ウスケバ・ロゴ ウスケバ・ロゴ ウイスキー造りに欠かすことの出来ない「水」そして「樹」。自然の力が生み出す「生命の水」。

プロフィール
ウイスキー
ウイスキー
お酒をこよなく愛する現役のプロ・バーテンダーです。 素晴らしいお酒は沢山あれど、スコッチ・シングル・モルトの世界観は、歴史、製法、味わいに至るまで幅が広く、他の追随を許さぬ面白さがあると確信してます。 ティスティング・ノートは、あくまで私の主観で書いてますので、丸っきり信じるのはタブーです。「こういう風に感じる人も居るんだ」とか、「私は違う!」など議論したり、少しでも興味持って頂くことを目的にしています。
アクセスカウンタ
QRコード
QRCODE
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。 解除は→こちら
現在の読者数 2人
オーナーへメッセージ

2008年02月20日

【P】 PULTENEY / プルトニー



ハイランド地区P

【P】 PULTENEY / プルトニー

●ウェブ・サイト・・・・http://www.oldpulteney.com/
●所在地・・・・・・・・Wick, Caithness.
●創立・・・・・・・・・1826年
●所有者・・・・・・・・Inver House Distillers Ltd.
●発酵槽・・・・・・・・鉄×6基(内部はステンレスらしい)
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・ヤーロー湖(他にLoch of Hempriggsとの説明の場合もあるが、現在そちらはクーリング・ウォーターとしての使用らしい)
●ブレンド銘柄

バランタイン
インバー・ハウス
ザ・マッカンガス
タプローズ

*ブレンデッドに関しては、現在オーナーであるインバー・ハウス系の物に当然多くブレンドされており、上記インバー・ハウスを始め、「Catton's、Hankey Bannister、MacArther's、Pinwinnie Royal」などへ供給されているとのこと。よってバランタインへのブレンドは疑問を持つ所だが、かつて魔法の7本柱と呼ばれた銘柄だけに、突然供給ストップという訳には行かないだろう。

ザ・マッカンガスは、20世紀初頭バランタイン社を所有していた当時のオーナーが、のちにシーバス・リーガルの新しいブランドを試作した際に採用されなかったブレンドを復活したウイスキーだと言われている。当然バランタインへのオマージュも考えられるのでプルトニーがその一端を担うのも頷ける所だ。

タプローズに関してはハッキリとした関連が分からないが、タプローズ社自体が18世紀半ばに創業したワインやスピリッツを扱う歴史ある会社なので、酒類関連の人脈を活かしたブレンドということだろうと思う。しかし、現在バーン・スチュワート社が製造となっており、リンクウッド、マッカラン、ザ・グレンリベット、カリラ、ポート・エレンなど、割と豪華な主要モルトの一つとして紹介してあるのは少し解せない気がする。

【ティスティング No.109】

52.8(オールド・プルトニー)25年熟成 1971-1996 58.4% S・M・W・S詰め

【色】
琥珀色。(チャート0.7~0.8)

【香り】
古樽、セメダイン、蜂蜜、パパイヤ系フルーツ、バニラ、少し煙。コメント書く気にならない程良い香り!!ん~、たまらんね~!!

【味、フィニッシュ】
ほど良い麦芽の甘さと強いバニラ。ややドライな性格だが、注意深く探って行くと桃やバナナのようなフルーティさが交差して行くのが分かる。タンニンは長い熟成からすればアクセント程度のもので、余韻は長く、バニラとフルーツ・タルトのようなイメージが湧く。

【総評】
香りだけで小一時間は楽しめそうな1本。ウイスキー・ラヴァーならしばらくはニヤニヤすることでしょう(笑)。

しかし、恐らく熟成の長さとボトリングから十年以上という歳月に起因するのだと思いますが、香りは素晴らしいものの若干味わいの主張が弱いので、ウイスキー初心者には少し分かり辛さもあるかも知れません。

勿論!!このブログを読んでいる皆様のような方には十分過ぎる程の至福を与えられるウイスキーだとは思いますが、数杯重ねた後に飲むタイプでは無いことだけは書いておきます。

現在のボトリングはオフィシャルから12、17、21年、リミテッド物も数種類リリースされているし、ボトラー物も数多く存在しているので、結構楽しめる銘柄だと思われます。また、嫌う人もまず居ないので勧めやすい銘柄とも言えるでしょう。

以前はオフィシャル・リリースが無かったので、私などはG&Mの15年辺りがプルトニーのベーシックになってますが、現在の12年でもそれなりの味わいはあるので、初心者から抜け出す位には打ってつけの銘柄かも知れません。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by ウイスキー at 02:24Comments(9)TrackBack(0)ハイランド

2008年02月19日

【O】 OBAN / オーバン



ハイランド地区O

【O】 OBAN / オーバン

●ウェブ・サイト・・・・http://www.malts.com/ http://www.singlemalt.jp/
●所在地・・・・・・・・Oban, Argyllshire
●創立・・・・・・・・・1794年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・カラ松×2基 オレゴン松×2基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・グレネベリー湖(掲載時期によって違い有り)
●ブレンド銘柄

オールド・マル
デュワーズ

*ブレンド銘柄として上記は公になっているが、どちらも系列会社では無い為現在ブレンドされているかは微妙。デュワーズは一時期UD社系だったのでまだ納得しようもあるが、オールド・マルはホワイト&マッカイ系なので可能性は更に薄い。憶測だが、数年前から原酒不足だと言われ続けられている銘柄だけに、ブレンドに回されている絶対量は以前より少なくなっているように考えられる。

【ティスティング No.108】

オーバン 14年熟成 43% 蒸留所詰め
90's Rotation

【色】
濃い目のゴールド(チャート0.7~0.8)

【香り】
蜂蜜、ジンジャー、麦芽、煙。ややヨーロピアン・オークを感じる。

【味、フィニッシュ】
バニラと蜂蜜から麦芽っぽさへ移行。ジンジャー、クローブなどのスパイス、煙たくない煙と、ほど良いタンニン。フィニッシュはミディアム・クラスで、再度バニラを感じるスムースな終わり方だ。

【総評】
西ハイランド地区の生き残りは、とてもボディ・バランスの取れたナイス・ミドル的1本(笑)。お客様に「オーバンが好きなんです。」なんて言われると「お!良い趣味してるな!!」などと思ってしまうのは私だけだろうか?

今回は相当久しぶりのテイスティングながら、思っていた通りの味わいで特に書くこと無くて困るって所でしたが、しかし、この思ってた通りっていうのが凄いと言えば凄いことで、薄っぺらになりがちな昨今のスタンダード的なボトルが、変わらぬ表情を見せてくれる。これほど嬉しいことは無いと思います。

残念ながら、オーバンも原酒不足による価格の上昇がラガヴーリン程では無かったもののここ数年起こっているし、ボトラー詰めも極端に少ない為、楽しみの幅が非常に狭い。オーナーからの長熟物のリリースは少量あるが、一般の方はおろか私らでもおいそれと手が出る価格では無いので、もう一つメジャー路線へは乗り難いのだろう。

ま、根強いファンが居るだけに、もう少し展開に期待したい銘柄ですね~!!

ちなみに、私の郷土大牟田市には「大番」という食堂(ウチの店の近所)が古くからあるので、駆け出しの頃の私でもこの蒸留所は直ぐ覚えることが出来ました(笑)。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by ウイスキー at 05:47Comments(4)TrackBack(0)ハイランド

2008年02月02日

【N】 NORTH PORT / ノース・ポート



ハイランド地区N

【N】 NORTH PORT / ノース・ポート
*「Brechin / ブリーキン(又はブレヒン、ブレチン)」などの表記あり

●ウェブ・サイト・・・・なし  http://www.diageo.com/ http://www.singlemalt.jp/
●所在地・・・・・・・・Brechin, Angus
●創立・・・・・・・・・1820年
●閉鎖・・・・・・・・・1983年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・?×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・リー湖の水
●ブレンド銘柄

スチュワーツ
グレン・デュー
ヘザー・デュー

*ハッキリした時期は分からなかったが、何れにせよSMDの子会社にて生産されていた経緯があるようだ。スチュワーツは現在も生産されているようだが、ブレンドに関しては既になされていないと見るのが妥当だろう。

グレン・デューはヴァッテッド・モルト・ウイスキーで、ブレンデッドのヘザー・デューと同時期にリリースされていたみたいだが、詳細に関しては今の所どちらも不明。結構古い銘柄みたいだが・・さて??

【ティスティング No.107】

ノース・ポート(ブリーキン) 18年熟成 1976-1995 61.4% ケイデンヘッド詰め
Cadenhead Authentic Collection

【色】
黄色の強い白ワイン。(チャート0.2~0.3)

【香り】
藁、青草、麦芽、レモン・シャーベットと少し溶剤。蜂蜜の様な甘さ、香ばしさ、酸も感じる。

【味、フィニッシュ】
少し酸を帯びた麦芽そのものの甘さが藁の特徴を備えた形で感じる。続いてほろ苦さがやってくるが、酒精の強さゆえか切れ上がりが早い。18年熟成ながら樽の影響は殆ど見られず、アフターまで変化が少ない味わいだ。

【総評】
「こ、これは!!」と、いったノース・ポートに私は出会ったことが無いが、恐らく年代やボトラーにより相当個体差がある銘柄だと思う。また、一応オフィシャルとして近年オーナーからリリースされた経緯はあるが、その評価もマチマチではないだろうか?

今回のボトルはケイデンヘッドの95年詰めの物で、18年という頃合の良い熟成期間で期待も膨らむって所ですが、その酒質は熟成感の少ないシャープなスタイル&面白みも少ないので、胸を張って勧めれる訳も無く、やはりバック・バーの肥やしと化しておりました(苦笑)。

83年閉鎖蒸留所なので貴重といえば貴重ですが、ポートエレン(同83年閉鎖)と同じような扱いは今後も一切無いと思います。しかし、現在出荷が極端に少ないのでモルト・ジャンキーであれば今のうちに1、2本は手元に置いときたいって所でしょうかね~・・・多分(笑)。

ちなみに呼び名ですが、1823年にブリーキン(又はブレヒン、ブレチン)蒸留所となり、1839年にノースポートと改められたと記述があります。

P.S とりあえず暫定復帰しました。今後とも宜しくです!!

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by ウイスキー at 05:18Comments(3)TrackBack(0)ハイランド