2007年10月13日
【M】 MILLBURN / ミルバーン
ハイランド地区M
【M】 MILLBURN / ミルバーン
●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Inverness, Inverness-shire
●創立・・・・・・・・・1807年(諸説あるらしい)
●閉鎖・・・・・・・・・1985年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・?×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・ダンテルケイグ湖
●ブレンド銘柄
マックリー・ダフ
*「MacLeay Duff」というブレンデッド・ウイスキーはディアジオ社にて生産されているみたいだが、閉鎖年からすると現在はブレンドされてないだろう。かつてはミルバーン蒸留所ありきな銘柄だけに尚更寂しい気がする。
1937年から1985年の閉鎖までDCLやSMDがオーナーとして名を連ねているので、それらを前身とする「Diageo Moet Hennessy」をオーナーとした。
1985年以降は一切の蒸留を行っておらず、1989年にはレストラン・チェーン「Beefeaters Restaurant」へ売却された。ちなみに、ジンの銘柄とは何の関係もありません。
【ティスティング No.106】
ミルバーン 1971-19?? 40% ゴードン・アンド・マックファイル詰め
Connoisseurs Choice (多分1991~3年位のボトリング)
【色】
濃いゴールド~銅色。(チャート0.9~1.0)
【香り】
麦芽、カラメル、安価なラム、ナッツと除光液。カラメルのヒネが前面に出ているので細かくは分かり辛い。
【味、フィニッシュ】
およそドライなイメージだが、バニラ、タンニン、ピートのバランスが絶妙。良い感じに伸びてくる苦さと程よいフェノール感。中程度の長さのアフターに現れる僅かな南国フルーツも好感が持てる。
【総評】
改訂前の大全には女性向きだとかダンボールとかバランスがいま1つとか書いてあったが、中々どうして、面白い美味しさが有るじゃないですか!!もちろん瓶内での期間があるので完全否定まではしませんが、そこまで変わるとはとても思えないので、土屋氏にはもう一度テイスティングして貰いたいですね~!!
私が思うにこのボトルは、絶対男性向きで、ダンボールは無くはないが極僅かで、バランスは良いと思います(否定してるか・・笑)。残念なことに香りに強くヒネが出ているので、ファースト・コンタクト時は余り良いイメージは湧きませんが、味わった瞬間からそんなことはどうでも良くなり、多少慣れて来た時には、オールド・ボトル特有の枯れた感じと、ピート&南国フルーツが炸裂し始めます。ハッキリ言ってメチャ美味い!!大きな声で叫びたい!!(笑)
現在のボトルはレア・モルト・セレクションが極僅かと、ボトラー数社のみが国内流通している。これは海外の著名なショップでも同様なので、原酒自体の少なさを物語っているように察する。
これまで色々とテイスティングし調べて来たが、1983年閉鎖組は割りと流通があるのに、なぜか1985年閉鎖組はとても数が少ない。人気の度合いか偶然か??ん~不思議だ!?
2007年10月11日
【M】 MACDUFF / マクダフ
ハイランド地区M
【M】 MACDUFF / マクダフ
●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Banff, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1962年
●所有者・・・・・・・・William Lawson Distillers Ltd (Bacardi Ltd.)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×9基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・ジュリー川
●ブレンド銘柄
ウイリアム・ローソンズ
*1998年のデュワーズ系より早い1992年にバカルディ社に買収された蒸留所。現在ウイリアム・ローソンズは日本への輸入は無いみたいだが、ホーム・ページ(http://www.borninteractive.com/cybermixes/william/mnright.htm)らしきものは残っているので製造はしているのだろう。
ブレンデッド・ウイスキー原酒確保の為に1972年にウイリアム・ローソン社が買収し、現在は親会社としてバカルディ社の存在はあるが、今もこの関係は続いている。
【ティスティング No.105】
マクダフ 17年熟成 1978-1996 46% ウィルソン・アンド・モーガン詰め
Sherry Wood
【色】
深いゴールド。(チャート0.8~0.9)
【香り】
藁がやや強く、シェリーのカラメル臭と混じり合う。分解すると、草、カラメル、バニラ、リンゴ、ナッツ。おおむねナッツの香ばしさとラムネっぽいニュアンスの香り。
【味、フィニッシュ】
カラメルでは無く蜂蜜が強い。やがてバニラとタンニンがバランスし、シェリーが影響する酸と共にフィニッシュする。アフターは長く心地が良い。
【総評】
途出した個性は無いものの、これ以上無いという絶妙なバランスで成り立っているとても美味しいウイスキーとは言えるが、これだけバランスが良いと逆に印象に残らないかも知れない。
また、シェリー・ウッドとうたってはいるがコテコテでは無いので、その辺りを期待すると少し肩透かしかな~?
マクダフはグレン・デヴェロンとしてオフィシャル・リリースされていることは皆さんご存知だろうと思います。現在まで、ノン・エイジ、5年、8年、10年、12年と、度数が違ったり、ヴィンテージがついたりしたものがリリースされて来ており、割と安価なので買い求めやすいが、残念ながらトキメクような物は感じないので、私の店ではラインナップしたことは1度もありません。お客様が「どうしても飲みたい!」と仰るならまだしも、やはりマイナーな銘柄な為かそういったことも無く現在に至ってる次第です。
そういった経緯があるのでオールド・ボトルの類にも触手が動かず、飲んだことも数限られますが、最近のボトラー系では良い物が目白押しみたいで、現在「ムムッ!」とか思って物色中の蒸留所でもあります。
ダンカン・テイラーの他に、何か「コレ!」って言うアドバイスがあれば是非お聞きしたいので、宜しければ皆さんのご意見をお願い致します。
2007年10月10日
【L】 LOCHSIDE / ロッホサイド
ハイランド地区L
【L】 LOCHSIDE / ロッホサイド
●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Montrose, Angus
●創立・・・・・・・・・1957年
●閉鎖・・・・・・・・・1992年
●所有者・・・・・・・・Destilerias y Crianza
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×9基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・敷地内の井戸水
●ブレンド銘柄
サンデー・マクナブス
ディーク(DYC)
*サンデー・マクナブスは上記所有者の前オーナーであり創業者でもある「MacNab Distillers Ltd.(ASD関連会社、1957年~)」が製造していた銘柄で、当然蒸留所を稼動させていたのも同社らしい。
ディークは見て分かる通り、スペインのウイスキー会社「Destilerias y Crianza」の頭文字を取ったブレンデッド・ウイスキーで、やはりスペインで主にリリースされていた銘柄みたいだ。また、この時代にオフィシャルのモルト・ウイスキーが存在することも忘れてはならない事柄だろう。ちなみに、創業者「MacNab Distillers Ltd.」の文字はラベルから消えてはいない。
今回所有者を「Destilerias y Crianza(1973年~)」としたのは、閉鎖時のオーナーである「Allied Lyons Ltd.Allied Domecq(現在Allied Distillers Ltd.)」が所有した1992年に閉鎖となっていて、製造していたのか定かでは無いので前オーナーを採用した。
ロッホサイドで記述せねばならないのは、前身がビール醸造所だったことと、1957年の買収時にコフィー・スティル(連続式蒸留機)を導入したこと、そして瓶詰め設備があったことで、ブレンドから出荷まで全て同社にてまかなえたことだろう。しかし、残念ながらコフィー・スティルは1970年に取り外されている。確かケイデンヘッド、ジェームズ・マッカーサー、ダグラス・レインのクラン・デニー・シリーズでこのグレーン・ウイスキーを見たことがあるので、執念深いウイスキー・ラヴァーなら飲んだことあるかも知れない(笑)。
【ティスティング No.104】
ロッホサイド 22年熟成 1966-1989 43% シグナトリー詰め
Cask No.7253~55, Bottle No.207 of 800
【色】
銅色、通常のアモンティラード位(チャート1.0~)
【香り】
トップは完全にシェリー。弱くワックス、リンゴ、シナモン、カラメル、柑橘類、バニラ。クリーミー&フルーティで、プリンのような印象。
【味、フィニッシュ】
シナモン、ナツメグ、レモンの皮。およそスパイシーな印象だが柑橘の特徴からバニラとカラメルの印象が良い。キレはあるが、長くクリーミーさだけが口に残る。
【総評】
元の度数の低さもあるし若干のアルコールの飛びも感じるので全体的に痩せた印象がある。しかし、味わいの1つ1つはクッキリと特徴を主張し、ロッホサイドを口にした記憶は余り無い私でも、現在ではあり得ないような出来の良さを感じるとハッキリと言える。
現在オフィシャルは入手可能だが非常に高額(海外某サイト£235)。比較的閉鎖は近年なのだがボトラー関係もリリースが少なく、日本では限られたボトラーしか流通が無いので、比較しようにも面白みは少ないだろう。
また、すでに90年代蒸留のものがリリースされている所をみると、以外に現存数が少ないような気もするので、ストックするなら今のうちと言えなくもないかも??
ま、それほど入れ込んでる人もいないと思うが、ショート・エイジを飲みたいのなら間違い無く速いゲットをお勧めします。
2007年10月09日
【L】 LOCH LOMOND / ロッホ・ローモンド
ハイランド地区L
【L】 LOCH LOMOND / ロッホ・ローモンド
●ウェブ・サイト・・・・http://www.lochlomonddistillery.com/
●所在地・・・・・・・・Alexandria, Dumbertonshire
●創立・・・・・・・・・1966年(65年と書いてある資料も有る)
●所有者・・・・・・・・Loch Lomond Distillery Co. Ltd.
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×8基
●蒸留器・・・・・・・・初留×3基 再留×3基
●仕込み水・・・・・・・リーヴン川とローモンド湖
●ブレンド銘柄
ハワード・マクラーレン
ハウス・オブ・スチュアート
ロイヤル・エスコート
スコシア・ロイヤル
SCOTS EARL(現在のHPに記載されている銘柄)
*全て系列のブレンデッド・ウイスキーで、同社所有のロッホ・ローモンドをはじめ、リトルミル、グレン・スコシアなどが主にブレンドされている。
特に歴史的関連の深いブランドは無いので、1985年の「Glen Ctrine Bonded Warehouse Ltd(のちにLoch Lomond Distillery Co. Ltd.へ社名変更)」による買収によりブレンドされ始めたと見て良いかも知れない(もしくは下記1994年のブレンデッド・メーカー買収以降)。
創立にはリトルミル蒸留所が深く関与しており、資料では当時のオーナーとして名前が刻まれているし、元々は第2工場としてしてスタートしている。どこか似たキャラクターなのはこの辺に理由がありそうだ。
また、ブレンデッドに関しては1994年に同社がブランドと共に買収したギブソン・インターナショナル社(現在のギブソン・スコッチ・ウイスキー・ディスティラーズ社)がロッホ・ローモンド・デスティラリー社の系列会社として製造にあたっている(ちなみにグレーン・ウイスキーの製造を始めたのもこの年)。
ロッホ・ローモンド蒸留所の面白い所は8つのモルト・ウイスキーを作り分けしている点と、1つのグレーン・ウイスキーを製造している点で、それぞれ、使用する蒸留器や数、フェノール値(ピートの炊き込み加減)の違う麦芽、蒸留されるアルコール度数(精度)などを細かく変更されているようだ。
●Single Malt Whisky●
Cloftengea
Inchmoan
Craiglodge
Old Rhosdhu
Glen Douglas
Inchmurrin
Loch Lomond
Loch Lomond HP (Heavily Peated?)これだけ不明。ブレンド用か??
●Grain Whisky●
Loch Lomond
現在はほぼ全てリリースされているのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、その全容が公になったのは2004年、ドイツのリンブルグ「The Whisky Fair」向けのクロフテンギアがリリースされてからで、当時は憶測交じりな情報があったりして私も随分混乱したものでした。
このクロフテンギアについてはいずれテイスティング・ノートを書こうと思っているので詳細はさけますが、同蒸留所の中では一番ピーティだと言われており、データ上ではアイラ産のウイスキーと同様に高い数値(40PPM)を誇っています(体感は違いますが・・)。
ちなみに上記モルト・ウイスキーのリストは、上からおおよそピーティな順です。
【ティスティング No.103】
インチマリン ノン・エイジ 40% 蒸留所詰め
90's Rotation
【色】
琥珀色。(チャート0.7~)
【香り】
バニラ、押し麦、紙っぽい藁、染料、薄っすらと杏。フローラルさもあるが、おおよそは藁の香りとケミカル感を覚える。濡れたダンボールと言えば濡れたダンボールかな~?(笑)
【味、フィニッシュ】
バニラの甘さから直ぐにジンジャー系スパイスへ移行。ヒリヒリと喉を刺激するが割合心地が良い。特に変化は無く、甘さが戻って来た頃にはフィニッシュする。余韻は短いが嫌味は無い。
【総評】
今回のインチマリンはその昔、まだ日本では見かけなかった頃に興味本位で個人輸入した1本なんだが、ほとんどお客様には勧め(られ)ず、バックバーの肥やしになっていた物で、今となっては珍しいインチマリンのノン・エイジ。
ウイスキーとして際立ったものは特に無いが個性としては面白い。しかし、リトルミルとだぶって感じるのは私だけじゃ無い筈なので、唯一無二の個性とは言えないでしょう。
事実、データへも書いたが、この2つは双子のような蒸留所で、親(会社)も一緒だが個性も良~く似ている。やったことは無いですけど、ブラインドで飲んだら結構悩むのではないでしょうか?
ウイスキー・フェア物以降、俄然元気な蒸留所のイメージが付きましたが、ど~も「コレ!」っていう物に当たったためしが無く、どんだけリリースが増えても、「どんだけ~!(笑)」って感じで、購買意欲が段々薄れつつなって来た筆頭。
現在、10年熟成前後と30年前後のものはあるが途中は抜けているオフィシャル製品と、セカンド、サード、フォース・ラベル以降も蒸留所よりリリースがあるが、ボトラー関係は割合少ない銘柄で、そのポテンシャルを探るには少し心もとない感じだ。
ま、それはともかく、そろそろ変化球ばかりでは無く、フラッグ・シップになるようなウイスキーを待ち侘びている銘柄とも言えるでしょうかね~?ん~、・・待ってないかもな~(笑)。
2007年10月07日
【K】 KNOCKDHU / ノックドゥー
ハイランド地区K
【K】 KNOCKDHU / ノックドゥー
●ウェブ・サイト・・・・http://www.knockdhu.com/
●所在地・・・・・・・・Knock, by Huntly, banffshire
●創立・・・・・・・・・1893年
●所有者・・・・・・・・Inver House Distillers Ltd.
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・ノック・ヒルの泉
●ブレンド銘柄
ヘイグ
キング・ジョージ4世
インヴァー・ハウス
ピンウィニー
*ヘイグとキング・ジョージ4世は、前のオーナーであるUD社(現ディアジオ、1983年休止~1987年迄所有)の銘柄だが現在もメインの原酒としての紹介はされている。
インバー・ハウスとピンウィニーは、現オーナーのインヴァー・ハウス・ディスティラーズ社(1988年~)の銘柄で、他にもハンキー・バニスターやジェームズ・カットーなどにもブレンドされている確率は高い。
最も関係が深いのは、操業当時DCLのブランドであったブレンデッド・ウイスキー・ヘイグで、資料によると創立オーナーとして「John Haig & Co. Distillers Company Ltd」の名が刻まれているので、正にヘイグの為に誕生した蒸留所と言って間違い無いだろう。また、丁度この年にデラックス・ブレンデッドのディンプルが誕生していることも何かしら因縁を感じる。
【ティスティング No.102】
ノックドゥー 21年熟成 57.5% 蒸留所詰め
Limited Edition, Cask Strength
【色】
ゴールド。(チャート0.5~)
【香り】
麦芽やバニラ、リンゴ、パイナップル、ハーブ、キャラメル。おおむね香りは弱く、ややアルコリックな感じ。
【味、フィニッシュ】
甘さ控えめでシャープな印象。草っぽさとバニラ、フローラルな部分も感じる。割合しっかりした苦味がゆっくりと持続するが、フィニッシュは早め。
【総評】
個性や変化に乏しく面白みが少ない。カスク・ストレングスの割りに濃縮感が無くあっさりしたモルト・ウイスキーの印象。恐らくリフィルのバーボン系だと察するが、「これがリミテッド・エディション??」と、メーカーに問いただしたい位だ(安いけどね・・)。
実際ノックドゥー自体の個性は強く主張するものでは無いと思うが、「21年でこれ?」と、少し疑問が残る仕上がり具合で、熟成期間を感じるのはタンニンの苦味のみ。しかし、樽のポテンシャル如何では化ける銘柄でもあるので、あなどってはいけないのだ!!
過去味わって来たもので「コレ!」って言うのは殆どがシェリー系の樽による熟成で、オレンジがかったゴールドから一見してシェリーと分かるものまで、私は余りハズレを引いたことが無い!相性が良いということだろうが、ショート・エイジは強いアタックとフレッシュな麦芽のニュアンスがシェリーの個性とピタリとはまるし、20年前後の物になると充足感に満ちたものも存在する。
ま、こういった物を過去味わってるから今回の物に少し不満を覚えるのかも知れませんが、そういったポテンシャルがあるのに、オフィシャル、しかもリミテッド・エディションがこれだと、何やら誤解されそうで不憫な気持ちになってしまう。
最近、ボトラー関係は少なくなっているように感じますが、リニューアルされたアン・ノック名義のオフィシャル・ボトルのラインナップが増え、その存在を強くアピール始めたと思います。
リニューアル後の12年は、ラベルは洒落たデザインになりましたが、肝心の中身は、普通というか、引っ掛かりの無い味わい位の印象しか残っていません。しかし、(希望ですが)長熟の中にはきっと良い物もあるでしょう。後は皆さんの舌でご判断を!!
2007年10月06日
【G】 GLENURY ROYAL
ハイランド地区G
【G】 GLENURY ROYAL / グレンユーリー・ロイヤル
●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Stonehaven, Kincardineshire
●創立・・・・・・・・・1825年
●閉鎖・・・・・・・・・1985年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・コーウィー川
●ブレンド銘柄
キング・ウイリアム4世
*「King William IV」というブレンデッド・ウイスキーは日本への輸入は無いようだが、現在もディアジオの銘柄として紹介してあるので、生産している・・、かも知れないが、ほぼ間違い無くブレンドはされてないだろう。閉鎖時はUD系列だったことから、所有者は「Diageo Moet Hennessy」とした。
【ティスティング No.101】
グレンユーリー・ロイヤル 23年熟成 1971蒸留 61.3% 蒸留所詰め
RARE MALT SELECTION, 90's Rotation
【色】
シェリー・アモンティラード、銅に近いオレンジ。(チャート0.9~1.0)ん~、もっと濃く見えるかも?
【香り】
焦げた砂糖、ワックス、シナモン・ケーキ、湿った古い木、バター、桃、ピート。酸があり練れた複雑な香り。ビッグな予感(ワクワク)。
【味、フィニッシュ】
ウェイトのあるウッディさが支配的で、まるで焦げた木材といった印象。最初はバニラやある種のフルーツを感じるが、直ぐにタンニンが現れ塗り潰してしまう感じ。酸が程々効いているので飲み込み難さは無いが、苦味が甘みより勝っているので少しバランスに乏しい。しかし、アフターは十分な長さがあり、苦味が消え始めた頃に、シナモン、バター、桃系フルーツ、煙が再び現れる。
【総評】
スンゴイ分厚くて香りは最高に良いんだけど味わいはもう1つ(涙)。私的には「あぁ・・!・・おしい!!」といった感じ。でも、ある程度の苦さが大丈夫な方なら「ウホッ!」っと、トキメクような人も居るかも知れません(笑)。
今回のボトルは、レア・モルト・セレクション・グレンユーリーでも確か初期にリリースされたもので、一応、久々のオーナー詰めということで喜び勇んで買い求めたんですが、当時も、恐らく上記のような内容な為、バック・バーの奥が定位置になってしまったんじゃないかと思います。
しかし、60度を超えるハイ・プルーフなのに額面ほど強さを感じないのは特筆で、伊達や酔狂で10年以上もバック・バーで寝てはいなかったとは言えるでしょう!!(笑)
現在日本では、ディアジオからの50年熟成とレア・モルト・セレクション(殆ど売切れ)以外はボトラー関係が少量出回っている程度。これまた枯渇する一歩手前か!?との印象を持つが、海外に目を向けるとまだまだ在庫されているようなので、完全に枯渇するには幾ばくかの時間の猶予はありそうだ。先ず持ってグレンユーリーに入れ込んでる人は居ないと思うが(笑)、将来の為に購入しておくのも1つの案だろうとは思う。
ちなみに大全に掲載されているジョン・ギロン・ラベルのものは最近日本で殆ど見かけなくなってますが、某海外サイトにて£299(高っ!)で販売されているので、入手したいのであればほぼラスト・チャンスだと思われます。
2007年10月05日
【G】 GLENUGIE / グレンアギー
ハイランド地区G
【G】 GLENUGIE / グレンアギー
●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Peterhead, Aberdeenshire
●創立・・・・・・・・・1831年
●閉鎖・・・・・・・・・1983年
●所有者・・・・・・・・Whitbread & Co.Ltd.
●発酵槽・・・・・・・・カラ松×4基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・地元の泉(Wellington Spring)
●ブレンド銘柄
ロングジョン
*上記ブレンデッドへは閉鎖時のウィットブレッド社(1975~1983)の、多分前々オーナーであるストラスクライド&ロング・ジョン・デスティラーズ(1958~)からだと思われるが、途中社名がロング・ジョン・デスティラーズとなり、1970年に買収したとされるロング・ジョン・インターナショナル社へ移行しているのは少し訳が分からない。
いわゆる大人の都合(笑)って感じだが、更に時代をさかのぼると結構数奇な運命を持つ蒸留所だと言うことも分かる。
現在、「North Sea Oil engineering firms」と言う油田プラントの会社が所有しているらしいが、蒸留所としての機能はおろか面影も殆ど残って無いようだ。
【ティスティング No.100】
グレンアギー 19年熟成 1978-1997 57.4% シグナトリー詰め
Silent Stills, Cask No.2407, Bottle No.177 of 220
【色】
オレンジの強いゴールド。(チャート0.8~0.9)
【香り】
シェリー、溶剤、昆布、甲虫を飼っていたおが屑、オレンジの皮、スイカの皮の漬物。ん~・・、慣れれば気にならなくなるが、非常に特殊なインパクトのある香りを放っている。
【味、フィニッシュ】
バニラとシェリー樽から来る酸、ややスパイスとタンニンが強く、バランスは悪くないが香り程複雑さは無くあっさりとした印象。19年熟成にしてはアフターは短く、差しさわりの無いバニラとジンジャー&シナモン、酸で切れ上がる。
【総評】
香りの面白さからは想像だにしないスマートな味わい。悪くは無いが、ある意味肩透かしをくらったような気分にさせられる。恐らくセカンド・フィルだと思うが、トップに感じるシェリーの香りは味に然程影響を及ぼして無く、スパイシーな印象の方が強い1本だ。
1983年閉鎖組の中でもレアな類で、オフィシャルのボトルは一切のリリースが無く、大手のボトラーでも極端に少ない銘柄。現存する樽は少ないと思われるが、過去これといった味わいの物も無いので話題に上ることも少ないと言えるだろう。
現在、当然長期熟成ばかりになっているので、以前よりは味わいも出て来たと察するが、実際は味わいより、そのレア度の方で高額になっているような気がする?また、見たところシェリー物が多いのは1つの個性と言えるかも?ま、しかし、コレクター、もしくは、余程のモルト・ジャンキー位しか購入する人は居ないかも知れませんね~。
●丁度100本目のテイスティングなので、何かビッグなものをと考えましたが、特にリクエストでも無いのに余りに自分本位かな?と、思いましたのでハイランド地区続行しました。全蒸留所までもう少しかかると思いますが、2週目以降も考えてますので、これからもヨロシクです!ではでは!!
2007年10月04日
【G】 GLENTURRET / グレンタレット
ハイランド地区G
【G】 GLENTURRET / グレンタレット
●ウェブ・サイト・・・・http://www.famousgrouse.co.uk/
●所在地・・・・・・・・Crieff, Perthshire
●創立・・・・・・・・・1775年
●所有者・・・・・・・・Highland Distillers Co plc
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×8基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・タレット川、タレット湖(多くはLoch Turretと紹介されてる)
●ブレンド銘柄
ザ・フェイマスグラウス
*モルトウイスキー大全などに掲載されているサイトをクリックすると、現在フェイマスグラウスのサイトへ飛ばされるが、大々的にグレンタレット蒸留所の説明があるし、レアなボトルも販売されているので、まさか、これでブレンドされて無いってことはないだろう!!
しかし、同蒸留所がハイランド・ディスティラーズ社へ移行したのは1990年なので、然程古い歴史がある訳では無く、殆どの書籍では「シングル・モルトとしての出荷が多い」とあり、ブレンデッド・ウイスキーへの供給については触れられていない。
以前は普通に販売されていましたが、近年グレンタレットのボトルを見かけ辛くなったのは、案外「ザ・フェイマスグラウス」が原因かも知れませんね。
【ティスティング No.99】
グレンタレット 12年熟成 40% 蒸留所詰め
90's Rotation
【色】
ゴールド。(チャート0.4~0.5)
【香り】
バニラ、ワックス、麦芽、発酵バター、枯れ木。少し香ばしさも感じる。
【味、フィニッシュ】
酸を伴ったバニラでクリーミィ。ナッツの香ばしさと優しいスパイス感。フローラルなバターといった感じ。非常にスムースでフィニッシュまでが速い。アフターにも殆どタンニンは感じず、発酵バターと花で締めくくる。
【総評】
昔から好きな銘柄なので少し甘いかも知れませんが、ん~・・、やっぱ普通に美味いな~!!ま、しかし、発酵バターと花の特徴は好き嫌いが分かれる所でしょうか?
私的にはこういった特徴的な味わいがあった方が評価が高いのだが、実際は、良~く味あわないと見つけれなかったり、流してしまう銘柄かも知れません。しかし、以前のグレンタレットには伝説的に美味いものがあり、私も憧れたようなボトルもあったんですが、上に書いたような理由などにより、ここの所影が薄いようです。
現行のホワイト・ラベル10年は日本でも容易に見つかるが、その他のものは殆ど輸入されて無いので、懇意にしているインポーターへ頼むか、個人輸入するしか手立てが無いだろう。また、探せば今回の旧ラベルも入手可能なので新旧の比較は出来るかと思う。
ボトラー関係は以外に多いし長期熟成の物もリリースされているようですので、グレンタレットに関してはそちらで楽しむことが今の所は得策かも知れませんね。
2007年10月03日
【G】 GLEN ORD / グレン・オード
ハイランド地区G
【G】 GLEN ORD / グレン・オード
●ウェブ・サイト・・・・なし http://www.glenord.com/(サイト閉鎖?)
●所在地・・・・・・・・Muir of Ord, Ross-shire
●創立・・・・・・・・・1838年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・カラ松×8基
●蒸留器・・・・・・・・初留×3基 再留×3基
●仕込み水・・・・・・・ナムユン湖
●ブレンド銘柄
デュワーズ
*1923年のジョン・デュワー&サンズによる買収以降に主要原酒となったが、特に歴史背景や関連は無いので、UD社とヴィントナーズ社合併に伴いデュワーズ・ブランドが売却されるまでがブレンドされていた時期と見て良いかも知れない。
【ティスティング No.98】
グレン・オード 12年熟成 40% 蒸留所詰め
90's Rotation
【色】
琥珀色。(チャート0.7~0.8)
【香り】
シェリー、バニラ、オレンジの皮、少しシナモン。トップはシェリーだが蜂蜜の方が強い。
【味、フィニッシュ】
麦芽やバニラの甘さから、徐々にジンジャー等のスパイスへ移行。レーズン&オレンジの特徴と僅かに煙。アフターは程々の長さ。切れが良いようにも感じる。
【総評】
ケミカル感が殆ど無くバランス良好な酒質だが、際立った特徴が薄い王道的ウイスキーといった所で、記憶に留めることは難しい1本かも知れない。
ディアジオ系では最大クラスの生産量を誇るグレン・オードだが、同社シングル・モルトの中では最近までやや影が薄い存在だったと思う。しかし現在、通常の12年、レア・モルト・セレクション、リミテッド・シリーズの他、ザ・シングルトン名義のグレン・オード(アジア向け)などもリリースされ、その存在を大きくアピールし始めたように感じる。
また、近年ボトラー関係においても、40年熟成という超レアな商品がリリースされるなどと、原酒の豊富さや、その歴史を感じる商品が増え、益々ウイスキー・ラヴァーを楽しませてくれる銘柄へ変貌したように感じられる。





