ウスケバ・ロゴ ウスケバ・ロゴ ウイスキー造りに欠かすことの出来ない「水」そして「樹」。自然の力が生み出す「生命の水」。

プロフィール
The Whisky Bar
The Whisky Bar
お酒をこよなく愛する現役のプロ・バーテンダーです。 素晴らしいお酒は沢山あれど、スコッチ・シングル・モルトの世界観は、歴史、製法、味わいに至るまで幅が広く、他の追随を許さぬ面白さがあると確信してます。 ティスティング・ノートは、あくまで私の主観で書いてますので、丸っきり信じるのはタブーです。「こういう風に感じる人も居るんだ」とか、「私は違う!」など議論したり、少しでも興味持って頂くことを目的にしています。
アクセスカウンタ
QRコード
QRCODE
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。 解除は→こちら
現在の読者数 2人
オーナーへメッセージ

2007年08月24日

【JP】 YAMAZAKI / 山崎



リクエストNo.14

【JP】 YAMAZAKI / 山崎

●ウェブ・サイト・・・・http://www.suntory.co.jp/
●所在地・・・・・・・・大阪府三島郡島本町山崎
●創立・・・・・・・・・1923年
●所有者・・・・・・・・Suntory Limited
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×8基 ステンレス×9基
●蒸留器・・・・・・・・初留×6基 再留×6基
●仕込み水・・・・・・・天王山水系伏流水
●ブレンド銘柄


ローヤル など多数

*皆さんご存知の通り、サントリーのブレンデッド・ウイスキーは創業当時から現在まで多くの銘柄があるが、ストック量、またはコストの面から考えると、とても国内産の原酒だけを使用しているとは考え辛い。過去、暴露本なども出版されているので知っている方も多いと思うが、特に低価格帯の商品には、主要なウイスキーの産出国より輸入された原酒を少なからず使用しているのは明らかだろう。

もちろん企業努力とのとらえ方もあるが、諸外国における原産地呼称法などの法が我が国には無いので、仮にジャパニーズ・ウイスキーとうたっていても、全てにおいてはそれに当てはまらないことがある(他のお酒も同義です)。

これは決してメーカーが悪い訳ではないので誤解して欲しくないのだが、世界をリードして行こうとしている国としては、食文化における法整備は甚だ遅れているし恥ずべきことだろうと思っている。(原因は多々ありますが、本来の目的から脱線してしまうのでここでの追言は控えておきます。)

【ティスティング No.78】

山崎 12年熟成(ピュア・モルト表示)43% 蒸留所詰め
90's Rotation

【色】
ゴールドから琥珀色。(チャート0.6~0.7)

【香り】
バニラ、グリーン・アップル、ハーブ。柔らかいウッディな香り。

【味、フィニッシュ】
厚いボディでは無いが良好なバニラの甘さと木樽の雰囲気&ハーブ。タンニンも柔らかく余韻も長いので申し分無いと思うが、喉の奥に木片が引っ掛かったようなイメージが湧く。

【総評】
個人的には霧がかかった様な「モワッ」と感が今一つな感じだが、おおまかにはトータル・バランスに優れているウイスキーだろうと思う。ブレンダーのテクニックを感じると言っても良いかも知れない。

私は余り国産ウイスキーを飲まないのだが、最近のサントリー商品には一目おいている。カスク・オブ・~とか、ヴィンテージ・シリーズも良いが、通常商品ながら18年熟成の出来が特に素晴らしいと感じている。

価格は間違ってもリーズナブルとは言えないが、18年熟成とは思えない複雑さと、他のウイスキーには感じ得ない個性は特筆物だろうと思う。

ここ数年来の傾向として「寺、白檀」などの東洋的ニュアンスを押し出し好んでいるように感じるが、正にこの山崎18年こそがフラッグシップ的に製造されている1本だと言っても差し支えあるまい。

もし、身近にウイスキー好きな外国人が居たら、是非勧めて欲しいウイスキーだと私は思っている。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 06:12Comments(3)TrackBack(0)ジャパニーズ

2007年08月21日

【JP】 SATSUMA / 薩摩



リクエストNo.13

【JP】 SATSUMA / 薩摩

●ウェブ・サイト・・・・http://www.hombo.co.jp/
●所在地・・・・・・・・鹿児島県南栄
●創立・・・・・・・・・1974年(鹿児島工場移転新設)
●閉鎖・・・・・・・・・1984年(最後に製造された年)
●所有者・・・・・・・・Hombo Shuzo Co.,Ltd.
●発酵槽・・・・・・・・琺瑯×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基(ステンレス製) 再留×2基(銅製)
●仕込み水・・・・・・・加工水
●ブレンド銘柄

マルス3&7
マルス・アンバー
マルス・エクストラ
マルス・オールド

*本坊酒造がウイスキーの製造免許を取得したのが1949年(津貫工場にて)。しかし、ウイスキーを製造する山梨工場が新設されたのが1960年なので、免許交付時の原酒製造については不明。また、吸収合併を繰り返し現在に至っている為、鹿児島県内における蒸留も考えられないことも無いが、自社における原酒の製造は恐らく1960年以降ではないかと思う。

今回のボトルに記載されている住所は本来乙類焼酎を生産する目的で1973年に新設された施設。そしてウイスキー製造は1984年が最後のヴィンテージらしいので、その場所では長く見積もっても11年弱しか製造されてないということになる。また、リリースが2004年5月と言うことからも、上記ブレンデッド・ウイスキーには恐らく2000年前後位までがブレンドされた時期と考えるのが妥当だろう。

【ティスティング No.77】

薩摩 20年熟成 1984-2004 55% 蒸留所詰め
Mars Maltage Triple Cask Malt Whisky Vintage Satsuma
Sherry Cask, Cask No:1683. 1684. 1691, Bottled 0243 of 1752

【色】
ゴールドから琥珀色(チャート0.6~0.7)

【香り】
注射液、芋焼酎、バニラ、パッションフルーツ、ハーブ、硫黄かゴム。芋焼酎原酒に長熟のスパニッシュ・オーク・シェリー樽のものを少しミックスしたらこう言う物が作れそう。

【味、フィニッシュ】
麦芽、バニラ、タンニンから、香ばしさのある芋焼酎のニュアンスへ変化。長熟らしくスパイスっぽさも感じる。余韻は長いが、少し苦味が残る。

【総評】
芋焼酎のボディを持つ超個性派シングル・モルト・ウイスキー。後にも先にもこんなウイスキーとは多分2度とお目にかかることは無いでしょう。

想像するに、焼酎と同じ施設で製造されたからこその個性だろうと考えられるが、この味わいは正にワン・アンド・オンリー!恐らく世界中探してもこんなウイスキーはまず無いでしょう。

噂によると、最後の5樽のウチの3樽がこのボトリングに使用されたらしいので、あと2樽は残っているはず。いつリリースされるかは分からないが、仮に30年熟成で出てくるとしたら7年後の2014年。待ちわびてる訳では無いが、この個性が更に熟成されたらと考えると興味が無いと言えば嘘になる。

鹿児島の地での蒸発を含め考えると、およそ1100本程度のリリースになると思われるので、価格さえ頑張って貰えたらとりあえず飲むことは出来そうなので楽しみではありますね!!

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 02:46Comments(4)TrackBack(0)ジャパニーズ

2007年08月18日

【JP】 HANYU / 羽生



リクエストNo.12

【JP】 HANYU / 羽生

●ウェブ・サイト・・・・http://www.toashuzo.com/index.htm
            http://homepage3.nifty.com/venture-whisky/index.html
●所在地・・・・・・・・埼玉県羽生市
●創立・・・・・・・・・1946年
●閉鎖・・・・・・・・・2000年(蒸留器は2004年に撤去)
●所有者・・・・・・・・TOASHUZO.CO.LTD.
●発酵槽・・・・・・・・??
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・??
●ブレンド銘柄

オールド ハレー
ゴールデンホース 武州
ゴールデンホース 武蔵

*上記ブレンデッドには羽生蒸留所の原酒がブレンドされているとのこと。現在も東亜酒造よりシングル・モルトを含めたリリースがあるので、ベンチャー・ウイスキーが全ての樽を所有している訳では無さそうだ。つまり、ゴールデンホース秩父8年は、もうしばらくリリースが続くということだろう。

【ティスティング No.76】

イチローズ・モルト 1988-2005 56%(実測値56.3%) ベンチャー・ウイスキー詰め
Cask Type Hogshead, Bottled 094 of 600

【色】
琥珀色。(チャート0.7~0.8)

【香り】
オーク樽、レザー、シガー、溶剤、駄菓子屋で売っているイチゴの飴、ピート、栗、桃、ハーブ。香りは強く無いが複雑。

【味、フィニッシュ】
熱くドライ。ピートと樽の印象が強く、蜂蜜やバニラの甘みや多様な味わいをややスポイルしている。フィニッシュは長いが最後に苦味が残る。

【総評】
今をときめく人気銘柄!イチローズ・モルト・シリーズの記念碑的第一弾はホグスヘッド数樽のバッティングにて作られている。

シングル・モルトの面白みは十分に発揮しているかと思うが、やや痺れを伴うドライな面があり、香りの良さとのギャップを少し感じる。しかし、ドライな面の裏側には香りに感じる複雑さも合わせ持っており、飲み進めるにつれ色々な顔を覗かせ出すので、ウイスキー・マガジンでの評価も頷けるかと思う。

事実、私はこの素晴らしき個性を持ったウイスキーを飲んだからこそ日本のウイスキーに目を向けだしたんですが、キング・オブ・ダイヤモンズがゴールド・プライズに輝いた以降は輸出の方に力が入っているらしく、国内で手に入れ難くなっているのは少し残念な気がする。

つい先日、新しいものがリリースされましたが既に売り切れ続出。運良く面白そうなニューウッドだけ入手しましたが、この状況は価格高騰につながらないかと危惧しております。

イチローズ・モルトで思い出すのは、数年前ベンチャー・ウイスキーのサイトを見つけて感激し、作業報告を見た所、何か知らないボトルを詰めているではありませんか!も、気になって気になってメールを送り、伊知郎さん自身から酒屋さんをご紹介していただいた事と、リリース直後に販売されてたのがたったの4店舗だった事。そして、このファースト・リリースの味わいには本当に感じ入ったことが思い出されます。

現在新蒸留所も建設中ですので、もう数年経てばリアル・イチローズ・モルトもリリースされることでしょう!!日本のウイスキーの中では断然目が離せない銘柄だと言えるかも知れませんね。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 03:07Comments(0)TrackBack(0)ジャパニーズ

2007年08月17日

【JP】 SHIRAKAWA / 白河



リクエストNo.11

【JP】 SHIRAKAWA / 白河

●ウェブ・サイト・・・・http://www.takara.co.jp/
●所在地・・・・・・・・福島県白河市
●創立・・・・・・・・・1947年
●閉鎖・・・・・・・・・2003年
●所有者・・・・・・・・Takara Shuzo.,co ltd
●発酵槽・・・・・・・・??
●蒸留器・・・・・・・・初留×?基 再留×?基
●仕込み水・・・・・・・??
●ブレンド銘柄

キング・ウイスキー

*宝酒造の銘柄は、シングル、ブレンデッドに限らず、必ず頭にキング・ウイスキーという名前があるみたいだ。白河の蒸留所(工場)は2003年に閉鎖されており、現在同社唯一の銘柄「キング・ウイスキー・凛」は千葉県の松戸工場で生産されているのではないかとの情報がある。

また、現在ウイスキー生産の施設が国内にあるのかどうか分からないが、少なくともスコットランドのトマーチン蒸留所を所有している会社なので、原酒に困ることは無いだろう。

ちなみに、白河の蒸留施設は1926(昭和元)年に買収し経営に当たっていた大黒葡萄酒(株)より、戦後復興期の1947年に工場を買収・改修して白河工場としたのが始まりである。

【ティスティング No.75】

白河 30年熟成 55% ジャックル浦島屋フォムファスはかり売り
The second half of the 60's, Cask Strength

【色】
琥珀色。(チャート0.7~0.8)

【香り】
バニラ、綿飴、セメダイン、ナッツ、シナモンとアニス。ある種のフルーティさも感じる。

【味、フィニッシュ】
バニラ、南国フルーツ、タンニン。ざっと見ではスパイシーでシャープな印象ではあるが味わい豊かで、若干「枯れた」感を伴う味わいが実に良い演出。割合ドライだがアフターは長い。

【総評】
熟成年数からするとボディの軽いモルト・ウイスキーかと思うが、リッチで、変化があり、ジャパニーズ・モルト・ウイスキーとしては異例の美味しさがある実に秀逸な1本。

販売先からの情報によると、平成10年頃に白河の原酒全てを樽買いされたらしく、その時点で既に30年近い熟成だったので、蒸留時期は1960年代の後期のものだろうということだった。つまり、表記では30年ということで販売されているが、実際はそれ以上の熟成を経ているということだろう。

ちなみに、今回のものは「はかり売り」なので、実際はボトル、ラベル共に存在しません。写真のボトルのラベルは、私自身がイメージし作成したものです。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 12:19Comments(5)TrackBack(0)ジャパニーズ

2007年08月12日

【B】 BRORA / ブローラ



ハイランド地区B

【B】 BRORA / ブローラ

●ウェブ・サイト・・・・なし http://www.diageo.com/ http://www.singlemalt.jp/
●所在地・・・・・・・・Brora, Sutherland
●創立・・・・・・・・・1819年
●閉鎖・・・・・・・・・1983年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・カラ松×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・クラインミルトン川
●ブレンド銘柄

ジョニー・ウォーカー

*何時までブレンドされていたのか定かでは無いが、17、8年前はG&Mのコニサーズ・チョイス位しか見かけた記憶が無いので、ブローラのほとんどはブレンドされていたはず。

上記のデータでは創立1819年としているが、実際ブローラという名前で作り始めたのは1969年。これは1967年に新しくクライヌリッシュ蒸留所が建設されたことを期に、旧クライヌリッシュ蒸留所をブローラと改めた為。

【ティスティング No.74】

ブローラ 22年熟成 1972年蒸留 58.7% 蒸留所詰め
RARE MALT SELECTION, 90's Rotation

【色】
ゴールド。(チャート0.5~0.6)

【香り】
ピートの煙、焦がした木材、バニラ、蜂蜜。大半がピート香だが奥に花も感じる。

【味、フィニッシュ】
パワフルなピート・フレーバー。バニラ、草、蜂蜜、焦げた苦さ。華やかさを秘めていると思うが、ピートとタンニンによってかき消されている気がする。フィニッシュに向かいスパイシーな部分と苦味が浮いてくる。アフターは長くず~っと薬品。

【総評】
私事だが、最初のブローラの印象がこれだった為、これ以降リリースされたもの全般にある種の「ヌルさ」を感じてしまうようになった1本。今でこそピート・フレーバーをうたっているモルトは沢山あるが当時は相当驚かされたものだ!!

全般的にピートが支配的で一瞬アイラ産だと思うが、そのどれとも違う感覚がある。見方によっては複雑とも単純とも言えるピート一辺倒な味わいだが、「これでこそブローラ(クライヌリッシュ)!」っていう旨みが詰まっていて、満足度は高く、現在リリースされている多くのブローラには無い土性骨を感じてしまう。

しかし、最近この手のブローラにはお目にかかって無いが、そのどれもがバランスが良く美味しいとは思う。在庫もそろそろヤバ目らしいのでここ所価格はウナギ登り。焦って購入する必要はまだかも知れないが、安いうちに1、2本は買っといた方が良いでしょうね。

*来週はリクエストのジャパニーズ特集をやろうと思ってます。お盆ということもあり、仕事次第ではありますが、出来るだけ毎日頑張ります!!

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 01:59Comments(3)TrackBack(0)ハイランド

2007年08月10日

【B】 BLAIR ATHOL / ブレア・アソール



ハイランド地区B

【B】 BLAIR ATHOL / ブレア・アソール

●ウェブ・サイト・・・・なし http://www.diageo.com/ http://www.singlemalt.jp/
●所在地・・・・・・・・Pitlochry, Perthshire
●創立・・・・・・・・・1798年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×4基 カラ松×4基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・オルト・ダワー川
●ブレンド銘柄

ベル
リアル・マッケンジー

*1933年、「Arthur Bell & Sons Ltd」によって買収された蒸留所なだけに、現在もブレンデッド・ウイスキー・ベルのメインを張っているモルト・ウイスキー。その昔、このブレア・アソール、インチガワー、ダフタウンのベル社所有だった3種には「Arthur Bell & Sons Ltd」と、ハッキリとしたクレジットやボトル・タグに説明があり、容易にメイン・モルトということが分かった。現在の花と動物シリーズは見てないので分からないが、今回のボトルにはAGED12YEARSの部分に一応クレジットされている。

リアル・マッケンジーは現在他社の製品となっているのでブレンドされているかは不明。

【ティスティング No.73】

ブレア・アソール 花と動物(Flora & Fauna)43% 旧UD社詰め
90's Rotation

【色】
ゴールド。(チャート0.5~0.6)

【香り】
バニラ、ナッツ、ボンド、ナツメグ、イースト。甘酸っぱい梅酒の様な香りも感じる。

【味、フィニッシュ】
バニラの甘さ、スパイスの程々な辛さからタンニンの苦味。プラム系のフルーティさが心地良い。アフターはまずまずの長さで、割としっかりしたシングル・モルトの印象が残る。

【総評】
大全にはライトと書いてあるが私は全くそう思わない。太いとまでは言わないが、甘さと苦味がバランスしていてモルト・ウイスキーらしい奥行きの満足度は高い。流石!大メジャー・ブランド「ベル」のメイン・モルトだ!!

正直飲むのも久々だし、ショート・エイジなので期待して無かった分美味しく感じたのかも知れないが、12年熟成ながら複雑さも多少あるし、飲み終わるまでの変化が少しは感じれる。10数年前のボトリングなのでリリースされたばかりの物とは大分違いがあるかも知れないが、このブレア・アソール自体には悪い印象が全く無い。

現在国内で見かけるオフィシャルは、花と動物12年、200年記念エディション 、レア・モルト・セレクションなど。ボトラー関係は余り多くは無いものの数種類は入手可能。海外のショップだと10種以上ラインナップしている所もあり、チョイスする楽しみがあるので、思い切って個人輸入しても良いかも?ま・・でも、そこまで思い入れのある人は居ないかも知れません(笑)。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 04:49Comments(0)TrackBack(0)ハイランド

2007年08月09日

【B】 BEN NEVIS / ベン・ネヴィス



ハイランド地区B

【B】 BEN NEVIS / ベン・ネヴィス

●ウェブ・サイト・・・・http://www.bennevisdistillery.com/ http://www.nikka.com/
●所在地・・・・・・・・Loch Bridge, Fort William, Inverness-shir
●創立・・・・・・・・・1825年
●所有者・・・・・・・・The Nikka Whisky Distilling Ltd (Asahi Breweries Ltd)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・オルト・ナ・ヴーリン川
●ブレンド銘柄

ベン・ネヴィス
ロング・ジョン

*ベン・ネヴィスはそのものズバリ!良く見て買わないとシングル・モルトと間違ってしまうかも・・?また、ロング・ジョンも有名なのでご存知かと思うが、ベン・ネヴィスの創設者ジョン・マクドナルドの愛称を付けた銘柄だが、現在他社の製品なので関連は薄く、ブレンドされているかも定かでは無いが、一応メイン・モルトの1つだと紹介はされている。

【ティスティング No.72】

ベン・ネヴィス 12年熟成 1984-1997 63.8% ミルロイズ詰め

【色】
黒味の差した黄褐色。(チャート1.4~1.5)

【香り】
オロロソ、古漬け、カラメル、ハーブ、アニス。酒精が強いので香り立ちが凄い。

【味、フィニッシュ】
非常にウッディ。カラメルの様な甘さとタンニンのバランス。シェリーっぽさとハーブのニュアンス。アフターは長く、渋みと旨みを相互に感じる。さほど複雑では無い。

【総評】
額面程の強さは感じないが、それでもかなり強力なシングル・モルト。12年程度の熟成なので、複雑さも変化も余り無いが、若いシェリー物と言う点だけで見れば、まあまあ良い出来だと言って良いかも?

ベン・ネヴィスはニッカ・ウヰスキーの持ち物な割りには、日本で今1つメジャーでは無いのが不思議なのだが、シングル・モルト全盛の今だったら、もう少しテコ入れすればメジャー入りも夢では無いと思う。

ストック量もまず問題無いだろうし、お抱えのブレンダーも世界一を送り出した程のテクニックや経験があるので、是非ともスコットランドにて樽の選定をやって頂き、リミテッド商品をラインナップに加え、更なるベン・ネヴィスを表現することも可能だろう。無論、現地のスタッフは無視出来ないだろうが、あくまで日本だけのことを考えると「世界一を送り出した○○が選定したベン・ネヴィス!!」とでも、うたい文句にすれば、絶対売り手市場だと思うがな~。

現在、日本で買えるオフィシャルは10年のみ。少し前なら稀に長熟のものも見かけたが、もうほとんど在庫していないだろう。ボトラー関係は余り多い方では無いが流通しているので、探せば色々あるかも知れない。好き嫌いは別として、かつてベン・ネヴィスで蒸留していたグレーンなどはレアだとは思いますよ!!

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 02:23Comments(2)TrackBack(0)ハイランド

2007年08月08日

【B】 BANFF / バンフ



ハイランド地区B

【B】 BANFF / バンフ

●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Inverboyndie, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1863年
●閉鎖・・・・・・・・・1983年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・?×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×3基 再留×3基
●仕込み水・・・・・・・フィスケイドリー農場の泉
●ブレンド銘柄

スレイター
ロジャー・ブレンド

*バンフがブレンドされたブレンデッド・ウイスキーは、上記2つがモルト・ウイスキー大全に記載されているものの詳細は不明。綴りが合っていれば「Slater, Roger & Co. Ltd.」という会社がバンフと関係ありそうなので、その辺りから探って行くしか無さそうだ。

【ティスティング No.71】

バンフ 35年熟成 1966-2001 46.4% ダグラス・レイン詰め
Sherry Cask, Cask Strength, This bottle is one of 192 bottles

【色】
琥珀色。(チャート0.7~0.8)

【香り】
なめし皮、セメダイン、リンゴや洋梨系のフルーツ、アモンティラード、キャラメル、シナモンなど色々。言葉にすることがチープに思えるほど複雑で素晴らしい香り。

【味、フィニッシュ】
濃いバニラ、熟したフルーツ、辛く無いスパイス、レザーのような雰囲気から柔らかめのタンニン。長熟ラムのような酸を帯びた味わいなので非常にスムース。余韻も非常に長くバランスの良いフィニッシュ。

【総評】
素晴らしいとしか形容出来ない!!完全に熟成したウイスキーの典型。これまで飲んだバンフの中では傑出した出来の1本。これが口に合わない方がいたら、その方には2度とウイスキーを勧めないだろう(笑)。

シェリー・カスクと言ってもコテコテでは無く、恐らくセカンド、もしくはオロロソでは無い樽。長熟によるあらゆる要素を含んだウイスキーで、濃く、優しく、とても複雑。ウイスキー・ラヴァーならしばらくは沈黙することでしょう!!

こういうウイスキーがあると閉鎖されたのが惜しくなってしまうのだが、正直、「閉鎖されてもしかたないな・・」というものもあるので、「バンフ=美味い」と、言う訳ではありません。

「RARE MALT SELECTION」以外では、オフィシャル・ボトルとして販売されたことが無いのですが、現在も色々なボトラーからリリースされているので、閉鎖より20数年経ってますが見つけることは容易に可能。

ちなみにこのボトルのラベルにはスペイサイドという表記があり、色んな本を読んでいたら分かると思いますが、区域分けの曖昧な場所に蒸留所があったことが良く分かるかと思う。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 02:25Comments(2)TrackBack(0)ハイランド

2007年08月07日

【B】 BALBLAIR / バルブレア



ハイランド地区B

【B】 BALBLAIR / バルブレア

●ウェブ・サイト・・・・http://www.balblairdistillery.com/
●所在地・・・・・・・・Edderton, Tain, Ross-shire
●創立・・・・・・・・・1790年
●所有者・・・・・・・・Inver House Distillers Ltd.
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×2基(稼動している再留器は1基)
●仕込み水・・・・・・・オルト・ドレッグ川
●ブレンド銘柄

バランタイン
インバー・ハウス

*1996年、アライド・ディスティラーズ社からインバー・ハウス・ディスティラーズ社へ移行後に入手しやすくなった蒸留所。かつて、バランタイン17年の魔法の7柱とされていたが、蒸留所が他社に移った為、恐らくアードベッグがラフロイグに取って代わったと同じように、バルブレアも何かに代わるような気がする。ま、当然と言えば当然、他社のウイスキーの宣伝はしませんよね(笑)。

【ティスティング No.70】

バルブレア 10年熟成 40% ゴードン・アンド・マックファイル詰め
Gordon and Macphail Original Label, 90's Rotation

【色】
ゴールド。琥珀の手前位(チャート0.5~0.6)

【香り】
レザー、溶剤、カラメル、ゴム、バニラ、シナモン、葡萄パン。10年熟成とは思えない複雑さ。

【味、フィニッシュ】
これまた10年熟成とは思えない複雑さ。シナモンを始めとするスパイスの折り重なり。バニラと上物シガーのような味わいと余韻。良いバランスでタンニンが存在しており骨太感を演出している。アフターはことのほか長く、パンのような甘みとレーズンに近いカラメルが続く。タンニンは邪魔しない。

【総評】
現在のものは分かりませんが、このG&Mは良いです!!長熟のものを数パーセントバッティングしているんじゃないか?と、疑う位複雑な味わい。特に、カスク・ストレングスに慣れて無い方には王道的シングル・モルトの1本として超お勧めです!!

少し前の話ですが、オフィシャル商品で高い評価を受け話題になり、その後気を良くしたのか長熟物のリミテッド・リリースが現在も続いている。

オフィシャルのラインナップは豊富で、ノン・エイジから40年近い商品まであるし、ボトラー物もショート・エイジから超ロング・エイジまで幅広く、バルブレアを題材に研究しても、物には困らないし、楽しみ方も多岐にわたることだろう。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 00:30Comments(0)TrackBack(0)ハイランド

2007年08月05日

【A】 ARDMORE / アードモア



ハイランド地区A

【A】 ARDMORE / アードモア

●ウェブ・サイト・・・・なし http://www.teacherswhisky.com/ http://www.fortunebrands.com/
●所在地・・・・・・・・Kennethmont, Huntly, Aberdeenshire
●創立・・・・・・・・・1898年
●所有者・・・・・・・・Fortune Brands Inc.
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×14基
●蒸留器・・・・・・・・初留×4基 再留×4基
●仕込み水・・・・・・・ノッカンディー・ヒルの14の泉
●ブレンド銘柄

バランタイン
ティーチャーズ

*2005年という割と近年にフォーチューン・ブランズ社により買収された経緯があることから、現在ブレンドされているか否かは分からない。

しかし、創始者ウイリアム・ティーチャーの息子により建設された蒸留所なので、どんな所有者であろうがティーチャーズのメイン・モルトから外れることは恐らく無いだろう。バランタインは前所有者のアライド・ディスティラーズ社のブランドであるが、アードモアの原酒ごと売ったのか、確保しているのかが分からないので何とも言えない。

【ティスティング No.69】

アードモア 20年熟成 1968-1989 58.4% シグナトリー詰め
Bottle No.395 of 600

【色】
銅色。(チャート1.0前後)

【香り】
カラメル、オールド・シェリー、バニラ、奥に畳のような草の香り。香り高くは無く穏やかな印象。

【味、フィニッシュ】
シャープでスパイシーな辛さがあるものの、濃くは無いがシェリーのニュアンスが強い。ヒリヒリとしたジンジャーとカラメルのような甘さ、続いてチョコレートやコーヒー、バニラへ変化し、遅れてタンニンへ落ち着く。良い感じに切れ上がるので、アフターは一旦短いように思えるが、なおもスパイシーさとカラメルが続く。

【総評】
香りと味わいのギャップが面白いシングル・モルト。一見穏やかなのだが、口を付けた途端に別のステージへ連れて行ってくれる。

スパイスからシェリーへ、そしてまたスパイスへ・・、クルリと変わる変化はお見事!!嫌味など全く無く、ドライでありながらシェリーがやって来るというモルトは、私も余り飲んで無いような気がする。

アードモアと言えば!・・といって思い出すようなことは余り無いのだが(笑)、私位の年齢だと、恐らくほとんどの人がG&Mの物位しか知らないと思う。オフィシャルも過去ありはしたみたいだが、当時でもそれ相当な探し方をしなければ日本で入手することは少なかったはずだ。

現在、余り長熟なものは少ないが、新旧ボトラーより入手可能なので、そちらを飲むしか無いだろう。たまにオークションなどでオフィシャルを見かけるが、当然「ほぉ~!」って言う値段ですので、思い入れが無い私の触手が動くことは多分これからも無いと思う。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 05:10Comments(0)TrackBack(0)ハイランド

2007年08月03日

【A】 ABERFELDY / アバフェルディ



ハイランド地区A

【A】 ABERFELDY / アバフェルディ

●ウェブ・サイト・・・・http://www.dewars.co.uk http://www.dewarsscotch.com/
●所在地・・・・・・・・Aberlfeldy, Perthshire
●創立・・・・・・・・・1896年
●所有者・・・・・・・・John Dewar & Sons Ltd (Bacardi Ltd.)
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・ピティリー川
●ブレンド銘柄

デュワーズ
ブラック&ホワイト

*アバフェルディ蒸留所はジョン・デュワー&サンズ社が1896年に操業した蒸留所で、デュワーズとは今も関係が深いメイン・モルトの1つ。ブラック&ホワイトは、1920年代以降のDCL、UD社時代にブレンドされ始めたのだろうと思われる。1998年、バカルディ社買収後のブレンドについては分かりかねるが、少なくともデュワーズへのブレンドだけは続けられているだろう。

【ティスティング No.68】

アバフェルディ 15年熟成 花と動物(Flora & Fauna)43% 旧UD社詰め
90's Rotation

【色】
薄いゴールド。(チャート0.3~0.4)

【香り】
バニラ、カラメル、除光液、蜂蜜とナッツ、少~しカナブン臭。

【味、フィニッシュ】
蜂蜜のような甘さがしっかりしていて見た目より線が太い。クリーミィで滑らか。バニラやナッツのニュアンスに柔らか目のタンニン。アフターは思った通り、ほどほどな長さ。嫌味が無い。

【総評】
花と動物シリーズでは長めの熟成で、バランスが良くそこそこ満足感がある1本。今回のボトルは丁度10年位前のボトリングで、味わいの上でのまとまりが出て来た所だと察する。

程々のボディに分かりやすい味の構成、ん~、良く出来たウイスキーでこれと言った文句も無いので、逆にコメントし辛い(笑)。イメージだけなら、往年のデュワーズを濃くしたような味わいと言えば分かりやすいのかも知れません。

バカルディ社へ移行後のボトルはまだ飲んで無いので何とも言いようが無いのだが、ブレンデッド・ウイスキーのトップ・ブランドであるデュワーズの原酒たる味わいは期待したいものだ。

ボトラー関係も程々リリースされているので比較試飲の楽しみもあるでしょう。恐らく探せば「キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!」って感じの物もありそうな予感がする蒸留所の1つです。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 04:28Comments(0)TrackBack(0)ハイランド

2007年08月01日

【B】 BEN WYVIS / ベン・ウィヴィス



リクエストNo.10

ハイランド地区B

【B】 BEN WYVIS / ベン・ウィヴィス

●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Invergordon, Ross-shire
●創立・・・・・・・・・1965年
●閉鎖・・・・・・・・・1977年
●所有者・・・・・・・・Invergordon Distillers Ltd
●発酵槽・・・・・・・・鋳鉄×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・カッスル・ドビーの泉
●ブレンド銘柄

ホワイト&マッカイ

*ホワイト&マッカイ・グループによるインバーゴードン・ディスティラーズ社の買収は1993年なので、ブレンドされているにしても期間は短いと思われる。

インバーゴードン・ディスティラーズ社としてのブレンデッドは数多く、タムナヴーリンの項を見て欲しいが、ほとんどシングル・モルトとしてのリリースも無いことからも、ブレンドされている可能性としては60年代後半から80年代の物が高いだろう。

シングル・モルトは1974年に1樽分だけUS向けがリリースされたらしいが、2000年のシグナトリーを筆頭に、蒸留所詰めの物が数回リリースされたことの方が皆さんご存知だろうと思う。

ちなみに同時期、確か10年物のベン・ウィヴィスがリリースされたことがあるが、当然名前だけの偽者なので、物議を引き起こしたことも記憶に新しい。しかし現在、超レア物として扱われているらしく、目ん玉が飛び出すような価格になっているのは驚きだ!「あ~・・、あの時、買ってればな~・・。」と、思わなくは無いですな~。(笑)

【ティスティング No.67】

ベン・ウィヴィス 27年熟成 1972年蒸留 43% 蒸留所詰め
The Final Resurrection, Bottle Number 013 of 471, Cask Number 744/1058/1059

【色】
ゴールド。(チャート0.4~0.5)

【香り】
プラムやパイナップル、バニラ、ある種の花、少しワックス。フルーティ&フローラルな印象。

【味、フィニッシュ】
ほぼ香りと同様な味わい。長熟らしくタンニンは割合しっかりしている。他にはナッツ、少しスパイス。柔らかくソフトな切れ上がりでプラムとバニラのニュアンスが心地良い。アフター・フレーバーは短くも無いが、熟成年数を考えると長くも無いだろう。

【総評】
フルーティでしっかりしたウイスキー。価格を考えなければ素直に美味しいと言える。が、しかし・・・、正直コメントし辛いモルト・ウイスキー筆頭だ!!

恐らく特徴はあると思うが、しいて特筆する程のことでは無い。主張が少なくコンパクトにまとまった味わい。いや、もう普通~に美味しいとしか言いようが無い!!

もし飲もうっていう人が居るなら多大な期待はしない方が無難。また、カスク・ストレングスのバージョンがあればそちらを飲んだ方が良いのかも知れません。

ボトラー関係は確かシグナトリーからの3樽分(600本は無いと思う)のみ。ディスティラー詰めは数回リリースはあるが2000本は無いでしょう。比較する楽しみは、お金持ちか、末期のモルト・ジャンキー(笑)にのみ与えられる特権かと思う。

ちなみに、1879年から1926年まで操業していた同名の蒸留所(1893年に「Ferintosh」と名前が変更)とは別の蒸留所です。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 03:16Comments(3)TrackBack(0)ハイランド

2007年07月31日

【T】 TORMORE / トーモア



スペイサイド地区T

【T】 TORMORE / トーモア

●ウェブ・サイト・・・・http://www.tormore.com/
●所在地・・・・・・・・Grantown on Spey, Morayshire
●創立・・・・・・・・・1960年
●所有者・・・・・・・・Allied Distillers Ltd.(Pernod Ricard S.A.)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×4基 再留×4基
●仕込み水・・・・・・・クアボッキー川
●ブレンド銘柄

バランタイン
ロング・ジョン
シンジケート 58/6

*シンジケート以外はアライド系ブレンデッド・ウイスキー。歴史的背景は特に無さそうだが、トーモア蒸留所の看板にはロング・ジョンという文字が入っている。

【ティスティング No.66】

トーモア 10年熟成 43% 蒸留所詰め
For Japan(サントリー・アライドライオンズ), 90's Rotation

【色】
薄いゴールド。(チャート0.3~0.4)

【香り】
カラメル、蜂蜜、溶剤、バニラ、ナッツの香ばしさ、マーマレード。強烈な主張は無くそれぞれの香りがソフト。又は平均的に混和している印象。

【味、フィニッシュ】
蜂蜜、ナッツ、ジンジャー、クローブ。香りの印象よりスパイシー。蜂蜜とバニラの余韻。タンニンはほとんど感じず、切れ上がりは早くスムース。

【総評】
とてもスムースで、モルト・ウイスキーらしい個性も味わいもあるが、残念ながらこのトーモアは誰が飲んでも印象に残り辛いと思う。

決して不味いと言っている訳では無いので誤解して欲しくは無いが、ある意味、バランスの悪いギスギスしたような物の方が印象には残りやすいので、スムースで平均点なモルトは、時によって記憶の彼方へ埋没して行くと言わざるを得ないでしょう。

アイラのピーテッド・モルトを例えるなら分かり易いと思うが、あのヨード香は好きな人には堪らない美味さと言えるでしょうが、片や全くダメだと言う方も居ます。つまり、一方の方向から見ればバランスが悪いとも言え、今回のボトルのようなスタイルが好きだと言う人も実際居るかと思う。しかし、印象に残るのは間違い無くピーティなウイスキーで、「ほら、あの、臭いヤツ」とか言って、再度オーダーが入ったり、そのままドップリはまっちゃったりする方も沢山いらっしゃいます。

現在やたらピーテッドが流行っているのは、こういった背景や、ウイスキー人口が増えたからだろうと思うが、本来のウイスキーの旨みを知る為には、今回のようなベーシックなスペイサイドやハイランドのモルト・ウイスキーで、しっかり舌や鼻を慣らすことをお勧めします。また、そうやって鍛えるとピーテッド・モルトの良し悪しがハッキリ分かるようになります。

正直、ピートだけ効いたつまらない物も横行しているので、アイラ好きの自称ウイスキー・マニアな方は、是非スペイサイドのウイスキーにも目を向けて欲しい。最初は物足りなかったりもするかと思うが、それはそれ、しっかり味わいもあるので、しばらくピーテッドを封印するつもりで飲み続けてみて下さい。結果、ピーテッド・モルトの隠れた味わいや本当の良さが体感出来ると思いますよ。

今回で一応スペイサイド地区は制覇しましたので、次回よりハイランド地区へ移行致します。リクエストがあればその限りではありませんのでご遠慮無く!!一発目は以前リクエスト頂いたロスト・ディスティラーのベン・ウィヴィスからの予定です!ウイスキーを愛する全ての方、これからも宜しくお願い致します!!

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 03:12Comments(3)TrackBack(0)スペイサイド

2007年07月29日

【T】 TOMINTOUL / トミントゥール



スペイサイド地区T

【T】 TOMINTOUL / トミントゥール

●ウェブ・サイト・・・・http://www.tomintouldistillery.co.uk/ http://www.angusdundee.co.uk/
●所在地・・・・・・・・Ballindalloch, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1964年
●所有者・・・・・・・・Angus Dundee plc
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・バラントルアン山の泉
●ブレンド銘柄

フィンドレーター
シンジケート 58/6
ホワイト&マッカイ

*上記のブレンデッドはホワイト&マッカイ社に所属していた頃のデータなので、2000年よりアンガス・ダンディ社となった現在はブレンドされているかは分からない。他にもあるが、おおまかにアンガス・ダンディ社の商品は以下の通り。

Tomintoul
Glencadam
The Dundee
Old Dundee 12yo
Angus Dundee 30yo
Angus Dundee Pure Malt
Parkers
Parkers 12yo
Glen Parker Speyside Single Malt
Scottish Royal
Scottish Royal 12yo
Mackillop's Choice (http://www.mackillopschoice.com/)

【ティスティング No.65】

トミントゥール 8年熟成 43% 蒸留所詰め
For Japan(ソニー・トレーディング), 7~80's Rotation

【色】
ゴールド。(チャート0.5~0.6)

【香り】
ドライなバニラとボンド。カラメル、ココナッツ、ナツメグ。ヒネが無く良好。

【味、フィニッシュ】
ジンジャーを主としたスパイシーさと、バニラ、ナッツ、僅かに花。タンニンは柔らかい。以外に長いアフター・フレーバーはヒリヒリとしたスパイスとバニラの甘さ。

【総評】
オールド・ボトルながら若々しい姿を留めているボトル。しかし、現在の10年辺りのシングル・モルトとは一線を画す味わいは、流石に「時代」を感じてしまう。

やはり古いとはゆえ若いので、そうそう変化して行く物では無いが、良好な麦芽ウイスキーと言った感じは非常に好感が持てる。

2000年、アンガスダンディー社へ移行してからは、長熟物などもリリースされるようになりラインナップも増えた。また、記憶に新しいが、バラントルアンと言う水源の山の名を付けたピーテッド・モルトなどもリリースされ、益々面白くなって来た蒸留所かも知れない。

ボトラー系も多種多様にリリースされているようですので、比較する楽しみもあると言えるでしょう。

昨日のタムナヴーリン同様リベット谷のウイスキーなので、「スペイサイド・グレンリベット・ウォーター」との相性は当然良いと思います。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 01:54Comments(2)TrackBack(0)スペイサイド

2007年07月28日

【T】 TAMNAVULIN / タムナヴーリン



スペイサイド地区T

【T】 TAMNAVULIN / タムナヴーリン

●ウェブ・サイト・・・・なし http://www.whyteandmackay.co.uk/
●所在地・・・・・・・・Ballindalloch, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1966年
●所有者・・・・・・・・JBB Greater Europe Plc
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×3基 再留×3基
●仕込み水・・・・・・・サブタレーニアンの泉(Springs at Easterton)
●ブレンド銘柄

エジンバラ
エジンバラ・ウェイン
フィンドレーター
ザ・マッカンガス
マッキンレーズ
ノーザン・スコット
スコッツ・クラブ
スコッツ・グレイ
シンジケート 58/6
グレン・フォイル
ホワイト&マッカイ

*分かっているだけでも上記の数のブレンデッド・ウイスキーへブレンドされているので、シングル・モルトとしてのラインナップの少なさも頷ける気がする。本などで調べていると、複合企業らしく色々な会社名が出てくるので、少し混乱してしまう。大全に書いてあるキンダル・インターナショナル社(The Kyndal International)を調べてもみたが、現在オフィシャル・サイト(http://www.kyndal.co.uk/)は閉鎖状態なので、上記データにはホワイト&マッカイ社から改められたJBBグレイター・ヨーロッパ社とした。

ブレンデッドのほとんどは系列のインバーゴードン・ディスティラーズ社(Invergordon Grain Distillery)からのものが当然多く、今の所例外はザ・マッカンガス位。グレン・フォイルは唯一見かけない銘柄だと思うが、ロスト・ディスティラーのグレン・フォイル(Glenfoyle 1826-1923 Southern Highland)がブレンドされていた訳では無いと思う。

【ティスティング No.64】

タムナヴーリン・グレンリベット 10年熟成 40% 蒸留所詰め
90's Rotation

【色】
薄いゴールド。(チャート0.2~0.3)

【香り】
藁、バニラ、アニス・シード、花、蜂蜜。香ばしく食欲をそそる感じ。

【味、フィニッシュ】
もみ殻や藁と、ほうじ茶の様な香ばしさが特徴的。ココナッツ、蜂蜜、非常に穏やかなタンニン分。フィニッシュは短いが香ばしい感じが後感として残る。

【総評】
トップ・ノートから藁のニュアンスがあるので、「ま~た、これ系か~・・。」と期待しなかった分、よくよく嗅いでいると、非常に香ばしい良い香りがあるので、「お!以外に良いんじゃな~い☆」と思ってしまった(笑)。

藁っぽさは相当強いが、香ばしさと手を結んだようで、ほうじ茶の様なニュアンスになっているとても面白い1本。現在のニュー・ラベルは飲んでいないので分かりかねるが、機会があれば一度試してみては如何だろうか?

現在の蒸留所詰めは12年物のみだと思うが、スティルマン・ドラム・シリーズの長熟物も探せばまだ見つかるはず。ボトラー関係は以外に見つけやすそうなので、オフィシャルとの比較も楽しめると思う。

また、ウスケバでもブログを書いてある最近話題の水「スペイサイド・グレンリベット・ウォーター」との相性は、リベット谷のウイスキーなので当然ベスト・マッチする可能性が高いでしょうね!!

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 08:02Comments(0)TrackBack(0)スペイサイド

2007年07月27日

【T】 TAMDHU / タムドゥー



スペイサイド地区T

【T】 TAMDHU / タムドゥー

●ウェブ・サイト・・・・なし http://www.edringtongroup.com/ http://www.thefamousgrouse.com/
●所在地・・・・・・・・Knockando, Morayshire
●創立・・・・・・・・・1897年
●所有者・・・・・・・・Highland Distillers Co plc(The Edrington Group)
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×3基 再留×3基
●仕込み水・・・・・・・蒸留所下にある泉
●ブレンド銘柄

カティサーク
フェイマス・グラウス
ダンヒル

*全て系列ブランドのブレンデッド・ウイスキー。ブレンデッド大全には書いて無いが、タムドゥー蒸留所の看板には「THE HOME OF DUNHILL SCOTCH WHISKY」と、大きく記載があることからも、ダンヒルに対してはこれ以上無い関係を物語っているように思える。

【ティスティング No.63】

タムドゥー 42年熟成 1958-2000 40.8% ハート・ブラザーズ詰め
Cask Strength

【色】
ゴールド。(チャート0.5~0.6)

【香り】
バニラ、バナナやメロン、ある種の花、溶剤、ジンジャー、コーヒーの様な甘い香り。何かが途出していることが無く、非常に一体感のある香り。グラスに鼻を突っ込んで深呼吸がしたくなる!!(笑)

【味、フィニッシュ】
繊細な部類とは思うが長熟であることは明らか。蜂蜜、バニラ、ワックスで磨かれた古い木、ここまで長熟でありながら非常に柔らかいタンニン。最初から最後まで波もパンチも無いが、程良い長さの、物凄く気持ちが良いフィニッシュを迎える。

【総評】
40年を超える熟成なのにスルスルと飲めるので、ある意味勿体無いウイスキー(笑)。イメージからすると、もう少し噛み応えのあるタンニン分があっても良さそうなのに、柔らかくスムースなボディは熟成期間を忘れてしまう程だ。

今回のタムドゥーは、1950年前後に再稼動、72年にはスティル2基から4基に、続いて75年に現在のスタイルに拡張した経緯がある。つまり今回のボトルは、スティルが2基の時代のもので、より手作り感の強いウイスキーだと言えるかと思う。

現在は蒸留所より、普及品のノン・エイジ、18年、25年と、以前よりはラインナップが増え、ボトラー関係はG&Mを筆頭に、割合見かけることが多いので、多様な楽しみ方が出来る銘柄と言えるでしょう。

割と最近飲んだS・M・W・Sの8.33(売り切れ)も、16年ながらメチャ美味かったことも記しておきます。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 00:57Comments(0)TrackBack(0)スペイサイド

2007年07月26日

【S】 STRATHMILL / ストラスミル



スペイサイド地区S

【S】 STRATHMILL / ストラスミル

●ウェブ・サイト・・・・なし J&B http://www.jbscotch.com/ http://www.diageo.com/
●所在地・・・・・・・・Keith, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1891年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・敷地内の泉
●ブレンド銘柄

J&B
スペイ・ロイヤル

*現在は花と動物シリーズにてシングル・モルトもリリースされているが、原酒の多くがJ&Bに使用されていると見て良いでしょう。現在、スペイ・ロイヤルのリリースは無さそうです。

【ティスティング No.62】

ストラスミル 10年熟成 43% シグナトリー詰め
Scottish Wildlife, 90's Rotation

【色】
白ワイン。(チャート0.1)

【香り】
バニラ、青い草、花、オレンジもしくは乳酸。おおまかにはフローラルな印象。

【味、フィニッシュ】
甘さが強い為、藁っぽさも香ばしく感じる。蜜のような甘さから藁、そして乳酸。タンニンはほとんど感じず、気持ちの良いフィニッシュ。長くは無い。

【総評】
非常に素直な良いモルト。若いながらスピリッティな部分が無く、ウイスキーとしての完成が見受けられる。「欲を言えば」と、いう言葉は出てこない仕上がり。

また、印象には残り辛いかも知れないが、万人へ勧めれる優しさも併せ持っているので、使い勝手も良い1本と言えるでしょう。

現在ボトラー関係は、10年以内のショート・エイジから40年超のものまでラインナップされ、ウイスキー・ラヴァーのニーズに答えているようですが、ほんの10年前はほとんど見かけない蒸留所の1つで、私も余り飲んだ記憶の無い銘柄です。

1度ロング・エイジも飲んでみたいとは思ってますが、正直、中々手が出ない銘柄とも言えるかも知れませんね。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 03:00Comments(2)TrackBack(0)スペイサイド

2007年07月25日

【S】 STRATHISLA / ストラスアイラ



スペイサイド地区S

【S】 STRATHISLA / ストラスアイラ

●ウェブ・サイト・・・・http://www.chivas.com/
●所在地・・・・・・・・Keith, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1786年
●所有者・・・・・・・・Chivas Brothers Ltd.(Pernod Ricard S.A.)
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×11基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・フォン・ブイエンの泉(The Broomhill Springとの表記もある)
●ブレンド銘柄

シーバス・リーガル
ロイヤル・サルート
100パイパーズ
ザ・マッカンガス

*ザ・マッカンガス以外は系列ブランドだが、シーバス・リーガルの新しいブランドの為に試作されたブレンデッドの復刻版的要素を持っている為、あながち無関係では無い。全て味わいの中心的に使用されているので、余程ブレンダーからの信頼が厚いのだろう。

【ティスティング No.61】

58.10(ストラスアイラ)33年熟成 1973-2006 51% S・M・W・S詰め

【色】
濃い琥珀色。(チャート0.9~1.1)

【香り】
クリーミーなバニラ、蜂蜜、火を通した杏やリンゴ、レーズン、ワックス、カラメル、奥にスペア・ミントの様なものも感じる。強く無いが複雑。

【味、フィニッシュ】
非常に甘く、バニラを主体とした焦がした木材。淡くナツメグやシナモンなどのスパイス。蜂蜜の甘さが続き、最後に一筋のスモーク。余韻は長くとても美味しいが、今1つ充足感に乏しい。シェリー・ホッグスヘッドからの物だが、こてこてのシェリーらしさは無い。

【総評】
バランス良過ぎて平坦な印象。柔らかく、長熟シングル・モルトらしいと言えばそうなんだが、印象が弱い為リピートし辛い1本かも知れない。

モルト・ラヴァーなら最初の1杯目から飲めそうな感じで、オフィシャルしか飲んだことが無い方へとか、初心者向けと言っても差し支え無いかも?

ストラスアイラは言わずと知れたシーバス・リーガル社系列のメイン・モルトなので、ボトラー物が少なくても良いような気がするが、関係が深いと言われているG&Mから多彩なボトリングがされているので、以外に多く見かけることだろう。また、他の新旧ボトラーズ・ブランドも結構好んでボトリングしているみたいなので「ストラスアイラ」だけでも相当な数がリリースされているはずだ。

また、グレン・キースの項でも触れたが、実験的にピートを炊き込み蒸留された「クレイグダフ」という銘柄は、本来ストラスアイラで蒸留したことになっている。しかし、現在シグナトリーからリリースされているクレイグダフは、事実上と言うか、多くのサイトでグレン・キースからとなっているので非常に府に落ちない。

この事態は両蒸留所の元マネージャーの発言で「グレン・キース=クレイグダフ」ということに落ち着いているのはもちろん存じてはいますが、私的にはいまだにスッキリしない事柄だ!!ちなみに、グレン・キースの実験モルトは「グレンアイラ」と言うれっきとした名前があり、同じくシグナトリーからリリースされているので、またまた混乱してしまう。

つまり、グレン・キースでしか実験していないということで、クレイグダフとグレンアイラは同じもの?もしくはフェノール値を変えたのか?・・・ん~、分からん!誰か~、ちゃんと説明してくれ~~い!!

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 00:59Comments(2)TrackBack(0)スペイサイド

2007年07月24日

【S】 SPEYBURN / スペイバーン



スペイサイド地区S

【S】 SPEYBURN / スペイバーン

●ウェブ・サイト・・・・http://www.speyburndistillery.com/
●所在地・・・・・・・・Rothes, Morayshire
●創立・・・・・・・・・1897年
●所有者・・・・・・・・Inver House Distillers Ltd.
●発酵槽・・・・・・・・カラ松×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・グランティ川(バーチフィールド川)
●ブレンド銘柄

インバー・ハウス
キングジョージ4世

*1990年前後、旧オーナーのUD社(現ディアジオ)よりインバー・ハウス・ディスティラーズ社が買収した経緯がある為、現在ディアジオ系のキングジョージ4世にブレンドされているかは不明。また、国内輸入も無いみたいだ。

ちなみに現在のインバー・ハウス・ディスティラーズ社のラインナップは以下の通りで、4つのシングル・モルトは少なからずブレンドされていると考えられます。

●Single Malt
 Old Pulteney
 Balblair
 anCnoc (Knockdhu)
 Speyburn

●Blended Malt (Vatted Malt)
 Blairmhor
 Hankey Bannister

●Blended
 MacArthur's
 Catto's
 Hankey Bannister
 Pinwinnie Royale
 Inver House Green Plaid

【ティスティング No.60】

スペイバーン 25年熟成 1977-2003 61.1% 蒸留所詰め
Bottle Number 390 of ???, Cask Number 1810

【色】
濃いマホガニー。栗色。(チャート1.6~1.7)

【香り】
カラメル、レーズン、デメララ系ダーク・ラム、バニラ、酸。官能的で複雑。やや、渋さを連想させる香りもあるが、その分濃厚でリッチな味わいが期待出来る。

【味、フィニッシュ】
ハイ・プルーフ・ラムの様相。レーズン、ナッツ、スパイス、プリンのカラメルのような甘さと重厚なタンニン。酸を帯びているので割合スルッと入って来る。やはり長熟デメララ系ダーク・ラムと多く重なる部分を感じ、麦が原料とは思えないほどだ。当然アフターは長い。

【総評】
今回の物は、最近のディスティラー詰めスペイバーンではほとんど見かけなくなった濃厚なダーク・シェリー物!!「甘酸辛苦渋」全ての味わいが勢揃いで、バランスとしては「甘」と「苦」、次に「辛」が途出しており、ダーク系シェリー物の王道的味わいながら、非常に熱く、超へヴィーな1本と言えよう。

これを開栓した時は「グッハ~、シェリー物なのに何て強力!&シッブ~!」とか思ったんだが、数年経ち、多少角が取れ、多様な味わいが複雑に絡んだリッチさが出て来たように思う。んっ!間違い無く味が乗って来た所だろう!!

また、シェリー物にはありがちなゴムのような香りが無いので嫌味が無い。恐らくスパニッシュでは無く、アメリカン・オークのシェリー樽ということも推察出来る。

しかし、誰でもっていう訳には行かないハイ・プルーフなので、若干人を選ぶシングル・モルトの1つなのは間違い無い。また、応用の効かない無骨さも併せ持っているので、マッカランなどのシェリー・バランスが好きな人には勧め難いかも知れません。

ボトラー関係は少ない部類なので、色々と楽しむことは余り出来ないが、蒸留所から割合多様なボトルがリリースされているので、比較して見るのも一興だとは思う。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 05:12Comments(0)TrackBack(0)スペイサイド

2007年07月22日

【P】 PITTYVAICH / ピティヴェアック



スペイサイド地区P

【P】 PITTYVAICH / ピティヴェアック

●ウェブ・サイト・・・・なし http://www.diageo.com/ http://www.singlemalt.jp/
●所在地・・・・・・・・Dufftown, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1823年
●閉鎖・・・・・・・・・2003年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・バリーモアとコンバリーズの泉
●ブレンド銘柄

ベル

*1993年から休止していたが、とうとう2003年には取り壊されたらしい。よって現在のベルにブレンドされているかは分かりかねるが、休止より14年、取り壊しより4年程度なので恐らくストックはまだあると思われるが・・、さて!?

【ティスティング No.59】

ピティヴェアック 12年熟成 (Flora & Fauna)43% 旧UD社詰め
90's Rotation

【色】
琥珀色。一見してシェリー樽の影響が分かる。(チャート0.8~0.9)

【香り】
オロロソ・シェリー、バニラ、カラメル、ナッツ。奥にオールド・ボトル的なニュアンスも。

【味、フィニッシュ】
カラメルとバニラの甘み。ナツメグなどのスパイスとレーズン。ゴム臭くは無いが、ヨーロピアン・オークのような腰のある甘さとタンニンが若干ボディを太くしている。12年熟成群の中ではアフターが長い方だろう。

【総評】
同じようなスタイルが無い訳では無いが、オフィシャル・ボトルの中では飲む価値がある1本。花と動物シリーズで見かけなくなれば、マニア必須アイテムに化けても可笑しくは無いだろう。

シェリー、バニラを軸とした複雑な味わいは12年熟成とは思えない出来で、飲み方もさほど選ばないので、バーテンダー・サイドとしては重宝するアイテムかも知れない。

ボトラー関係は、詰めている会社が多いので容易に入手可能だが、ショート・エイジのものが意外に少ないように思える。ゆえに、「美味しい!」というイメージを持った人が意外と多い蒸留所かも知れませんね。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】  

Posted by The Whisky Bar at 00:25Comments(3)TrackBack(0)スペイサイド