・・・1894年
●所有者・・・・・・・・Chivas Brothers Ltd.(Pernod Ricard S.A.)
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×8基 ステンレス×5基
●蒸留器・・・・・・・・初留×4基 再留×4基
●仕込み水・・・・・・・ミルビュイズの泉
●ブレンド銘柄
クィーン・アン
サムシング・スペシャル
シーバス・リーガル
100パイパーズ
パスポート
シンジケート 58/6
*上記パスポートまではシーグラム系ブレンデッド・ウイスキーだが、シンジケートにはシーグラム系モルト・ウイスキーがふんだんに使用されていることは明らかだ。
【ティスティング No.49】
7.35(ロングモーン) 38年熟成 1968-2006 49.8% S・M・W・S
【色】
オールド・オーク。焼き栗の外皮(チャート1.8~1.9)
【香り】
正に超長熟アモンティラード。カラメル、バニラ、ナッツ、デメララ・ラム、ケーキのスポンジ。ん、最高!!
【味、フィニッシュ】
申し分なくボディは厚いがパワフル過ぎない。カラメルやクリーム、チョコレート、ナッツ、スパイス類とタンニン。非常に複雑でありながらバランスも割合良い。永久に続くかの如きアフター・フレイバー。
【総評】
現在、丁度半分辺りですが、開栓直後より間違い無く良くなっていると思う。
ダーク系シェリー物で30年をオーバーすると、バランスが悪い物が多いと思うのですが、今回のロングモーンは開栓直後「ん~、もう1つ・・。」と、思ったものの、今回味わってみると、欠点のほとんどが解消されたように感じた。
通常は「開けたら早く飲んだ方が良い」なんて思っているのでしょうが、多くの蒸留酒は開栓後から良くなって行くパターンも多々あるので、早く飲むことが良いとは一概には言えないのだ!
長熟ロングモーンらしい非常に複雑な香りや味わいは、モルト・ジャンキーならずとも、一度は経験すべき最高ランクのウイスキーの1つだと思う。
そう言えば、オフィシャルの15年物が終売とのことでジリジリと価格が上がってるようですが、真相をご存知な方は居ますでしょうか?なにせ無くなると「飲みた~い!」って方が増えるので・・(笑)。
2007年07月11日
【L】 LINKWOOD / リンクウッド
スペイサイド地区L
【L】 LINKWOOD / リンクウッド
●ウェブ・サイト・・・・なし http://www.diageo.com/ http://www.singlemalt.jp/
●所在地・・・・・・・・Elgin, Morayshire
●創立・・・・・・・・・1821年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・カラ松×11基
●蒸留器・・・・・・・・初留×3基 再留×3基
●仕込み水・・・・・・・ミルビュイズ湖近くの泉
●ブレンド銘柄
アボッツ・チョイス
ザ・マッカンガス など
*リンクウッドはアボッツ・チョイスの原酒と、ほとんどの書籍にて紹介してあるが、現在はまず見かけない銘柄。海外のサイトも多少検索してみたが、ほとんどが7~80年代のボトルのようだった。
【ティスティング No.48】
リンクウッド 22年熟成 1972年蒸留 59.3% 蒸留所詰め
RARE MALT SELECTION, 90's Rotation
【色】
薄いゴールド。(チャート0.3~0.4)
【香り】
ボンド、蜂蜜、ゴム、少~しピート。花や草のような香りもあるが、大まかには薬品っぽいケミカル感がある。
【味、フィニッシュ】
超甘く、超ドライ!!ストレートの場合、最初は舐めるように口を慣らす必要アリ。バニラと蜂蜜の甘さ、南国フルーツからタンニンの苦味へ向かう。アフターも長い。
【総評】
胸を締め付けるように非常に熱く強い酒精だが、このリンクウッドは南国フルーツのボディがたまらなく美味い!!
ただ、額面通りに非常に強く感じるウイスキーなので、若干の加水をお勧めするが、是非最初は、この熱さとフルーティさをストレートで味わって欲しい。また、加水しても崩れる事無く味わえるので、慣れてない方には割った状態(いわゆるトゥワイス・アップ)で勧めても良さそうです。
現在のオフィシャル・ボトルは花と動物シリーズの12年熟成。ボトラーも割合多くリリースされているので、色々なリンクウッドが楽しめると思います。
2007年07月10日
【K】 KNOCKANDO / ノッカンドオ
スペイサイド地区K
【K】 KNOCKANDO / ノッカンドオ
●ウェブ・サイト・・・・なし http://www.diageo.com/ http://www.singlemalt.jp/
●所在地・・・・・・・・Knockando, Morayshire
●創立・・・・・・・・・1898年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・カードナックの泉
●ブレンド銘柄
J&B
スペイ・ロイヤル
キングジョージ4世
*近年J&B以外はオールド・ボトルでしか見かけることが無い。現在もノッカンドオのラベルやボトルには「Justerini & Brooks」と、ブランド・ネームが入っていることからも、容易にJ&Bのメイン・モルトと言う事が分かる。
【ティスティング No.47】
ノッカンドオ 1980-1995 43% 蒸留所詰め
【色】
薄いゴールド。(チャート0.3~0.4)
【香り】
バニラ、弱い溶剤、ナッツ、カラメルもしくはシェリーのニュアンス。少~し干し椎茸。瓶内での期間がわずかだが香りに出ている。
【味、フィニッシュ】
バニラ、ナツメグ、シナモン、ジンジャー。非常にスパイシーな飲み口。フィニッシュは短くスパイス、バニラ、わずかにタンニン。
【総評】
IDV時代とは違い、現在は少し元気が無いように思えるが、さすが世界ナンバー2の売り上げを誇るJ&Bの原酒だ!!
ノッカンドオは、良くクリーミーと言う言葉を使われているが、今回のボトルはスパイスが結構効いているので、若干脇に控えている印象を持つ。また、比較的ライトと言える酒質かと思うが、複雑な味わいはシングル・モルトらしい楽しみ方が出来る1本とも言えよう。
満足感、充足感こそ無いが、1、2杯目に飲むには適したボトルだ。欲を言うなら、もう少し甘さが強ければ完璧だったのだが・・、ん~、ま、欲張り過ぎかな?
数は非常に少ないが、ボトラーでも見つけることが可能なので、ディスティラリー・カラーとは違う物も楽しめるかと思います。
2007年07月08日
【K】 KININVIE / キニンヴィ
スペイサイド地区K
【K】 KININVIE / キニンヴィ
●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Dufftown, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1990年
●所有者・・・・・・・・William Grant & Sons Ltd
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×9基
●蒸留器・・・・・・・・初留×3基 再留×6基
●仕込み水・・・・・・・ロビー・デューの泉
●ブレンド銘柄
グランツ
クラン・マクレガー など
*グレンフィディックと同じく、上記ブレンデッドはウイリアム・グラント&サンズ社の銘柄。キニンヴィはシングル・モルトとしては販売された形跡が全く無いので、ほんとんどが自社ブレンド、もしくはブレンデッド・モルト(ヴァッテッド・モルト)のモンキー・ショルダーなどに使用されていると考えるしか無い。
【ティスティング No.46】
オルドニー / ALDUNIE(KININVIE 99% BALVENIE 1%)1992-2001 59.6% スコマ詰め
GLENSCOMA for Germany, Limburg Whisky Fair
【色】
緑っぽい淡いイエロー。(チャート0.05~0.1)
【香り】
乳酸飲料、オレンジの皮、ミルキーな感じのニューポット。
【味、フィニッシュ】
濃いバニラや蜂蜜の甘さが支配的。ドライという言葉が適切かどうか悩む位甘い。飲むタイミングによるが、ホワイト・キュラソー(コアントローなど)が脳裏に浮かぶ。フィニッシュに藁と極わずかに苦味。
【総評】
今回のテイスティングは99%キニンヴィのオルドニー。キニンヴィって表示させてたので驚いた人も居るかも知れませんね。「まさか!?」と、期待した人ゴメンなさい!!
グレンフィディック、バルヴィニーと、ボトラーからリリースされることが少ないウイリアム・グラント&サンズの中でも今回のオルドニーはまず見かけることが無い銘柄。
グレンフィディックとバルヴィニーの中間位の味わいを意図として作られていると言うが、実際の味わいは、そのどれとも似てない性格を持っているように思える。
当然シングル・カスクなので固体差はあると思うが、今回のボトルに限ってはローランド・モルトのブラッドノックに近い印象を感じ、初めて飲んだ時は「ぅおぉ~!」と、唸ってしまった(笑)。
とても個性的で、色からは想像出来ない甘さは特筆!濃厚な甘さとオレンジがかったフレーバーは正にホワイト・キュラソー・リキュール。ベーシックなウイスキーを少し味わった後で飲めばきっと驚きます。度数が高いので、慣れて無い人は水を2匙ほど加えると素性が良く分かるだろうと思う。
*新しい情報を追記しました。コメントを御覧下さい。
2007年07月07日
【I】 INCHGOWER / インチガワー
スペイサイド地区I
【I】 INCHGOWER / インチガワー
●ウェブ・サイト・・・・なし http://www.diageo.com/ http://www.singlemalt.jp/
●所在地・・・・・・・・Buckie, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1871年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・メンダフ・ヒルズの泉
●ブレンド銘柄
ベル
シンジケート 58/6 など
*1930年代半ば頃にアーサー・ベル&サンズにより買収。現在も全世界に向け販路があるウイスキー「ベル」の主要な原酒だ。
【ティスティング No.45】
インチガワー 19年熟成 1977-1997 55% ケイデンヘッド詰め
Cadenhead Authentic Collection 90's Sherrywood Matured
【色】
マホガニー。黒の入った濃いオレンジ。(チャート1.4~1.5)
【香り】
焦がした砂糖、漬物、レザー、溶剤、ナッツ。古いシェリー物の宿命的変化が嗅ぎ取れる。
【味、フィニッシュ】
バニラ、カラメル、タンニンのバランス。太く濃厚だが熱くドライな顔もある。アフターは長く、古いデメララ・ラムの感じとタンニンへ到着。終わりの終わりにレーズンを感じる。これは良い!!
【総評】
今回のインチガワーは残りが少ない為か、すでに味わいがオールド・ボトル化している。味わいは抜群だが、香りの方に躊躇に見て取れるので、ファースト・コンタクトの場合、人によっては良い印象では無いかも知れない。
私はこう言う現象もシングル・モルトの面白さや醍醐味だと思っているので、カスク・ストレングスの場合に限り少ない量でも売り切ったりしないのだが、通常は早く飲むに越した事は無い。
保存には、パラフィルム、不活性ガス、空調管理と、これでも最大限は気を付けているんだが、何年も在庫すると、どんなに努力しても逃れられない宿命なので、「今!!」っていうベスト・コンディションでお客様に出せることは「滅多やたらには無い!」と言わざるを得ません。
しかし、「今!!」っていうものに当たった時は痺れますし、生きてて良かったレベルのものに変化することもあります。
5年、10年、20年と、自分で育てるっていう、そういう見方って面白くないでしょうか?
少なくとも飲み手としての私は、最高、至高のホビーだと思っていますが、バーテンダーとしては「仕事じゃ無かったらもっと楽しいのに!!」と、思わないこともないです(笑)。
2007年07月06日
【I】 IMPERIAL / インペリアル
スペイサイド地区I
【I】 IMPERIAL / インペリアル
●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Carron, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1898年
●所有者・・・・・・・・Allied Distillers Ltd.(Pernod Ricard S.A.)
●発酵槽・・・・・・・・カラ松×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・バリントム川
●ブレンド銘柄
バランタイン など
*昨日のグレントファースと同じく、現在、オフィシャル・ボトルは無くは無いのだが、そこいらの酒屋さんに並ぶような商品では決して無い。バランタインなど、アライド系のブレンデッドに多く使用されていることに間違い無いと思う。
【ティスティング No.44】
インペリアル 14年熟成 1982-1996 62% ザ・ヴィンテージ・モルト・カンパニー詰め
The Cooper's Choice
【色】
薄いゴールド (チャート0.3~0.4)
【香り】
乳酸、バニラ、蜂蜜、藁。ニュー・ポットっぽさも残っているが、凄い甘さが嗅ぎ取れる。
【味、フィニッシュ】
口に入れた瞬間に蒸発するイメージ。フローラルさを伴った蜜の様な強烈な甘さ。草っぽさもあるが、もはや気にならない。アフターは長く、やがて苦味に変わって行く。
【総評】
これは強烈!!超モルティとも言える味わいが爆発する感じだと言えば分かり易いかも知れない。
香りと味わいの共通項はあるものの、以外に穏やかな香りと超強力な味わいとのギャップが面白い。しかし、強力なことを除けば、ベーシックな味わいとも言えるので、以外に記憶には残り辛いのかも知れない。
個人的には美味いと思うが、「人を選ぶな~。」と、頭には過ぎる。しかし、G&Mの物しか経験が無い人なら、きっと驚きの1本だと言えよう!!
2007年07月05日
【G】 GLENTAUCHERS / グレントファース
スペイサイド地区G
【G】 GLENTAUCHERS / グレントファース
●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Mulben, Keith, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1898年
●所有者・・・・・・・・Allied Distillers Ltd.(Pernod Ricard S.A.)
●発酵槽・・・・・・・・カラ松×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×3基 再留×3基
●仕込み水・・・・・・・丘の上の泉(Dam fed by Rosarie Burn)
●ブレンド銘柄
ブラック&ホワイト
ロイヤル・ハウス・ホールド
バランタイン など
*ジェームズ・ブキャナンにて建設された蒸留所。よって、ブキャナン系ブレンデッドのブラック&ホワイトやロイヤル・ハウス・ホールドとの関係が深い。また、現在輸入されているブキャナンズにもブレンドされているはずだ。
前オーナーはUDVで、不況などを原因に1985年にモスボールになったが、1989年、現オーナーによって操業が再開された。
【ティスティング No.43】
グレントファース 1979-1993 40% ゴードン・アンド・マックファイル詰め
Gordon and Macphail Original Label
【色】
琥珀色。(チャート0.7~0.8)
【香り】
バニラの甘さ、ワックス、房付きレーズンの枝、カラメルと少し酸。次元は高くないが十分練れた香りだ。
【味、フィニッシュ】
ナッツ、バニラ、タンニンのバランスが良い。スムースな飲み口。長さはそこそこだが嫌味が全く無い。
【総評】
このグレントファースは非常に心地の良いバランス感覚を持っている。ウイスキーに余り親しみの無い方へもお勧めしやすいと思う。
モルト・ウイスキー大全に同じボトルがテイスティングしてあり、レーズン、アンズ、バナナなどの文字が並んでいるが、さほどフルーティなモルトとは思わないし、パワフルともスパイシーとも感じなかった。
もちろん飲んだ時期やタイミングも大きく作用するかと思うので余り言及はしませんが、本はあくまでも目安であって、やはり自分の鼻や舌で判断することが大切だろうとつくづく思います。
とは言え、情報には結構振り回されるもんですけどね~!(笑)
ちなみに、大全が出版される前は「グレンタウチャーズ」って読んでた人多いですよね!!







