ウスケバ・ロゴ ウスケバ・ロゴ ウイスキー造りに欠かすことの出来ない「水」そして「樹」。自然の力が生み出す「生命の水」。

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The Whisky Bar
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お酒をこよなく愛する現役のプロ・バーテンダーです。 素晴らしいお酒は沢山あれど、スコッチ・シングル・モルトの世界観は、歴史、製法、味わいに至るまで幅が広く、他の追随を許さぬ面白さがあると確信してます。 ティスティング・ノートは、あくまで私の主観で書いてますので、丸っきり信じるのはタブーです。「こういう風に感じる人も居るんだ」とか、「私は違う!」など議論したり、少しでも興味持って頂くことを目的にしています。
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2007年09月11日

【E】 EDRADOUR / エドラダワー



ハイランド地区E

【E】 EDRADOUR / エドラダワー

●ウェブ・サイト・・・・http://www.edradour.co.uk/
●所在地・・・・・・・・Pitlochry, Perthshire
●創立・・・・・・・・・1835年
●所有者・・・・・・・・Signatory
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×2基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・ベン・ヴラッキーの湧き水
●ブレンド銘柄

クラン・キャンベル
ハウス・オブ・ローズ
キングス・ランサム

*ブレンドされているのかは微妙だがクラン・キャンベルだけは現在も国内流通している。

こちらのブログを見ている人はほとんどご存知だろうが、クラン・キャンベルを除いた上記2種のオールド物は、名ブレンダー・ホワイトリー渾身のブレンデッド・ウイスキーな為か、スコットランド最小蒸留所のエドラダワーの良かった時代だからなのか、非常に人気が高く、特にキングス・ランサムは漫画レモンハートなどで、マスターも飲んだことが無い幻のウイスキーとして紹介があり、その妄信的とも言える評価はいまだ衰えていないようだ。

2002年、インデペンデント・ボトラーのシグナトリーより買収され、一時期のガッカリするような味わいからは徐々に良い方向へは向かっていると思われるので、上記ブレンデッドの復活(希望)を含め、今後の動向は目が離せないと言えよう。

【ティスティング No.86】

エドラダワー 10年熟成 43% 蒸留所詰め
For Japan(ペルノ・リカール・ジャパン), 90's Rotation

*恐らくこのボトルの最終形だと思う。

【色】
黄褐色。(チャート1.3~1.4)

【香り】
カラメル、ワックス、ゴム。濃いデメララ・ラムを希釈したようなニュアンス。

【味、フィニッシュ】
クリーミーさの次にカラメルの甘さ。麦芽の美味しさもあるが、取って付けたようなシェリーのニュアンスがスポイルする。アフターも長いがここでもシェリーと麦芽が交差する。タンニンは完全に裏方さんって感じだ。

【総評】
このボトルの後に続くダンピー・ボトルよりは幾分マシだが、本当に美味しいエドラダワーとはかけ離れた味わい。一体感の無い取って付けたようなシェリーのニュアンスには閉口する。

恐らくは90年代初頭位までが、いわゆる蜂蜜&クリーミーなエドラダワーの黄金期でしょう。また、確かにその頃に飲んだエドラダワーの印象は忘れ得ぬ記憶になっているので相当美味しかったんだと思います。

ここ数年、こういった分かりやすい強い味わいが多くなっている傾向があるかと思いますが、樽から長年月かけて溶け込んだ物との違いはアリアリとしており、本当の、いや本来のウイスキーの形とは全く別物感すら覚えます。

ま、分かりやすさから言えばシングル・モルトの入り口的にとらえ、飲み方も自由に選択して頂くことも出来るので、アイテムとしてはアリだし、私からわざわざ「それは違う!」などと言うつもりは有りませんが、ナチュラルなウイスキーへの示唆はウイスキー・ラヴァーへだけで無く、一般の方へも伝えることをプロなら考えて欲しいとは思う。

ちなみに、このボトルの裏ラベルには真っ正直に「着色料(カラメル)」と書いてあるので少し笑える(笑)。

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この記事へのコメント
Edradour と出会ったのはこのラベルの頃かもしれません
そのせいか、Edradour をすごくおいしいと思って飲んだ記憶がありませんでした
そんな経験があって最近飲まなくなっていたのですが、また飲み出してみようと思います
今度はどんな印象になるのかなぁ
Posted by モルト大好き at 2007年09月11日 07:12
モルトウイスキー・チェリーボーイな初心者なんで(笑)、陶器物や43°750オフィシャルの蜂蜜&クリーミーに騙されて、何度も美人局の如く完布無き迄に叩きのめされた、甘酸っぱい記憶ばかりが思い出されます。(ρ_;)o クー

手持ちは、紹介と同年代40°700とシグナトリー・ダンピーカスクストレングス73、昇天ボトルはブラッカダー・リミテット76でした。
で、後ろ二つはバリバリのサンポール臭(関西では良くこの表現が使われ、発祥は神戸の名店です('-^*)/)ですが、それを除けば良好なクリーミーさとボディの厚み甘みを持ってました。

それ以外にもバーでは痛い目に何度も逢ってるのに懲りず、最後にはケイデンの黒ダンピーの66でも対戦車地雷を踏みました。我ながら、アホですな。f^_^;

 ただ、地雷を踏みつつ思うのは、実際エドラは大半がサンポーリー(ブレンド用)で、サンポーリーで無い極少量の樽がオフシャルで詰められたのが真相では無いかと。 キングラムサスも飲みましたが、サンポールチックな微かな線香様な香りは有りましたし。

この香りの由来は、諸説あり、ウォッシュバック細菌汚染説(某蒸溜所工場長)やコンデンサー不調説(確かに修理して減少した)などなど、有りますが、私はフト思ったのは釜が小さすぎるが故では無いかと思う様になってます。(^-^)/

蒸溜では、最初と後ろを外して使うのは基本ですが、釜が余りに小さいが故に蒸発が安定しずらい=区切りが困難なではないか?と、思うのですが・・・?(?_?) 故に、量産や機械の不調に敏感?
Posted by 赤枝 痛い目を何度も見た 騎士 at 2007年09月11日 07:18
カキコサンクスです!!

>モルト大好きさん

私も最近は飲んで無いので、これというお勧めはありませんが、シグナトリー名義でデカンタ詰めのカスク物(1stか2nd)は、「あっ、多少復活したな!?」と思わされた1本です。同時期リリースされた46%のタイプはもう1つなのでパスしたい所。案外シェリーをうたって無いボトルの方が良い物があるかも知れませんね~(責任は持ちませんが・・笑)。

>赤枝騎士さん

・・サンポーリー(笑)。しかし、分かるような気がします!!

エドラダワーに限らず、地雷だったり、爆弾だったり、長年飲み続けるとそういった経験は何度も味わうものですよね!「俺はMか!?」って~位、私も相当痛い思いをしてますよ~(笑)。

ま、そう言った経験があるからこそ、ある程度の目利きが出来るようになるので、あながち無駄とも言えませんが、結局、どんなに技術が発達しても最終段階でのGOサインは人が介入する訳ですので、見た目やデータが当てにならないこともあろうかと思います。

カスタマーとしては、勉強はもちろん、色んな所へアンテナを立てて、どこか直感的に感じる何かを養うしか無いのかも知れませんな~。
Posted by The Whisky Bar at 2007年09月11日 22:25