2008年05月27日
【JP】 HANYU / 羽生 #2
リクエストNo.18
【JP】 HANYU / 羽生 #2
●蒸留所の情報はティスティングNo.76に準じます。
【ティスティング No.113】
HANYU DISTILLERY 1988-2007 55.6% NUMBER ONE DRINKS COMPANY
Cask No.#9501
Number of Bottles 352bts
Cask type:Bourbon hogshead. finished in japanese oak
【色】
濃いゴールド~クリアーな銅色(チャート0.9~1.1)
【香り】
溶剤、オーク、レザー、バニラ、塩気のあるチョコレートと煙が特徴的で、レモンの皮のような香りも感じる。ジャパニーズ・オーク(ミズナラ)のニュアンスも無論あるが、いわゆる線香のような香りは強く感じないので、ピート臭がスポイルしていると考えられるかも?
【味、フィニッシュ】
重たさは余り無くバランスの良い甘さと苦みが心地良い。ほぼ香りのニュアンスと同義で、レザー、バニラ、煙などが続く。若干ドライ目に切れ上がるが、アフターはそこそこ長く、バニラの甘さとタールのニュアンスを残す。
【総評】
今回のボトルはヨーロッパ向けのイチローズ・モルトと言うべきウイスキーで、昨年末にベンチャー・ウイスキーさんからダイレクト・メール貰ってる方ならご存知だと思いますが、「MALT MANIACS AWARDS 2007」の「Supreme Warped Cask Award」にてナンバー・ワンに輝いたボトル。
大まかに言うと、バランスが良く、煙を特徴とした美味しいウイスキーだと言えると思います。また、実際は違いがあるでしょうけど、キング・オブ・ダイアモンドを思い出させる・・、または似てるんじゃないかと思わなくもないです(比べてはいません)。もしくはファースト・ボトルの発展系かな~・・?
発売元のナンバー・ワン・ドリンクス・カンパニー(http://www.onedrinks.co.uk/)にもデイブ・ブルーム氏によるテイスティング・ノートがあるので是非見て欲しいのですけど、最後のコメントに「日本風」という言葉がある通り、外国人から見たジャパニーズ・シングル・モルト・ウイスキーならではの特徴を表現しているボトルの1つだと言えるでしょう。
ちなみに「NUMBER ONE DRINKS COMPANY」はMARCIN MILLER氏(ウイスキー・マガジン)とDAVID CROLL氏(ウイスク・イー)がディレクターを行っている会社で、現在は羽生蒸留所と軽井沢蒸留所の原酒を主にヨーロッパ方面へ紹介しているようです。
*今回は某インポーターさんから「感想を・・」との依頼があったので、どうせならウスケバにアップしようと思い、「リクエストNo.18」としてテイスティングしました。
2007年09月01日
【JP】 KARUIZAWA / 軽井沢
リクエストNo.17
【JP】 KARUIZAWA / 軽井沢
●ウェブ・サイト・・・・http://www.kirin.co.jp/ http://www.mercian.co.jp/
●所在地・・・・・・・・長野県北佐久群御代田町大字馬瀬口
●創立・・・・・・・・・1955年(操業1956年)
●所有者・・・・・・・・Kirin Holdings Company (Mercian Corporetion)
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×5基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・浅間山伏流水
●ブレンド銘柄
蔦蔵
軽井沢マスターズ・ブレンド
オーシャン・シップボトル など
*2007年7月からキリンビール社とメルシャン社の事業提携により、ウイスキー関係はキリンビール社より販売、逆にワイン関係はメルシャン社からの販売となっている。
会社の図式を見てみるとキリン・ホールディングスという大きい会社の1部門になっているようで、今後はキリンビール社と同列にて国内酒類事業にあたることになっているらしい。
つまり、上記のブレンデッド・ウイスキーも一部は残ると思うが風前の灯火と言えなくも無く、すでにマスターズ・ブレンドなどは出荷分のみで終売になることが決定している。
【ティスティング No.81】
軽井沢 15年熟成 1987-2003 60.2% 蒸留所詰め
Vintage Single Cask Whisky, Cask No.2114
【色】
透明感のある黄褐色。(チャート1.4~)
【香り】
トップのカラメルっぽさを支えるクリーミーなバニラが、クリーム・ブリュレを連想させる。続いてシナモンやレーズン。度数からして「ツン」とした刺激もあるが、この手のウイスキーにしては香り立ちが少し弱い。
【味、フィニッシュ】
シェリーのそれとは直ぐに理解出来るが、風味としては余り濃く感じず、スパイシーさとタンニンが目立つ。しかし、酒精の強さと酸が程々まとまりを演出しているので喉越しは悪くは無い。アフターは長く、枝付きレーズンを丸ごと味わっている様な感じとタンニンへ落ち着く。
【総評】
苦さと甘みのバランスが微妙な所だが、他の要素のおかげで普代点は取れているウイスキーだと思う。多少飲み慣れると良い表情も出てくるが、酒精の強さが額面通りに感じるので若干飲み手を選ぶ。
軽井沢のシングル・モルトは他の国内メーカーより先駆けてリリースされているのは皆さんご存知のことでしょうが、もう1つ面白みに欠くと言うか、らしさを感じないと言うか、ん~・・、何て言ったら良いのか・・、どっちにしろ「これ!」っていう個性を余り感じない原酒の1つ。
シェリー樽って言うのを1つのキーワードにしているのは分かっているが、私個人としては、本物と言える様な昇華したシェリー物と出会って無いので、それもまた説得力が余り無い。
「美味しい?」と、聞かれれば「美味しいです!」とは言えるが、正直このクラスのものはゴロゴロ存在してるし「絶対軽井沢でなければならない」と、いう風にはならないでしょうね~。
ま、軽井沢に限らずですが、国産メーカーは、是非ワン・アンド・オンリーなウイスキーを目指して貰いたいものだ。
*今回でジャパニーズは一旦終了し、次回より本流のハイランド・モルトへ移行致します。
2007年08月29日
【JP】 MIYAGIKYOU / 宮城峡
リクエストNo.16
【JP】 MIYAGIKYOU / 宮城峡
●ウェブ・サイト・・・・http://www.nikka.com/index.html
●所在地・・・・・・・・宮城県仙台市青葉区ニッカ
●創立・・・・・・・・・1969年
●所有者・・・・・・・・NIKKA WHISKY DISTILLING CO.,LTD (ASAHI BREWERIES,LTD.)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス(3万ℓ)×11基 ステンレス(5万ℓ)×11基
●蒸留器・・・・・・・・初留×4基 再留×4基
●仕込み水・・・・・・・新川川の伏流水
●ブレンド銘柄
鶴
ザ・ブレンド
キングスランド
スーパーニッカ ほか
*余市の原酒より、穏やかさを身上としているウイスキーなだけにブレンドされている銘柄は意外と多かろうと思う。
ちなみに同蒸留所では、現在スコットランドでも珍しいとされている「カフェ(またはコフィ)式連続式蒸留機」という旧式の蒸留機から生み出されるグレーン・ウイスキーも生産されている。
【ティスティング No.80】
宮城峡 12年熟成 45% 蒸留所詰め
【色】
琥珀色。(チャート0.7~0.8)
【香り】
カラメル、バニラ、コーヒー、溶剤、ゴム。ほとんどスパニッシュ・オークの香り。
【味、フィニッシュ】
バニラとカカオ、続いてタンニンとオーク材の繰り返し。やや酸もあるが苦味に負ける。アフター長いがやはり苦味が気になる。
【総評】
飲むタイミングかも知れないが、やたら苦さを感じてしまう、スパニッシュ・オークの良い部分を引き出しているとは言い難い原酒。現行の余市もそうですが、やたらシェリー樽のニュアンスを出し過ぎて本来のニッカ・ウイスキーの良さが失われている気がしてならない。
あくまで通常商品なので、多くの人が望む形ではあるのかも知れないが、ネット専売やS・M・W・Sボトリングなどで見せてくれた泥臭いニッカ魂を期待してしまうのは酷というものだろうか?
ま、オン・ザ・ロックやハイ・ボールなどにはこれ位のものが使用しやすいかと思うが、これまた現行の余市同様「高級スナック向けなんだろうか?」などと思ってしまう1本だ。
2007年08月25日
【JP】 HAKUSYUU / 白州
リクエストNo.15
【JP】 HAKUSYUU / 白州
●ウェブ・サイト・・・・http://www.suntory.co.jp/
●所在地・・・・・・・・山梨県北杜市白州町鳥原
●創立・・・・・・・・・1973年
●所有者・・・・・・・・Suntory Limited
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×10基
●蒸留器・・・・・・・・初留×3基 再留×4基
●仕込み水・・・・・・・南アルプス甲斐駒ヶ岳水系伏流水
●ブレンド銘柄
響
ローヤル など多数
*ブレンデッド・ウイスキーについては不明な点が多いので山崎に順じている。また、上記データはザ・ウイスキー・ワールドVol.4のデータを参考にしたが、本文の方とは蒸留器の数が違ってることに気付いた(P31とP51をご参照下さい)。
ちなみに、コンビニなどで売っている南アルプスの天然水もこの工場にて生産されている。つまり、白州のマザー・ウォーターに最も近い水だということが分かる。
【ティスティング No.79】
白州 12年熟成(ピュア・モルト表示)43% 蒸留所詰め
90's Rotation
【色】
ゴールド。(チャート0.6~程度)
【香り】
バニラ、ココナッツ、アニス、草、柑橘類の皮。ややクリーミーな印象。
【味、フィニッシュ】
ライトな蜂蜜とココナッツ。薄っすらと干草。タンニンはほとんど感じない。フィニッシュまでが非常に早く、バニラの余韻だけが残る。
【総評】
ライトで嫌味が無く、綺麗で切れのある美味しいモルト・ウイスキーだと思うが、特筆すべきことが余り無いので正直コメントがし辛い。
現在の物が手元に無いので今の白州がどうなってるかは不明。個人的見解から言うと、山崎よりはこの白州の方が断然私好みのウイスキーではある。それはくどさが無いのが一番の理由だが、ストレートで飲む場合はコレ位の具合が飽きがこないし、気持ち良い飲み心地を感じる(人それぞれだとは思う)。
増してや昨今の○○樽熟成といった場合、途出する個性は時として邪魔になることもしばしば有るので、リミテッド・エディションの物には山崎を凌駕する白州も存在するかと考えられる。
2007年08月24日
【JP】 YAMAZAKI / 山崎
リクエストNo.14
【JP】 YAMAZAKI / 山崎
●ウェブ・サイト・・・・http://www.suntory.co.jp/
●所在地・・・・・・・・大阪府三島郡島本町山崎
●創立・・・・・・・・・1923年
●所有者・・・・・・・・Suntory Limited
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×8基 ステンレス×9基
●蒸留器・・・・・・・・初留×6基 再留×6基
●仕込み水・・・・・・・天王山水系伏流水
●ブレンド銘柄
響
ローヤル など多数
*皆さんご存知の通り、サントリーのブレンデッド・ウイスキーは創業当時から現在まで多くの銘柄があるが、ストック量、またはコストの面から考えると、とても国内産の原酒だけを使用しているとは考え辛い。過去、暴露本なども出版されているので知っている方も多いと思うが、特に低価格帯の商品には、主要なウイスキーの産出国より輸入された原酒を少なからず使用しているのは明らかだろう。
もちろん企業努力とのとらえ方もあるが、諸外国における原産地呼称法などの法が我が国には無いので、仮にジャパニーズ・ウイスキーとうたっていても、全てにおいてはそれに当てはまらないことがある(他のお酒も同義です)。
これは決してメーカーが悪い訳ではないので誤解して欲しくないのだが、世界をリードして行こうとしている国としては、食文化における法整備は甚だ遅れているし恥ずべきことだろうと思っている。(原因は多々ありますが、本来の目的から脱線してしまうのでここでの追言は控えておきます。)
【ティスティング No.78】
山崎 12年熟成(ピュア・モルト表示)43% 蒸留所詰め
90's Rotation
【色】
ゴールドから琥珀色。(チャート0.6~0.7)
【香り】
バニラ、グリーン・アップル、ハーブ。柔らかいウッディな香り。
【味、フィニッシュ】
厚いボディでは無いが良好なバニラの甘さと木樽の雰囲気&ハーブ。タンニンも柔らかく余韻も長いので申し分無いと思うが、喉の奥に木片が引っ掛かったようなイメージが湧く。
【総評】
個人的には霧がかかった様な「モワッ」と感が今一つな感じだが、おおまかにはトータル・バランスに優れているウイスキーだろうと思う。ブレンダーのテクニックを感じると言っても良いかも知れない。
私は余り国産ウイスキーを飲まないのだが、最近のサントリー商品には一目おいている。カスク・オブ・~とか、ヴィンテージ・シリーズも良いが、通常商品ながら18年熟成の出来が特に素晴らしいと感じている。
価格は間違ってもリーズナブルとは言えないが、18年熟成とは思えない複雑さと、他のウイスキーには感じ得ない個性は特筆物だろうと思う。
ここ数年来の傾向として「寺、白檀」などの東洋的ニュアンスを押し出し好んでいるように感じるが、正にこの山崎18年こそがフラッグシップ的に製造されている1本だと言っても差し支えあるまい。
もし、身近にウイスキー好きな外国人が居たら、是非勧めて欲しいウイスキーだと私は思っている。
2007年08月21日
【JP】 SATSUMA / 薩摩
リクエストNo.13
【JP】 SATSUMA / 薩摩
●ウェブ・サイト・・・・http://www.hombo.co.jp/
●所在地・・・・・・・・鹿児島県南栄
●創立・・・・・・・・・1974年(鹿児島工場移転新設)
●閉鎖・・・・・・・・・1984年(最後に製造された年)
●所有者・・・・・・・・Hombo Shuzo Co.,Ltd.
●発酵槽・・・・・・・・琺瑯×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基(ステンレス製) 再留×2基(銅製)
●仕込み水・・・・・・・加工水
●ブレンド銘柄
マルス3&7
マルス・アンバー
マルス・エクストラ
マルス・オールド
*本坊酒造がウイスキーの製造免許を取得したのが1949年(津貫工場にて)。しかし、ウイスキーを製造する山梨工場が新設されたのが1960年なので、免許交付時の原酒製造については不明。また、吸収合併を繰り返し現在に至っている為、鹿児島県内における蒸留も考えられないことも無いが、自社における原酒の製造は恐らく1960年以降ではないかと思う。
今回のボトルに記載されている住所は本来乙類焼酎を生産する目的で1973年に新設された施設。そしてウイスキー製造は1984年が最後のヴィンテージらしいので、その場所では長く見積もっても11年弱しか製造されてないということになる。また、リリースが2004年5月と言うことからも、上記ブレンデッド・ウイスキーには恐らく2000年前後位までがブレンドされた時期と考えるのが妥当だろう。
【ティスティング No.77】
薩摩 20年熟成 1984-2004 55% 蒸留所詰め
Mars Maltage Triple Cask Malt Whisky Vintage Satsuma
Sherry Cask, Cask No:1683. 1684. 1691, Bottled 0243 of 1752
【色】
ゴールドから琥珀色(チャート0.6~0.7)
【香り】
注射液、芋焼酎、バニラ、パッションフルーツ、ハーブ、硫黄かゴム。芋焼酎原酒に長熟のスパニッシュ・オーク・シェリー樽のものを少しミックスしたらこう言う物が作れそう。
【味、フィニッシュ】
麦芽、バニラ、タンニンから、香ばしさのある芋焼酎のニュアンスへ変化。長熟らしくスパイスっぽさも感じる。余韻は長いが、少し苦味が残る。
【総評】
芋焼酎のボディを持つ超個性派シングル・モルト・ウイスキー。後にも先にもこんなウイスキーとは多分2度とお目にかかることは無いでしょう。
想像するに、焼酎と同じ施設で製造されたからこその個性だろうと考えられるが、この味わいは正にワン・アンド・オンリー!恐らく世界中探してもこんなウイスキーはまず無いでしょう。
噂によると、最後の5樽のウチの3樽がこのボトリングに使用されたらしいので、あと2樽は残っているはず。いつリリースされるかは分からないが、仮に30年熟成で出てくるとしたら7年後の2014年。待ちわびてる訳では無いが、この個性が更に熟成されたらと考えると興味が無いと言えば嘘になる。
鹿児島の地での蒸発を含め考えると、およそ1100本程度のリリースになると思われるので、価格さえ頑張って貰えたらとりあえず飲むことは出来そうなので楽しみではありますね!!
2007年08月18日
【JP】 HANYU / 羽生
リクエストNo.12
【JP】 HANYU / 羽生
●ウェブ・サイト・・・・http://www.toashuzo.com/index.htm
http://homepage3.nifty.com/venture-whisky/index.html
●所在地・・・・・・・・埼玉県羽生市
●創立・・・・・・・・・1946年
●閉鎖・・・・・・・・・2000年(蒸留器は2004年に撤去)
●所有者・・・・・・・・TOASHUZO.CO.LTD.
●発酵槽・・・・・・・・??
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・??
●ブレンド銘柄
オールド ハレー
ゴールデンホース 武州
ゴールデンホース 武蔵
*上記ブレンデッドには羽生蒸留所の原酒がブレンドされているとのこと。現在も東亜酒造よりシングル・モルトを含めたリリースがあるので、ベンチャー・ウイスキーが全ての樽を所有している訳では無さそうだ。つまり、ゴールデンホース秩父8年は、もうしばらくリリースが続くということだろう。
【ティスティング No.76】
イチローズ・モルト 1988-2005 56%(実測値56.3%) ベンチャー・ウイスキー詰め
Cask Type Hogshead, Bottled 094 of 600
【色】
琥珀色。(チャート0.7~0.8)
【香り】
オーク樽、レザー、シガー、溶剤、駄菓子屋で売っているイチゴの飴、ピート、栗、桃、ハーブ。香りは強く無いが複雑。
【味、フィニッシュ】
熱くドライ。ピートと樽の印象が強く、蜂蜜やバニラの甘みや多様な味わいをややスポイルしている。フィニッシュは長いが最後に苦味が残る。
【総評】
今をときめく人気銘柄!イチローズ・モルト・シリーズの記念碑的第一弾はホグスヘッド数樽のバッティングにて作られている。
シングル・モルトの面白みは十分に発揮しているかと思うが、やや痺れを伴うドライな面があり、香りの良さとのギャップを少し感じる。しかし、ドライな面の裏側には香りに感じる複雑さも合わせ持っており、飲み進めるにつれ色々な顔を覗かせ出すので、ウイスキー・マガジンでの評価も頷けるかと思う。
事実、私はこの素晴らしき個性を持ったウイスキーを飲んだからこそ日本のウイスキーに目を向けだしたんですが、キング・オブ・ダイヤモンズがゴールド・プライズに輝いた以降は輸出の方に力が入っているらしく、国内で手に入れ難くなっているのは少し残念な気がする。
つい先日、新しいものがリリースされましたが既に売り切れ続出。運良く面白そうなニューウッドだけ入手しましたが、この状況は価格高騰につながらないかと危惧しております。
イチローズ・モルトで思い出すのは、数年前ベンチャー・ウイスキーのサイトを見つけて感激し、作業報告を見た所、何か知らないボトルを詰めているではありませんか!も、気になって気になってメールを送り、伊知郎さん自身から酒屋さんをご紹介していただいた事と、リリース直後に販売されてたのがたったの4店舗だった事。そして、このファースト・リリースの味わいには本当に感じ入ったことが思い出されます。
現在新蒸留所も建設中ですので、もう数年経てばリアル・イチローズ・モルトもリリースされることでしょう!!日本のウイスキーの中では断然目が離せない銘柄だと言えるかも知れませんね。
2007年08月17日
【JP】 SHIRAKAWA / 白河
リクエストNo.11
【JP】 SHIRAKAWA / 白河
●ウェブ・サイト・・・・http://www.takara.co.jp/
●所在地・・・・・・・・福島県白河市
●創立・・・・・・・・・1947年
●閉鎖・・・・・・・・・2003年
●所有者・・・・・・・・Takara Shuzo.,co ltd
●発酵槽・・・・・・・・??
●蒸留器・・・・・・・・初留×?基 再留×?基
●仕込み水・・・・・・・??
●ブレンド銘柄
キング・ウイスキー
*宝酒造の銘柄は、シングル、ブレンデッドに限らず、必ず頭にキング・ウイスキーという名前があるみたいだ。白河の蒸留所(工場)は2003年に閉鎖されており、現在同社唯一の銘柄「キング・ウイスキー・凛」は千葉県の松戸工場で生産されているのではないかとの情報がある。
また、現在ウイスキー生産の施設が国内にあるのかどうか分からないが、少なくともスコットランドのトマーチン蒸留所を所有している会社なので、原酒に困ることは無いだろう。
ちなみに、白河の蒸留施設は1926(昭和元)年に買収し経営に当たっていた大黒葡萄酒(株)より、戦後復興期の1947年に工場を買収・改修して白河工場としたのが始まりである。
【ティスティング No.75】
白河 30年熟成 55% ジャックル浦島屋フォムファスはかり売り
The second half of the 60's, Cask Strength
【色】
琥珀色。(チャート0.7~0.8)
【香り】
バニラ、綿飴、セメダイン、ナッツ、シナモンとアニス。ある種のフルーティさも感じる。
【味、フィニッシュ】
バニラ、南国フルーツ、タンニン。ざっと見ではスパイシーでシャープな印象ではあるが味わい豊かで、若干「枯れた」感を伴う味わいが実に良い演出。割合ドライだがアフターは長い。
【総評】
熟成年数からするとボディの軽いモルト・ウイスキーかと思うが、リッチで、変化があり、ジャパニーズ・モルト・ウイスキーとしては異例の美味しさがある実に秀逸な1本。
販売先からの情報によると、平成10年頃に白河の原酒全てを樽買いされたらしく、その時点で既に30年近い熟成だったので、蒸留時期は1960年代の後期のものだろうということだった。つまり、表記では30年ということで販売されているが、実際はそれ以上の熟成を経ているということだろう。
ちなみに、今回のものは「はかり売り」なので、実際はボトル、ラベル共に存在しません。写真のボトルのラベルは、私自身がイメージし作成したものです。
2007年05月24日
【JP】 YOICHI / 余市
リクエストNo.3 ジャパニーズ・シングル・モルト 余市
何をティスティングしようかと悩みましたが、やったこと無かったので、新旧味比べを行いました。
【JP】 YOICHI / 余市
●ウェブ・サイト・・・・http://www.nikka.com/index.html
●所在地・・・・・・・・北海道余市郡余市町黒川町
●創立・・・・・・・・・1934年
●創業・・・・・・・・・1936年
●所有者・・・・・・・・NIKKA WHISKY DISTILLING CO.,LTD (ASAHI BREWERIES,LTD.)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×10基
●蒸留器・・・・・・・・初留×4基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・余市川の伏流水
●ブレンド銘柄
鶴
ザ・ブレンド
キングスランド
スーパーニッカ ほか
*銘柄は切がないのでサイトをご参照下さい。上記データは赤枝騎士さんに情報を頂き書き直しております。(有り難う御座いました!)
【ティスティング No.10】
余市 12年熟成 43% 蒸留所詰め 90’s
【色】
琥珀色。最近のものより赤みが少ない。(0.7~0.9まで行かない位)
【香り】
セメダイン。バニラ。ナッツ。現行と比べると淡く、線を細く感じる。
【味、フィニッシュ】
香りからは想像出来ない木樽の重厚な味が炸裂!モルトの甘み、バニラ、ややピート、バランス良くタンニン。フィニッシュが心地良い。
【総評】
現行商品とこれほど違うとは思わなかった。さらに次のティスティングを見て欲しい!
【ティスティング No.11】
余市 12年熟成 45% 蒸留所詰め
【色】
琥珀色~銅色。パッと見では同じように思えるが、比べると違いは明確!(チャート1.0~1.2)
【香り】
ヨーロピアン・オーク!?シェリーの様相。やや漬物。バニラやピートはかき消されている。線が太い。
【味、フィニッシュ】
比べると女性的な味わいに変化。バニラ、ナッツは同様。やや酸。非常にスムーズな飲み口。柔らかいタンニン。フィニッシュが長い。度数が上がっていることは完全に忘れる。
【総評】
この味比べは面白い!旧ボトルが男性なら、現行品は去勢された感じだ(笑)。ニッカに男を感じていた人には大声で言いたい!
名前は同じだが、はっきり言って別の商品!エドラダワーが変わった時に近い衝撃を覚える。しかし、これが現在多くの人に好まれている味だと思われる。味わいがハッキリしているので応用範囲も広い。高級スナック向けなんだろうか!?(笑)







