ウスケバ・ロゴ ウスケバ・ロゴ ウイスキー造りに欠かすことの出来ない「水」そして「樹」。自然の力が生み出す「生命の水」。

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お酒をこよなく愛する現役のプロ・バーテンダーです。 素晴らしいお酒は沢山あれど、スコッチ・シングル・モルトの世界観は、歴史、製法、味わいに至るまで幅が広く、他の追随を許さぬ面白さがあると確信してます。 ティスティング・ノートは、あくまで私の主観で書いてますので、丸っきり信じるのはタブーです。「こういう風に感じる人も居るんだ」とか、「私は違う!」など議論したり、少しでも興味持って頂くことを目的にしています。
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2008年07月18日

【T】 TULLIBARDINE / タリバーディン



ハイランド地区T

【T】 TULLIBARDINE / タリバーディン

●ウェブ・サイト・・・・http://www.tullibardine.com/
●所在地・・・・・・・・Blackford, Perthshire
●創立・・・・・・・・・1947年
●所有者・・・・・・・・Tullibardine Ltd.
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×6基(以前は大全の通り8基)
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・ダニー川
●ブレンド銘柄

スコッツ・グレイ
グレンフォイル

*2003年に見事に大手(Whyte & Mackay)より独立し1本立ちした蒸留所で、上記ブレンデッドに供給されているかは現在は不明。

1本目のスコッツ・グレイは、1979年以降タリバーディンを中核としているだけに今も供給の可能性はあるかも知れない。

2本目のグレンフォイルと言うロスト・ディスティラーに肖った名前を持つ銘柄は、調べた所、ブレンデッドとシングル・モルト両方にその名前があることが分かった。しかし現在はブレンデッドの方の製造はされていないようなので、当然独立を果たしたタリバーディンとは関連性が更に薄くなったと言えるでしょう。

現在、オフィシャル・ホーム・ページを見ると、ジョン・ブラックと言うブレンデッド・モルト・ウイスキーと、スコットランド最古のエール醸造所(12世紀)の跡に建設された経緯もあり、スコットランド王ジェームズ4世の戴冠式に供されたと言われる年の1488と銘打ったエール各種、タリバーディンを使用したクリーム・リキュールなども製造している。ちなみに蒸留所のショップの名前もCAFE1488と銘打ってあり、創業した年号だと思い込んでしまう人も居るかも知れません。

跡地に建設されただけであり、全く関係無いのに紛らわしいと見るか、独立を果たした上での営業努力と見るか、はたまた、ブラックフォードの伝統を復活させたと見るかは人によってマチマチでしょう。

【ティスティング No.116】

タリバーディン 24年熟成 1965-1989 46% ケイデンヘッド詰め
Black Dumpy

【色】
濃いゴールド(チャート0.8~0.9)

【香り】
ワックス、レザー、シナモン、バニラ、イチゴ・ジャム、バナナ。大まかには、手入れをしたレザーのような香りと、火を入れたイチゴのような特徴を持った香りだ。

【味、フィニッシュ】
やや古い木材のようなタンニンが優勢だが、レザーやバニラの特徴を持った甘みとバナナのような味わいがバランスを保っている感じ。余韻は46%にしては長めでレザーの雰囲気が残る。

【総評】
まず時代物のケイデンヘッドなので期待も膨らむと思いますが、香りの一端にあるジャムのニュアンスに好感を持った程度で、驚くようなビッグなモルトでは無いことを断っておきます。

味わいについては昨日のトマーチンと差して代わり映えしなかったが、やや今回の方が柔らかい感じはした。しかし、味わいの変化は少ないものの、絶妙なバランスを持ったウイスキーでスルスルと飲めてしまう。テイスティングで直ぐ飲んでしまうことは少ないのですが「ん~、これはヤバイっす!」ドランカーは注意が必要です(笑)。

独立後のリリースは1965、1966等の古いヴィンテージ物を筆頭に、70年代、80年代、90年代と、まんべんなくヴィンテージ表記物のリリースが現在も続いている。

日本へも勿論輸入されているが、差程メジャーでも無いのに80年代以前の物になるとグンと価格が上がるので、少し取っ付き難かったりする。ま、カスク物で10年程度の熟成してたら1万円するご時世ですから当たり前と言えば当たり前ですかね・・。

私の場合、余程のことが無い限り熟成1年につき千円を超えない物を買おうと決めているので、最近買えない物がたま~にあるんですよね~。ま、色んな要素で価格が上がっているのは理解してますが・・・、いや、ま、世知辛い話しですな~(苦笑)。

ま、それはさておき、ボトラー関係ではほとんどリリースは無く、老舗ボトラーから少量のみリリースがある。また、旧オーナーからのオフィシャル・ボトルもまだまだ在庫が有りそうなので、タリバーディンを極めようとする端っこ好きな方は是非探してみて下さい。

今回でハイランド地区終了しました。次回はオークニーから順にアイランド巡りと行きます。ではまた!!

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Posted by ウイスキー at 04:33Comments(0)TrackBack(0)ハイランド

2008年07月17日

【T】 TOMATIN / トマーチン



ハイランド地区T

【T】TOMATIN / トマーチン

●ウェブ・サイト・・・・http://www.tomatin.com/
●所在地・・・・・・・・Tomatin, Inverness-shire
●創立・・・・・・・・・1897年
●所有者・・・・・・・・Takara Shuzo and Okura & Co Ltd.
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×10基(12基との記載もある)
●蒸留器・・・・・・・・初留×6基 再留×6基(大全では12×11)
●仕込み水・・・・・・・オルタ・ナ・フリス川
●ブレンド銘柄

アンティクァリー
トマーチン(ビッグ・ティー)
ザ・タリスマン
シンジケート 58/6

*シンジケート以外は全て「The Tomatin Distillery Co Ltd」が製造しているブレンデッド・ウイスキー。オフィシャル・ホーム・ページ(以下HP)を見た限りでは、現在トマーチン(ビッグ・ティー)ブランドは製造して無いようだった。ま、国分と同じブランド名を扱う訳には行かないだろうが、宝酒造のHPにはアンティクァリーしか扱いが無い(説明文一つありません)。

ウイスキー蒸留施設の閉鎖(2003年)もそうだが、恐らく宝酒造の部分的な撤退、縮小、効率化があったと私は見ている。つまり、オーナーとして名前はあるが実際は別の会社として機能している訳だ。

ま、あくまで私の想像ではあるが、こういった背景でも無い限り国分でシングル・モルト・ウイスキーを大々的に扱える訳は無いと思う(宝酒造と何か関係があるのかな?)。また、最近はボトラーでも良く見かけるようになりましたよね。

これはそろそろ「蒸留所を売りに出したりすることも可能性としてはあるんじゃないか!!」とも思うんだが、考え過ぎだろうか!?

あと上記以外に関連があるブランドとしてオールド・セント・アンドリュースと言うブランドがあるが、宝酒造が買収する前年に所有していた株式を手放しているので、80年代まではブレンドされてる可能性はあるだろうが、現在のウイスキーには全く関連性は無いだろう。

【ティスティング No.115】

ザ・ロンバート・コレクション No.79(トマーチン)1965 46% ロンバート詰め
(多分)For USA , 80's Rotation

【色】
琥珀色(チャート0.7~0.8)

【香り】
ワックス、古い木材、熟したバナナ、シナモン系スパイス、カスタードのような甘い香りも感じる。

【味、フィニッシュ】
ジンジャーのようなスパイシーさと古い木材。香りに感じたフルーティさは影を潜め、タンニンとバニラの甘さのバランスが長く長く続く。

【総評】
このボトルは情報が少なかったので確証は無いが、外箱やラベルから判断するに恐らく20~25年辺りの熟成期間で、80年代後半~90年前後にリリースされた物だと思われる。

スコットランド最大の蒸留所として拡張されて行く60年代ど真ん中に蒸留されただけあり、曇りの少ないシャープなスタイルを持ったウイスキーで、当時の樽のポテンシャルを遺憾なく発揮していると思われる。

ただ惜しむらくはカスク・ストレングスでは無かったことで、人によっては線がぼけたような印象を持つのではないだろうか?と思うが、高レベルな樽出しウイスキーを知らなければ十分美味しいウイスキーかも知れません。

私などは、度数がどんなに高かろうが「ギュッッ!」と美味しさが詰まった状態が大好物なので、こういう感想が出てしまうのは仕方ないと言うことでしょうね。

現在のリリースは旧ラベルの10年、現行ラベルの12、18、25、30、各種ヴィンテージと、オフィシャルとして日本に輸入されてるだけでも多彩なラインナップ。更に、オフィシャル・ホーム・ページには40年熟成などもあり、「トマーチンここに極まった!」との印象があります。

また、ボトラーにしても多彩なリリースがあり、ダンカンテイラーの40年オーバーを筆頭に、10年以下の熟成物などもあるので、楽しみの幅はとても広いと思います。

ここ数年、シングル・モルトのムーブメントのおかげか、10年前では考えられないような状況になっているトマーチン蒸留所。はたして今後の運命は如何に!?

ちなみに、本によってはスペイサイドに区分されることがあることも書いておきます。

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Posted by ウイスキー at 01:41Comments(0)TrackBack(0)ハイランド

2008年07月16日

【T】 TEANINICH / ティーニニック



ハイランド地区T

【T】TEANINICH / ティーニニック

●ウェブ・サイト・・・・http://www.malts.com/
●所在地・・・・・・・・Alness, Ross-shire
●創立・・・・・・・・・1817年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×8基
●蒸留器・・・・・・・・初留×5基 再留×5基(大全では5×5だが、現在資料の多くは3×3となっている)
●仕込み水・・・・・・・デイリーウェルの泉
●ブレンド銘柄

ジョニー・ウォーカー
ロビー・バーンズ
ヘイグ
ヴァット69 など

*特に縁のあるブレンデッドは上記に無さそうだが、規模の大きさとリリースの度合いを考えると、結構多くのディアジオ系ブレンデッド・ウイスキーに使用されているのだろう。ロビー・バーンズ(Diageo)という銘柄は輸入されて無いようだが、ロバート・バーンズ(Arran Distillery)の銘柄と混同しやすいので注意。

【ティスティング No.114】

ティーニニック 18年熟成 1975-1994 62.6% キングスバリー詰め
Kind of Cask : Ork(ex-Bourbon) Cask No : 94/56/1

【色】
薄いゴールド(チャート0.3~0.4)

【香り】
バニラ、セメダイン、煮豆。蜂蜜と薄っすらとマンゴーのようなフルーティさも感じるが、いささか刺激が強い。多少慣れると香ばしさもあり良好な酒質であることも分かる。

【味、フィニッシュ】
刺激は無論あるが、酸を帯びたミルキーな甘さが心地良い。干し草のニュアンスと煎った豆のような香ばしさを感じつつ、程なくタンニンが現われ全体を締める。余韻は長く、甘さと苦みのバランスが良い。

【総評】
度数が高いので、初心者には辛いウイスキーだと感じるかも知れないが、色合いからは想像出来ない実に濃い味わいを持ってる1本。

味わいのファクターは多く無いが、嫌みの因子は非常に少ないタイプで、仮に50度台の度数でこの味わいなら90%位の確率で「美味い」と、言わせられると思います。

過去私が経験しているティーニニックは、ほとんどはバランスが良く、カスタマーを選ばない優秀なウイスキーのイメージがあるが、記憶にとどめるようなビッグな物にはまだ出会って無い。ノン・ピートであることも要因の1つかも知れないが、バランスの良さも時として仇になると言うことかも知れません。

現在オーナーからのリリースは92年からリリースされている花と動物シリーズとレア・モルト・セレクション数種。ボトラーからはG&Mを除きやや単発と言った所なので、出回る数は少ない部類でしょう。また、92年以前は老舗ボトラー以外ではほとんど見かけなかった銘柄の1つです。

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Posted by ウイスキー at 06:19Comments(0)TrackBack(0)ハイランド