ウスケバ・ロゴ ウスケバ・ロゴ ウイスキー造りに欠かすことの出来ない「水」そして「樹」。自然の力が生み出す「生命の水」。

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お酒をこよなく愛する現役のプロ・バーテンダーです。 素晴らしいお酒は沢山あれど、スコッチ・シングル・モルトの世界観は、歴史、製法、味わいに至るまで幅が広く、他の追随を許さぬ面白さがあると確信してます。 ティスティング・ノートは、あくまで私の主観で書いてますので、丸っきり信じるのはタブーです。「こういう風に感じる人も居るんだ」とか、「私は違う!」など議論したり、少しでも興味持って頂くことを目的にしています。
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2007年09月21日

【G】 GLEN LOCHY / グレン・ロッキー



ハイランド地区G

【G】 GLEN LOCHY / グレン・ロッキー

●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Fort William, Inverness-shire
●創立・・・・・・・・・1898年
●閉鎖・・・・・・・・・1983年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・?×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・ネヴィス川
●ブレンド銘柄

不明

*シングル・モルトとしてのリリースがほとんど無いので、何らかにはブレンドされていると思うが今の所検討が付かない。所有者はレア・モルト・セレクションでのリリースがあるし、以下のような経歴があるので一応「Diageo Moet Hennessy」とした。

1898 by David McAndies
1901 蒸留開始(らしい)
省略
1938 Associated Scottish Distilleries (ASD)(他2社関連)により買収され・・
1953 Distillers Company Limited (DCL)によってASD自体が買収された。

少しややこしいが、1953年から1983年のDCL買収以降が一番軌道に乗った時期かと思われる。ASDの買収は、モルト・ウイスキー大全では1935年とされているが、海外の情報の多くは1938年となっているのでそちらを記載した(蒸留開始の年かも知れない)。

また、閉鎖後オーナーは取り壊しの申請をしたらしいが、歴史的建造物ということで許可が下りなかったので「West Coast Inns Ltd」と言うホテル・グループへ売却され、どういう経緯か分からないがその一部を解体することになったらしい。

【ティスティング No.95】

グレン・ロッキー 1974-199? 40% ゴードン・アンド・マックファイル詰め
Connoisseurs Choice (多分1993~5年位のボトリング)

【色】
琥珀色。(チャート0.7~0.8)

【香り】
バニラ、溶剤、リンゴ、ナッツ。オールド化した一体感のある香り。漬物香がほのかに漂う。

【味、フィニッシュ】
少しドライな当たりだが、青リンゴ的フルーティさとバニラのクリーミーさがバランスする。ほんの少しスパイスとピートがやって来るが、次の瞬間、ほとんど意識の外にあるタンニンとバニラでフィニッシュ。余韻はドライながら良い長さを保っていると思う。また、ラムネを飲んだ後の後感に似ている所がある。

【総評】
余韻が残らないなどと本には書いてあるが、どうしてどうして、良い長さの余韻と変化があるではないですか!!

グレン・ロッキーは出荷の少なさから、これと言う素晴らしい物には出会い難いとも言えるでしょうけど、これだけ個性が有り美味しければ、もっと評価されて良いんじゃないだろうか?

今回の物はおよそ20年弱の熟成で瓶内の期間の影響もあるかと思いますが、かなり面白い変化があり、かつ美味しく飲めるので、鼻や舌に自信がある人にはとても面白い1品でしょう。

現在ではショート・エイジは有り得ないので、基本20年以上の熟成になるかと思うが、私が思うに、今がこの蒸留所の買い時だと思います。見た所ほとんどが80年代初期、閉鎖前の20~30年熟成なので、ウイスキーとしての完成と蒸留所の個性が合致した時期だと思われます。

最近はレア・モルト・セレクションでも、ボトラーでも、ほとんど見かけ辛くなって来たので、これまたフェードアウトする運命の銘柄かも知れません。モルト・ジャンキーな皆さんは早めにゲットすることをお勧め致します。

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