ウスケバ・ロゴ ウスケバ・ロゴ ウイスキー造りに欠かすことの出来ない「水」そして「樹」。自然の力が生み出す「生命の水」。

プロフィール
ウイスキー
ウイスキー
お酒をこよなく愛する現役のプロ・バーテンダーです。 素晴らしいお酒は沢山あれど、スコッチ・シングル・モルトの世界観は、歴史、製法、味わいに至るまで幅が広く、他の追随を許さぬ面白さがあると確信してます。 ティスティング・ノートは、あくまで私の主観で書いてますので、丸っきり信じるのはタブーです。「こういう風に感じる人も居るんだ」とか、「私は違う!」など議論したり、少しでも興味持って頂くことを目的にしています。
アクセスカウンタ
QRコード
QRCODE
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。 解除は→こちら
現在の読者数 2人
オーナーへメッセージ

2008年04月24日

【S】 SPEYSIDE / スペイサイド



ハイランド地区S

【S】SPEYSIDE / スペイサイド

●ウェブ・サイト・・・・http://www.speyside.com/ http://www.speysidedistillery.co.uk/
●所在地・・・・・・・・Glen Tromie, Kingussie, Inverness-shire
●創立・・・・・・・・・1895年(Sir George MacPherson Grant & George)現在の蒸留所は1990年
●所有者・・・・・・・・Speyside Distillery.co
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×4基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・ガイック鹿保護区内の泉(River Tromieと表記されることもあります)
●ブレンド銘柄

スペイサイド

*少なくとも発売当初のスペイサイド・ブレンデッドにはブレンドされて無かったと思いますが、現在の物には当然ブレンドされているはずです。比較的新しい蒸留所なので以前はラインナップも少なかったが、現在は以下のように多種多様なラインナップをリリースしている。また、こちらのブログに来ている方ならスコッツ・セレクションやプライベート・セラー・シリーズのシングル・モルトをリリースしている会社としての認知があるかも知れませんね。

Speyside Distillery Blended List

Best Seller
Black Fox
Glenross
Great Scots
Highlander
King's Crest
Kings Scotch
MacGavin's
Murdoch's Perfection
Old Monarch
Scotch Guard
Scottish Prince
Speyside
The Dirk

*興味があれば2つ目のウェブ・サイトに詳しく記載されています。

【ティスティング No.112】

ドラムーイッシュ(ドラムグイッシュ) No Age 40% 蒸留所詰め
90's Rotation

【色】
薄いゴールド。(チャート0.2~0.3)

【香り】
ニュー・ポット、麦芽、ハーブ、遠くに蜂蜜とクリーミーな甘さをソフトに感じる。

【味、フィニッシュ】
軽くローストしたナッツ、干し草、バニラ系の甘さ、やんわりと煙。申し訳なさそうにタンニンが現れ、香ばしいナッツのニュアンスがフィニッシュまで続く。アフターは長くは無いが、気持ちの良いクリーミーさが残る。

【総評】
「Drumguish」は5年程度の若いモルト・ウイスキーと言われるだけあり流石に複雑さも特別な味わいも無いけれど、ナチュラルな美味しさを持つ秀逸なウイスキーだと今回は感じた。残念なことに現在生産されて無いようだが、行き付けのバーで見かけたら是非1杯目に飲んで欲しい。きっと2杯目以降のバロメーターとして活きてくるウイスキーだと思います。

現在はドラムーイッシュ表記のものは製造を中止し、スペイサイド表記のシングル・モルトへ完全にシフトしていて、私は飲んで無いので比較もクソもないのですが、熟成が伸びた分恐らくはそのポテンシャルを発揮しているのではないかと察します。

ま、そうそうスペイサイド蒸留所に思い入れある方は居ないと思いますが、ボトラー関係も無くはないものの極限られていますので、ラインナップを増やしたいと思うのであれば即ゲットでしょうね。

ちなみに、創立1895年とした同名の蒸留所のオマージュは今回のドラムーイッシュと言う名前などで分かる所ですが、実際は別の蒸留所と考えた方が良いとは思います。それと、スペイサイドと言う名前の蒸留所なのにハイランド産となっているのは、多くの資料でそう表記してるからであり、名前からでしょうけど、スペイサイド産と表記している所があることも一応書いておきます。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by ウイスキー at 06:55Comments(8)TrackBack(0)ハイランド

2008年04月23日

【R】 ROYAL LOCHNAGAR



ハイランド地区R

【R】ROYAL LOCHNAGAR / ロイヤル・ロッホナガー

●ウェブ・サイト・・・・http://www.malts.com/ http://www.singlemalt.jp/
●所在地・・・・・・・・Crathie, Ballater, Aberdeenshire
●創立・・・・・・・・・1826年(James Robertson)現在の場所では1845年(Jonn Begg)
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・カラ松×3基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・ロッホナガー山麓の湧き水
●ブレンド銘柄

ヴァット69
ジョニー・ウォーカー
 ブラック・ラベル
 ゴールド・ラベル
 ブルー・ラベル
ジョン・ベグ など

*現在はほぼヴァット69とジョニー・ウォーカーの原酒として使用されていることはどの書籍においても書かれてあるのでご存知な方も多いと思います。しかし、こちらのブログを見ている方ならご存知の通り、上記の銘柄の中で一番縁が深いのは現在生産されているか定かでは無い(アメリカ向けがあるかも知れない)ジョン・ベグ(John Begg)という銘柄で、1845年に現在の場所へ蒸留所を建設した、資産家ジョン・ベグ自らの名前を過去モルト・ウイスキーにも付けていたことからもその縁の深さが理解出来ると思います。時折オークションなどで見かけるので買い求めるのも良いとは思いますが、ここ10年以内に出回ったアメリカ向けの物は、従来の重厚さは残ってないと言われているので気を付けましょう。

【ティスティング No.111】

ロイヤル・ロッホナガー・セレクテッド・リザーブ No Age 43% 蒸留所詰め
90's Rotation

【色】
透明度のあるマホガニー。(チャート1.5~)大抵「Amber red」と表現されることが多い。

【香り】
焦げたグラニュー糖、レーズン、ワックス、シナモンやアニスのようなスパイス、ゴム、ナッツ、焼きリンゴの様なフルーティさと煙。シェリー樽メインのヴァッティングだと直ぐに理解が出来る。香りの層が厚くリッチな香り。

【味、フィニッシュ】
ジンジャー、シナモン、クローブ、アニスのスパイシーさとクリーム&レーズンのような甘さ。やがてゴムのニュアンスと煙、タンニンを感じつつフィニッシュを迎える。アフターは当然長くクリーミーさとレーズンが喉の奥に鎮座する。

【総評】
香りは流石に複雑だが少々面白みに欠ける味わい。また、シェリー樽由来の香気に満ちているが、本来の良い部分をスポイルしているとも言えるし、それだけに「負」の部分が出ているとも言えるでしょう。

リッチなウイスキーだと思うし美味しいとも思うのだが、個性が飛び抜けている訳では無いし、正直味わいが単調な感じがして、私などは飲んでる間に飽きてしまいそうになる。ま、ある方面から見ればバランスが取れていると言えなくもないとは思うが、UD時代最高額を誇るウイスキーとしての私の評価は低い。

決して不味いという訳では無いので誤解して欲しくはないが、価格と味わいのバランスを踏まえると、こういう類のウイスキーは扱いが難しく使用頻度が非常に少ない。当然、私からお客様へ勧めたことは過去1度も無いですし、これからも無いと思います。

飲むタイミングとしては、スタンダードから3ステップ目辺りに飲むのが恐らくベターで、きっと「美味い~!」と、感涙しそうですが(笑)、現在のように多種多様に流通している時代だと低価格でも面白い物が豊富にあるので、微妙な位置にあるセレクテッド・リザーブは精々一度飲めばそれっきりと言うこともあるでしょう。ま・・しかし、人の思うことはそれぞれですので、ラヴァーの皆さんも思い出した時にでも飲んであげて下さいませ。

現在オフィシャル・ボトルとしては、12年、今回のセレクテッド・リザーブ、レア・モルト・セレクションの23年、30年が入手可能(今買おうとするなら間違い無くレア・モルト・セレクションです)。ボトラー関係は昔から数が少なく単発なので、ロッホナガー・ファンなら見かけたら即ゲットをお勧めします(動きが速い訳ではありませんけどね)。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by ウイスキー at 06:05Comments(3)TrackBack(0)ハイランド

2008年04月22日

【R】 ROYAL BRACKLA / ロイヤル・ブラックラ



ハイランド地区R

【R】ROYAL BRACKLA / ロイヤル・ブラックラ

●ウェブ・サイト・・・・http://www.dewarswow.com/
●所在地・・・・・・・・Cawdor, Nairn, Nairnshire
●創立・・・・・・・・・1812年
●所有者・・・・・・・・John Dewar & Sons Ltd(Bacardi Ltd.)
●発酵槽・・・・・・・・カラ松×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・コーダー川
●ブレンド銘柄

ザ・マッカンガス
ビセッツ・ファイネスト・オールド
ビセッツ・ゴールド・ラベル
ジョニー・ウォーカー・ゴールド・ラベル
デュワーズ・ホワイト・ラベル

*アンドリュー・アッシャーにて考案されたブレンデッドにロイヤル・ブラックラが使用されたことは有名(?)な話だが、現在の所で確認出来るのは上記の銘柄。

ザ・マッカンガスは、日本市場をターゲットにした売り口上の多い(笑)ブレンデッド・ウイスキーで、ロイヤル・ブラックラもメイン・モルトとして挙げられているが、関連は今一つ定かでは無い。想像を働かせれば、メイン・モルトとして結構な大物や、少なくとも4社にまたがる原酒が入っているので、それだけ業界に精通している企業ということも考えられるだろう。興味があれば社名から追っかけてみれば面白いことが分かるかも知れない。

ビセッツの2種は、1926年にビセット社(ブレンド会社)により買収されているので当然メイン扱いのブレンドが為されていたと思う。海外のオークションで60年代後半の物を確認出来たので1943年のDCL参入後も生産されていたのは間違い無いだろうが、現在生産されているかは確認出来なかった。

ジョニー・ウォーカー・ゴールド・ラベルにブレンドされ始めたのは当然発売になった1990年だろうが、バカルディ社の手に渡った現在はブレンド自体微妙だし、ブレンドされているとしても公表することは無いと思われる。案外熟成が伸びた現在のボトルにはブレンドされて無いかも知れませんね。

デュワーズ・ホワイト・ラベルは蒸留所に看板掲げてる位だから間違い無くブレンド確定でしょう!・・って言うか、現在のロイヤル・ブラックラはデュワーズの為の原酒と言っても差し支え無いんじゃないでしょうか?近年10年物のオフィシャル・シングル・モルトが同社よりリリースされたのも記憶に新しいです。

【ティスティング No.110】

ロイヤル・ブラックラ 17年熟成1979ー1996 59% ザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー詰め
The Cooper's Choice

【色】
白ワイン~薄いゴールド。(チャート0.1~0.2)

【香り】
ニュー・ポット、セメダイン、蜂蜜、干した蜜柑の皮、少々の藁とバイオレット系の花。アルコールの刺激がやや強い。

【味、フィニッシュ】
麦芽の甘さとバニラ。そして嫌みのない藁へ移行する。軽めのタンニンからフィニッシュにかけてフローラルさを感じる。アフターは割と短くさっぱりとしたイメージ。

【総評】
割と評価の高いザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー社詰め初期物の1本。

見た目よりはドライ過ぎず優等生的モルト・ウイスキー。しかし、綺麗でベーシックな酒質ゆえ印象には残り辛いだろう。既に詰められて12年の月日が経過しているが、良いのか悪いのかパワフルな印象はこれっぽっちも変わってませんでした。ん~・・、美味しいのだが特筆することが少ない。ま、リベットのナデューラ辺りが好きならこれもOKと言った所かな~。

ロイヤル・ブラックラは希に「お!来た!!」って言うのに当たりはするものの、多くはこのボトルのように優等生的な印象が強い。私は10年以内の短い熟成のものは飲んだことが有りませんが、短期の物は余程のことが無い限り印象に残ることは無いでしょう。経験上25~30年熟成位が当たる確率高いと思ってます。

現在のボトリングは、上に書いているようにオーナー詰めの物も流通してますが、日本では見かけ辛く殆どがボトラー詰めの物ばかり。もしくは前オーナー詰めの花と動物シリーズなどがバー関係では飲めるのではないでしょうか?

また、ロイヤル・ブラックラで忘れられない事柄としては、1926年ヴィンテージの60年物という、驚愕の熟成年数のものが過去リリースされたこともありましたね。まだ国内で売ってる所があるので富豪の方は是非どうぞ(笑)。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by ウイスキー at 01:23Comments(4)TrackBack(0)ハイランド