ウスケバ・ロゴ ウスケバ・ロゴ ウイスキー造りに欠かすことの出来ない「水」そして「樹」。自然の力が生み出す「生命の水」。

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お酒をこよなく愛する現役のプロ・バーテンダーです。 素晴らしいお酒は沢山あれど、スコッチ・シングル・モルトの世界観は、歴史、製法、味わいに至るまで幅が広く、他の追随を許さぬ面白さがあると確信してます。 ティスティング・ノートは、あくまで私の主観で書いてますので、丸っきり信じるのはタブーです。「こういう風に感じる人も居るんだ」とか、「私は違う!」など議論したり、少しでも興味持って頂くことを目的にしています。
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2007年09月16日

【G】 GLENESK / グレネスク



ハイランド地区G

【G】 GLENESK / グレネスク

●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Hillside, Montrose, Angas
●創立・・・・・・・・・1897年
●閉鎖・・・・・・・・・1985年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・?×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・ノースエスク川
●ブレンド銘柄

ヴァット69

*ブレンデッド・ウイスキーのヴァット69の誕生は1883年のことらしいので、グレネスクとの関係は1937年のウイリアム・サンダーソン&サンズ社とDCLとの合併後と見るしか今の所手掛かりが無い。

モルトウイスキー大全には現在ポールズ・モルト商会がオーナーとなっているが、蒸留所として考えるとUD社にて閉鎖されているし、レア・モルト・セレクション(ヒル・サイド名義)でのリリースもあるので、ここでは流れを汲む「Diageo Moet Hennessy」とした。ちなみにモルトスター(麦芽製造業者)の「Pauls Malt Ltd / Glenesk Maltings」では、ドラム式の製造方法を取り入れているとのこと。

1985年に閉鎖となっているが、実際は1985年にモスボール(休止状態)となり、1992年に免許が取り消されたのが真相みたいだ。

【ティスティング No.91】

グレネスク 1982-1994 40% ゴードン・アンド・マックファイル詰め
Connoisseurs Choice

【色】
ゴールドから琥珀。(チャート0.6~0.7)

【香り】
バニラ、香ばしい麦芽、少しプラムとワックス。ヒネた雰囲気は無い。

【味、フィニッシュ】
ソフトなタッチ。麦芽のクリーミーで強い甘みから藁やスパイスを感じ、柔らかすぎるタンニンとバニラがバランスして行く。アフターは長く、穏やかな波が引くように「スー」っと消えて行く感じ。

【総評】
穏やかな部類だが、これは中々良いモルト・ウイスキーだと思う。12年程度の熟成とは思えぬしっかりとした甘さがあり、藁、スパイスのバランスがとても良い。また、この一体感はボトリングより13年という月日も大きく作用していると考えられる。

グレネスクで触れなければならないのは呼称の変化だと思うが、近年リリースされているものは今回のグレネスクとヒル・サイド名義のみ。この事態は、1980年という割と最近(でも無いが)にグレネスクに改名されたことに起因しており、70年代の物にはヒル・サイド、80年以降はグレネスクと、一部の業者が使い分けているのではないかと思われる。

しかし、閉鎖して22年、人気薄&マイナー蒸留所な為か現在ボトラーでもほとんど見かけない銘柄なので、意外と絶滅寸前なのかも知れない。レア・モルト・セレクションも終売決定しているし、このままフェード・アウトってこともあるかもですよ(フフフ・・・笑)。

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この記事へのコメント
ヒルサイドの方がなじみがあるかも
グレネスクの名前のボトルは飲んだ記憶がありません
私が飲んでものはちょっとお転婆というか、おだやかというよりも自己主張が強かったような気がします
ひょっとすると他の蒸溜所のものと記憶が混ざっているのかもしれませんね(^^;;
Posted by モルト大好き at 2007年09月16日 22:49
カキコサンクスです!!

確か10年位前はほとんどグレネスク名義で、私がヒルサイドを見たのはやはりレア・モルト・セレクションが初めてだったはずです。他にもその名前使ってリリースしている所があるのでしょうか??

ちなみに1980年以前のものでも「グレネスク」でリリースされているものが現在も存在します。

参考までに、当店の「ヒルサイド1970、25年、60.1%」は、熱く強く、非常にモルティな1本。麦芽、蜂蜜、スパイス、ハーブ、バナナ、少々藁とタンニン。

ざっとテイスティングしただけですので違う面もあるかと思いますが、おおむねシャープな切り口、甘さがとても強いので強い酒精とバランスが取れているといった所です。

本当に美味しい良いウイスキーですが、「主張が強い」という感じでは無く、「酒精が強い」という印象の方が記憶に残るかも知れませんね。
Posted by The Whisky Bar at 2007年09月17日 22:44